私にも見せて・・・ | mokkoの現実逃避ブログ

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ブログネタ:怖い話、教えて!! 参加中

怖い体験談はたくさんあるんだけど
その中から、手をやいた話をしましょう・・・

前に住んでいたアパートでのことです。
当時勤めていた会社で引越しが流行っていた。
私も流行に乗って引っ越しを決めたのだが
色んな物件を見て歩いた割にはなかなか決まらない。
先客(アチラ側の人)がいたり、間取りが嫌だったり・・・

たまたま遊びに来た母が気に入ったので
致し方なく、そのアパートに決めたのだが
霊の気配を感じた訳ではないのに何故だか私は
そのアパートが好きになれなかった。

部屋にいても落ち着かないというか
不快感が常に付きまとっている感じだった。

そんな状態で何週間かが過ぎたある日、
夜中に誰かの気配を感じるようになった。

更に深夜に畳を踏みしめて歩く音が聞こえるようになった。

そして今度は、クローゼットの床に握りこぶし大の染みを発見。
よく見るとゼリー状のものだった。

慌ててクローゼットの中を点検したが
洋服は何ともなっていないし、壁も天井も濡れていない。
大家さんに言って調べてもらったが原因不明。

結局、床板を取り替えてもらったのだが、
外した床の染みは濡れたまま一向に乾かなかった。

更に数日後、隣の部屋の住人が急に引っ越して行った。
10年程住んでいた人なのだが、訳も告げずに急に
引越しを告げられたのだと大家さんが教えてくれた。

そして、その日が来た。
金縛りにあったのだ。

いつもなら、軽くかわせるのに間に合わなかった。
しかも、よりによって目を開けてしまったのだ。

目線の先にはローボードが置いてあり、ガラス扉に
黄緑色の光が浮かび、その中に女の顔が見て取れた。

19歳くらいで、髪はストレートのセミロング。
赤い口紅が似合う超美人。
金縛りにあってる時は、逆らわない方がいいので
解ける瞬間をジッと待っていた。

金縛りが解けた瞬間に起き上がってテレビをつけた。
音があるだけでも、気は紛れるからだ。

けれど気配は一向に消えない。
結局AM4:30までねばり、外も明るくなり始めたので
もう大丈夫だろうという安心感と猛烈な眠気に耐えられず
テレビを消して目を閉じた。

その瞬間を待っていたかのように
突然、彼女は後ろから抱きついてきた。
そして耳元で「私にも見せて・・・」と囁いた。





後から、それが自殺した大家さんの妹だと知った。
ある占い師から遠距離霊視で見てもらったのだ。

自殺の原因は、父親を恨んでのこと。
あの場所は、お父さんが騙して奪い取った土地で
そこにアパートを建てて収入を得ているから
前に住んでいた人の恨みが強くて、妹さんも被害者だという。

私が彼女を見て「美人」だと思ったことに
気をよくしていたので悪さはしなかったのだが
そこに住み続けるのは良くないとアドバイスされ
3年後に引っ越した。

今のマンションに引っ越してからもお盆の時期に
遊びに来ていたのは知っていた。
お盆の時期、私の部屋はアチラの方の宴会場になるから・・・

彼女はその後、私に取り憑くことになるのだが
除霊が大変でした。

なんせ私から離れることを拒絶しましたから・・・
3度目の除霊で、泣きながらも離れてくれました。

私が髪を切った理由もそこにあります。
今は大丈夫ですけどね・・・

アチラ側の人に恨みをかうのも怖いけど
気に入られるのも大変です・・・