Ie'u sie'u Jouse,enevo-lou e be'uras
1660年6月7日。
22歳の羊飼い、名前はギャスパー・リカ―(Gaspard Ricard)が、ブジロン山(Mount Bessillon)の東側に羊を放牧しに行ったときのこと。
その日は、だいたい午後の一時ごろ、耐えられないほどの強烈な暑さになったんだ。
それで、ギャスパーはとっても疲れて、そしてのどがカラカラに乾いてしまったんだ。
彼は、少し休みたいと思って、岩がごつごつした地面に、寝っ転がったんだ。そしたら、突然、背の高い男性が現れて、ギャスパーの直ぐ隣に立っていたんだ。
そして、直ぐ近くの岩を指さして言ったんだ。
"Ie'u sie'u Jouse,enevo-lou e be'uras"
「私は、ヨゼフです。その岩をどかしてたら、水が飲めるよ。」
驚いたギャスパーは、動かすには少なくとも8人の男の力が必要なくらい大きな岩を見た。
そしてギャスパーはヨゼフパパに、どうしたら一人でその大きな岩を動かせるのか? その日は、どこを見渡しても誰もいないのに。と質問したんだ。
そしたらヨゼフパパは、その岩を持ち上げてごらんと、くり返してギャスパーに指示したんだ。
ギャスパーは、ヨゼフパパの言うとおりに岩を持ち上げてみたんだ。
そしたら、その大きな岩を簡単に持ち上げることが出来て、彼はとっても驚いたんだ。
そして、岩を上に持ち上げていくと、すぐ真下から、きれいな水が湧いてくるのが見えたんだ。
そして彼は、その水を勢いよく飲み始めたんだ、それから、ギャスパーが見上げると、ヨゼフパパはいなくなっていたんだ。
ギャスパーは、すぐに走って街に戻って、大声でこのニュースを村人たちに告げたんだ。
ギャスパーは、正義感があり、正直者だったので、村人たちは熱心に彼の言うことを聴いて信じたんだ。
そして、この話を信じた人たちは、ギャスパーと一緒にヨゼフパパが来てくれたところに行ってみたんだ。そして彼らは、水が地面から流れ出ているところを見て、そして、岩をみたんだけれど、とても男の人が一人では動かすことのできない大きな岩だってことが分かって、完全にこの話を信じたんだ。
3時間もしないうちに、この小さな湧き水は、水があふれ出る程の大きな泉になっていたんだ。
そして、ここは、みんなが知ることになって、たくさんの巡礼者が訪れて、たくさんの奇跡が起きたんだ。
体と心の癒しの奇跡が数えきれないほどあったんだ。
そして、フランスの王様、太陽王と呼ばれた、ルイ14世が、このヨゼフパパの奇跡の泉にやって来たんだ。
ルイ14世は、ヨゼフパパの沢山の恵みに感謝して正式にヨゼフパパに対して、自分自身とフランスを奉献したんだ。
ルイ14世のお父さん、ルイ13世はマリアママの沢山のとりなしと恵みと恩寵に感謝して、
正式に、マリアママに自分自身とフランスを奉献しているんだ。
フランスは、「教会の長女とか長子」って言われているんだ。
マリアママ、ヨゼフパパ、そして幼いイエズス、特にどうかフランスとフランスの人々に
ますます恵みと恩寵とあわれみを湧き上がった泉のように、たくさんたくさん注いであげてね。