みんなの学び場美術館 館長 日下育子です。
新しい一年の門出に、これから5日にわたって、私が長年温めてきた作品を紹介してまいります。
どれも、ご自宅、ビルや施設のエントランス、ロビー、お庭で楽しんでいただける彫刻作品です。
ぜひ、ご覧ください。
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『 花ヒラク 』
亜鉛板(トタン板)を麻糸で縫い留めて立体化した作品。
もう十数年前、画家であった父の九州取材旅行に同行したことがありました。
その時、鹿児島県の知覧にある知覧特攻平和会館 で千人針 を観ました。
「千人針とは、第二次世界大戦 まで日本でさかんに行われた、多くの女性が一枚の布に糸を縫い付けて結び目を作る祈念の手法、および出来上がったお守り のこと。
武運長久、つまり兵士の戦場での幸運を祈る民間信仰である。」
(ウィキペディアより引用)
さらしに赤い糸の結び目では、
物理的には当然、鉄砲玉は防ぎようがないけれど
祈りの力で武運長久を祈る木綿の鎧のように見えて
強烈に印象に残りました。
同時に、祈りを込めて「縫う」という行為は
祈りを込めて「彫り刻む」と同様に
彫刻の手法にはなるのではないかと考えました。
正方形の亜鉛板に切れ目を入れる、
重ねて縫いとめることでかたちを立ち上げるということ
(縫い目を千人針と同様の結び目にしたこと)
にこだわって、制作を試みました。
私には戦争体験はありませんが、
東日本大震災を体験しました。
震災で命を落とされた多くの方々のご冥福を祈りながら、また復興を目指すお一人お一人の願いがかなうように祈りと応援の想いをこめて、「縫って」かたちを立ち上げました。
水平、平面、横たわったもの(亜鉛板)は静止、死のイメージ。
それに切れ目を入れて、縫い留めて形を立ち上げる、動的、生のイメージ。
祈りを込めて「縫い留める」ことは「彫り刻む」と同様に彫刻の手法にはなるのではないかという試み。
静止したものを生命感あるものにする。
この作品は、特にトタン板二枚を重ね流ことで、蓮のようなイメージで創ました。
H 55×W 50×D55 (cm)
亜鉛板、麻糸、合板
2017 晩翠画廊個展「実ラセル現レル」にて発表
問合せは
info@k-195.com まで
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