
小学校5年生の時(当時は青森でした)に、
静岡から転校生が来た。
静岡から転校生が来た。
藤田君という。
色が黒くて、とってもひょうきんな男の子だ。
藤田君が、クラスに溶け込むのに時間は必要なかった。
藤田君は、mokkoと帰る方向が一緒だった為、
すぐに仲良しになった。
ある日、藤田君が枸橘(からたち)の実を5つ持ってきてくれた。
色が黒くて、とってもひょうきんな男の子だ。
藤田君が、クラスに溶け込むのに時間は必要なかった。
藤田君は、mokkoと帰る方向が一緒だった為、
すぐに仲良しになった。
ある日、藤田君が枸橘(からたち)の実を5つ持ってきてくれた。

mokkoは、初めて見たのだが、
その実は柑橘系のとてもいい香りがした。
スーパーボール大の、いい香りを放つ果実は
スーパーボール大の、いい香りを放つ果実は
私達の興味を大いに引いた。
みんなで回して、たがいに「ちょうだい」とおねだりした。
ケンカになったらいけないからと藤田君は
枸橘の実を先生に預けた。
どこに行けばその実が手に入るのかは
男の子同士の秘密って事で教えてくれなかった。
その日、家に帰ってから幼馴染(家が隣)のやっちゃんが遊びに来た。
実は当時、やっちゃんはクラスの人気者だったので
幼馴染のmokkoはやっちゃんファンの女の子から敵視されていた。
だから、学校では徹底的にやっちゃんを避けていたのだ。
「いいところに連れて行ってあげる」と言われ
mokkoは黙ってついて行った。
歩いて20分くらいだったと思うけど
住宅街を抜けると、田園風景が広がっていた。
mokkoにとっては初めての場所だった。
舗装されていないジャリ道の一角に、
見慣れない大きな刺だらけの木があった。

その木には見覚えのある、たくさんの実がなっていた。
枸橘(からたち)の実だった。
藤田君が、早く土地に慣れるために、チャリンコで
色んなところを探検して見つけたのを
やっちゃんが聞き出してくれたらしい。
枸橘は、太くて大きな刺だらけの木だったので
やっちゃんが、実を取ってくれた。
やっちゃんは、枸橘の実を絞って口にたらそうとしたら
種が鼻の穴にスポっと入った。
二人で久しぶりに大笑いをした。
枸橘の実は、レモンに似て、とても酸っぱかった。
転校生というと
静岡から来た藤田君と
枸橘の実のエピソードを思い出します。
枸橘の実のエピソードを思い出します。