朝日新聞によりますと。
2013年度から使用される高校教科書の
検定結果が公表されました。
検定結果が公表されました。
今回の検定は主に1、2年生向けの教科書が対象で
専門学科も含めて275点。新しい教科書は現行に比べ、
平均ページ数が数学27.2%、理科16.5%、
全体では11.9%増加しています。
新学習指導要領で学習内容が増えたことに加え
指導要領の範囲外の内容を「全体の2割程度」
とした規定が撤廃されたことも要因と思われます。
学力向上に舵を切った新学習指導要領に合わせ
大学レベルの深い知識を掲載する教科書が目立ちます。
一方で、ABCの書き方から始める英語の教科書もあり
ゆとり教育の間に広がった学力格差に対応が目的の様。
教科書も二極化しているということでしょう。
また、東日本大震災や原発事故については
計69点の教科書が触れられていましたが
数行から5ページまでと教科書によって対応はちがいます。
学習到達度調査(PISA)で「読解力」の国際順位が
2000年の8位から2006年の15位に凋落したことも
ふまえ、「PISA型読解力」を意識した内容も多いです。
題材を読んで自分の考えを述べたり、グラフなどの
統計資料を分析してまとめたりといった
表現する学習が増えています。
そのほか、日本の伝統文化の記述も増えています。
英語で福沢諭吉が英語を学ぶプロセスを取り上げたり、
理科で雨水がうまく流れる法隆寺の屋根の設計を紹介したり、
さまざまな教科に伝統文化が登場します。
その他、AKB48や全盲のピアニスト・辻井さん、
フィギュアスケートの村上佳菜子選手など、
話題の人を掲載し、生徒の興味を引くように
工夫されています。
なお、2011年度から使用されている小学校教科書で
現行版の教科書のページ数より、理科が36.7%
算数33.2%、全体で約25%増加しました。
2012年度から使用されている中学校教科書では
理科45%、数学33%、全体で25%増えています。
これで、小・中・高と脱ゆとり路線で