ずっと昔のことになりますが、勝海舟のことを書いた本を読んだときの話で、何故か今も印象に残っていることがあります。勝海舟が語った、ある占い師のお話です。


あるところに、とてもよく当たるという評判の占い師がいたそうです。どんな相談に対しても見事に言い当てる。そんなわけで、毎日相談に来る人が引きも切らず、大いに商売繁盛していたそうです。ところがある日を境に、この男の占いがパッタリ当たらなくなってしまった。これまでのことが嘘のように外れてばかり。折角ついていた贔屓の客も、みな男から去っていってしまったのだそうです。


海舟 :何故占いが当たらなくなったかわかるか?

聞き手:いいえ。何故なんです?

海舟 :男が人の道に外れたことをしたからよ。


本には、具体的に男が何をしでかしたか書いてあったのですが、随分以前のことで詳しい話は忘れてしまいました。ただ、人の道に外れたことをすると、何でも上手くいかなくなるのだということだけが今も記憶に残っていますニコニコ