まあ自分も証券会社を辞めてからかなり経ちますし確かなことは言えないですが、まあ参考程度に読んでください。
もちろん日系の証券会社でもアルゴリズムの開発はやっていますが、やはりこういうものは外資系とくに米系の大手が進んでいるとみて間違いないでしょう。
基本的にメインの開発は本国で行います。日本株に関しても日本の支店ではそれだけ高度な開発ができる人材が少ないですし、やはりこういうブレーンな仕事というのは監視が行き届く本国で開発したいでしょうから。
開発スタッフは開発責任者、クオンツ、IT、そしてもちろんディーラー、トレーダーなどグローバルベースで大きいところで100人~500人程度でしょうか。もちろんグローバルの担当も多いので1人で数カ国、複数の商品はカバーしているでしょうが。というか日本株専門なんてあまりいないでしょうね。
これだけ投資していると最低でもグローバルチームベースで月間数十億円は稼がないとクビになってしまいます。
ちなみに昨日のガイアの夜明けで言っていた1日ベースで負けないと言っていたシステムは99%裁定取引のアルゴリズムだと思います。他のどんなに優れたアクティブのアルゴでも100%勝つなんてありえないでしょうから。
残りの1%はひょっとしたらですが、日本の市場でも早く他のオーダー情報をつかんで先にトレードする方法があるかもですね。東証端末では個人投資家が見えない情報が得られるわけですが、それと似たようなのが専用回線で得られないとも限らないですし。この前アメリカで問題になったときには日本には余計にお金を払って他よりも情報が早く得られるシステムはないと言ってましたが。
まあ裁定取引以外で100%勝てる可能性があるとすればフロントランニングしかないでしょうしね。
1秒間に200銘柄発注というのは証券会社で裁定取引のチームやバスケットのチームに所属したことのある人間にとってはまったくの常識です。たとえばエクセルで銘柄コードを225銘柄コードをA列に並べて、条件(寄り、成行など)をB列、売買をC列、株数をD列といった具合にファイルを作成します。
それをCSVファイルに落として売買システムで読み込めばあとは親の注文をつかんでクリックすれば発注されてしまいます。
自分も1発で500銘柄ぐらいは発注したことがあります。マクロを組んでおけばオーダーをエクセルファイルで受けてから1分ぐらいで発注できますし、当然自己売買アルゴだと全自動でしょうから、ロイターのプライス情報を元に発注すればゼロコンマ何秒の世界でしょうね。逆に1秒というのは遅すぎです。もはやそんな遅いシステムはないと思います。
発注は普通のパソコンから発注します。PEN-Dでもなんとか発注できたぐらいですからC2Qよりもさらに高性能なパソコン、ワークステーションなら1000銘柄以上でも余裕でしょう。もっともスーパーコンピューターに越したことはないでしょうが(笑)。
ここで笑い話です。
当然人間のやることですからアルゴが暴走することもたまにあります。自分のチームもよく株数を出しすぎなんてことがよくありました。
それと最大の弱点がロイターからプライス情報を取得してそれをもとに発注するわけですが、みなさん知っている通りロイターもたまにトラブルを起こすんですよね。そうなるとわれわれが停電してなにもできないのと一緒の状態になってしまいます。
また現状証券会社の高度なシステムに対して東証側のレスポンスがあまりにも遅いので結局宝の持ち腐れ状態の部分もあります。外国人の上司がよくぼやいてました。
裁定取引だとやることは一緒(TOPIXタイプだと違う)なのであとは回線勝負と東証に近いところにオフィスを構えるかどうかの勝負でしょうね。でも外資系はなぜか六本木とか恵比寿の日比谷線にオフィスが集中してるので今はそれほど重要ではないんでしょうかね?外資系セルサイドは間違っても日本橋にはオフィスを構えないですし(笑)。自分は専門でないのでわかりませんが。
アルゴのプログラムは千差万別でしょうね。テクニカル100%のものもあればファンダと組み合わせたものもあるでしょうし。ただテクニカルでセットアップするものだとブラックマンデーや去年のヘッジファンドのペアーズポジションの逆回転じゃないですが、みんな似たようなプログラムに沿っていっせいに同じ行動をすることがあるでしょうからそれが怖いですね。もちろん逆手に取れれば問題ないわけですが。
個人投資家も年々やりづらくなるわけですが、新興市場などは先物オプションマーケットみたいにアルゴが支配しているようには見えないですし、いろいろ生き残る道はあると思います。それ以外でも要はスピードをしなければいいだけの話ですし。