昨日は父の70歳の誕生日だったので、銀座うかい亭で家族で食事をしました。
うかい・・・といえば、都内に10店舗ほどあり、それぞれが違ったコンセプトで作られているそうです。
有名なのが、うかい鳥山、とうふ屋うかい・・とかでしょうか。。
【お客様に１００％満足していただく最高のおもてなし】【１００年と長く愛されるレストラン】という
昨年亡くなったオーナーの哲学が受け継がれているそうです。
私はうかいは初めての体験でした。
一歩足を踏み入れるとそこはなんだか別世界のような空間です。
銀座うかいのテーマは【文明開化】、和と洋の融合したインテリアです。
樹齢百年を超えるけやきの梁や欄間をそのまま移築、そこに130年の歴史を持つオルゴールや
アンティークなキャビネットが置かれ、豪華なガラスの燭台やランプなどが飾られています。
エントランス正面には真赤な服を着た印象的な女性の大きな絵があります。
これはオーナーが一目見た時にこのお店のイメージだ！と思われたのだそうです。
銀座うかいは他のお店と違って庭がない分、器類にとても凝ってるそうです。
（お店のHPでお店の雰囲気がわかります→■ ）
目の前の鉄板で、専属のシェフが見事な食材を次々調理していってくれました。
まずは さいまき海老とインゲンのアミューズ。
器も冷たく冷やされていて食前酒にぴったり。。
実はインゲン嫌いなのですが、美味しいから食べちゃった。。＾＾
季節のセレクトオードブルは北寄貝とサヨリから好きな方を選びます。
北寄貝であれば暖かいオードブル、サヨリなら冷たいマリネです。
私はサヨリのマリネwithたけのこのお刺身 にしました。
あまりに新鮮で柔らかいのでお刺身が甘くてお菓子みたい。。。
桜味のソース、真中にあるのが菜の花のジュレです。
スープは冷製グリンピースのポタージュ。
ねっとりと濃厚で食べるスープって感じです。
しみじみ美味しい。。
今日のメインのあわびの岩塩蒸し。
（最初に写真を撮らせていただいていいですか？とお聞きしたら、もうどうぞどうぞという感じで
ワンシーンずつ「はい どうぞ」と言ってくださいました。い・忙しかった。。＾＾；）
殻から出したあわびをまず竹の葉の上に置き、ケッパー・エシャロット・レモンを乗せてから大きな昆布を
かぶせ、そして最後にたっぷりの岩塩を乗せて、またまたたっぷりの白ワインを振りかけて
じっくりと蒸しあげます。
その間にモリーネ（編笠茸）というきのこのバターソースを作ります。
生まれて初めてあわびを丸ごと食べたので興奮してちょっと大き目の写真♪
このあわび・・・本当に信じられないほど柔らかくて美味しい！！
きのこの濃厚なソースがからまって絶品でした。
あわびのお刺身はこりこりとした食感だし、噛み切れないようなあわびしか食べたことがなかったので
この蒸し焼きのあわびとは思えないほどの柔らかさにびっくり。。
薄くぱりぱりになったにんにくとお肉を一緒に食べるとやっぱり味が引き立ちます。
仕上げには、蕎麦の実のリゾット、コンソメ風味。
中にほろ苦いフキノトウが味のアクセントに入っています。
もうおなかいっぱいで食べられない・・と思いましたが、とってもあっさりとしていて
すぐに胃の中に納まってしまいました。
最後のデザートは場所を移してラウンジでゆっくり。。
このラウンジもちょっと不思議な空間。
海の中にいるイメージのインテリアだそうです。。
特にお願いしていたわけではないのですが、乾杯の時に「お父さんお誕生日おめでとう」と言っていたのを
聞いていたシェフが用意してくれたそうです。
あと真赤なバラも一輪いただきました。
こういう心使いのサービスが嬉しいです。
私がいただいたのは、瀬戸のみかんのジュレ。
ガラスの素敵な馬上杯に入っていました。
う～～ん 甘くて本当に美味しいデザートでした。
父は60歳を過ぎたときに大病をし、一時は私の作った野菜スープしか口にできないという状態まで
いったこともありましたが、本人が抗がん剤治療は受けないと決めました。。
再発防止のために飲む抗がん剤の為に普通の生活が送れなくなってしまうからです。
元々健康関係のものが好きで、健康にいいと言われるものは色々試してはきました。
そして今はこのブログでも時々登場するように大好きな庭仕事をしながら元気に会社にも通っています。
なぜこんなに元気になったかは・・はっきりいってよくわからないのですが。。
父は娘の私でも驚くほどとにかくポジティブ思考。
それも関係しているんでしょうか。。
本人は美味しいお料理をぱくぱく食べながら、あと10年は現役で頑張る！と宣言していました。
本当に無事に古希を迎えることが出来てよかったです＾＾