教習も後半に入っています。太陽が出ていて本当に良かった。


 今日は、不安が解消されるポイントが2つありました。それも苦手のS字と方向転換の両方です。

 S字については、普通車の癖で『出来る限り左に寄ってから』S字に入っていましたが、コースの都合からも、少し中央から入ってもよい(このコースでは左にビッタリ寄って入るのは難易度が高すぎるため、免許課から許可が出ている)とのことでした。
 わざわざ右に寄るわけではありませんが、通常の走行ラインあたりから進入するのと、左に寄せてからそうするのとでは雲泥の差です。勿論、左後方は十分確認をします。
 このコースでは左折でS字に入るのですが、左に舵を切るタイミングとしては、S字のコース右端とフロントガラスの下端が合ったぐらいから、一気に転舵します。これは普通車だとあり得ない入り方ですが、前輪の上(のやや前方)に自分が乗っていますから、いつもと違う動きが非常に楽しいです。また前輪も良く切れること。この入り方ならトレーラ後輪内側にも余裕があって、精神的に楽です。
 S字一つ目の左コーナーは、コース右端がフロントガラス中央に来るようにしながら、3速で半クラッチを使いながら左ミラーでトレーラー後輪を確認していきます。
 そして右コーナーに移るわけですが、トレーラー左後輪が左コーナーのクリッピングポイント(CP)を通過するまでは、ヘッドはコース右端をなぞるように動かします。そしてCPを通過したら左へ舵を切り、今度はフロントガラス中央をコース左端に合わせるようにします。

 上記、非常に教習所的なやり方ですが、そうするのと同時にミラーでヘッドとトレーラー後輪の位置を確認するようにしていくと、次第に車両感覚が掴めるようになってきます。何度か繰り返すうちに、「コースのフロントガラス合わせ」もあまり意識せずに走行できるようになりました。


 そして肝心の方向転換。
 どうやら私は、車を直線的に動かしたがるくせがあるようで、そう言われました。
 普通車でも、真っ直ぐな状態から曲げにかかるのはやや時間がかかる。トレーラーならなおのこと。しかし、もう『曲げに入っている状態』であれば、既に曲がる力が掛かっているために、後は曲げる量を調整することに専念すれば良い(というより直線を曲げにかかるよりも反応が早いので楽)
 トレーラーとヘッドの角度の変化にも注意。
 今、角度は一定なのか、角度をつけにいくか戻すかを判断すること。また、その角度が変化するスピードにも注意。ヘッドを大きく振れば、戻すのも大きな動作が必要だから、できるなら必要最小限度の角度のすべき←ということは、近視眼的に角度をつけたり戻したりするよりも、一定の角度を保った方が、方向転換に必要なスペースが少なくて済む←ということは、その方が楽に方向転換できる。
 方向転換時に、車両は真っ直ぐでなくても良いが、ヘッドとトレーラーは真っ直ぐにする(二種だとそうはいかない)。これは「方向転換」という作業だからであって、もしこれが「車庫入れ」という話ならば、なるべくスペースの真ん中に、車両もスペースに平行に、ということらしい(二種ではこれが要求される)。
 もし「伸ばし」が遅れて、トレーラーに角度が付きすぎた場合は、ついた角度と同じだけ逆にトレーラー前部を振らなくてはならない。これは余分な作業になるので、「伸ばし」のタイミングを体得したほうが良い。
 方向転換のスペースからの脱出は、よほど左端にビタビタにくっついていない限りは、ヘッドを右に振れば出られる。
 ヘッドを動かして、トレーラーのキングピン(ヘッドとトレーラーの接続部分)を押し引きして車を動かしている感覚を掴んだ方がよい。
 キングピンと、トレーラー後輪の左右で作る二等辺三角形をイメージすると、イメージを掴みやすい人もいる。

 検定では、方向転換は一度やりなおしができる(減点なし)。2回目からは減点で、4回のやり直しだと検定中止


 もしかしたら、今までも似たようなことを言われていたんじゃないかと思うのですが、今までは自分の心身に余裕がなかったので、聞き取って理解することが十分に出来ていなかったように思います。
 そういう意味で、今日は瞠目することが多かったです。

 教習も、あと2コマになりました。
 何となく出口の光が見えたような気もしますが、そんなことよりしっかりと教習を受けて実力をつけることに専念します。
 実はここの自動車学校、職場の同僚の中には「あそこは落とされる」と言う人もいました。確かにあまり安易な方法を教えようとはしませんが、二輪の時もそうでしたけど実践的な要素を多く取り入れているようにも思っています。