2月27日に新潮社発行の「yom yom ヨムヨム」に
小野主上の十二国記シリーズ新作「丕緒の鳥」が
掲載されると知って発売当日に購入した。
買った事で安心して読んでいなかった。
たった49ページだけなのに読んでいなかった。
このシリーズを読むときには覚悟がいる。
京極シリーズを読む時も覚悟がいるんだけどね・・・
舞台背景が古代中国のような感じなもんで
とにかく特殊な漢字が多い。
ふりがなもふってあるけど、全部ではない。
同じ漢字が頻繁に使われるから、忘れたら
最初に戻ってその読みを探さなければいけない。
素通りできないんだなぁ~(-。-;)
タイトルの丕緒(ひしょ)は人の名前。
首都の堯天(ぎょうてん)
王と高官のみが住む燕朝(えんちょう)
堂(ひろま) 院子(なかにわ) 堂屋(むね) 房間(へや)
走廊(かいろう) 漏窓(まど) 大緯(おおどおり)
方卓(つくえ) 卓(つくえ) 榻(ながいす)
射鳥氏(せきちょうし) 陶鵲(とうしゃく) 工手(しょくにん)
いちいち引っかかってしまう(,,-_-)
購入して約半年。
ようやく49ページの大作を読みました。
これまで主だった王や麒麟や側近の話ではなく
それらを雲の上の人と言っている人を主人公にするなんて
考えてもみませんでした。
民や官は王に勝手に期待して、勝手に絶望する。
鬱々として、諦めと絶望に包まれていたのに
最後の2ページでやってくれました。
ザワザワと鳥肌が立ち、髪の毛まで立ちそうになり
感動して泣いちゃったじゃないかぁ~(/□≦、)
本当に胸が痛いほどに美しい描写でした。
慶国のその後に期待です。
他の人も言ってましたが「華胥の幽夢」を連想しました。
日本のお上にも是非読んで欲しい作品ですよ。
さて、北海道のネッ友に送ってあげなくっちゃ。
半年も待たせてしまった( ̄▽ ̄;)ゞ