歌と訳詞:「恋のやまい」ミシェル・サルドゥ | penのフランス語日記

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こんにちは。penです。「今週の物」は1月13日、パリで同性結婚の合法化に反対する人々のデモで流されたこの曲をとりあげます。

Michel Sardou: Le France


1973年、ミシェル・サルドゥ(Michel Sardou)を一躍スターにした、彼の代表曲です。なぜ、反対する人々はこの曲を大音声で流したのか。とてもきれいな曲です。

まず聞いてください。ライブの動画を選んでみました。83年とあります。



では、訳してみます。

La maladie d'amour
恋のやまい

☆Elle court, elle court, la maladie d'amour,
Dans le cœur des enfants de 7 à 77 ans.
Elle chante, elle chante, la rivière insolente
Qui unit dans son lit
Les cheveux blonds, les cheveux gris.

流れている、流れている 恋のやまいが
7歳の子どもから77歳の人の心の中で
音をたてている、それは音をたてている、奔放な川の流れが
そして、ベッドの上でひとつになる
金髪が、灰色の髪が☆

Elle fait chanter les hommes et s'agrandir le monde.
Elle fait parfois souffrir tout le long d'une vie.
Elle fait pleurer les femmes, elle fait crier dans l'ombre
Mais le plus douloureux, c'est quand on en guérit.

その病気は男たちを歌わせ、世界を大きくしていく
その病気は、時には、一生涯ずっと苦しめる
その病気は女たちを泣かせ、物陰で叫ばせる
でも、もっとも苦しいのは、病気が癒える時


噴水


☆~☆ 繰り返し

Elle surprend l'écolière sur le banc d'une classe
Par le charme innocent d'un professeur d'anglais.
Elle foudroie dans la rue cet inconnu qui passe
Et qui n'oubliera plus ce parfum qui volait.

その病気は教室に座っている女生徒を驚かす
英語の先生の無邪気な魅力で
その病気は通りを行く何も知らない者を突然雷のように打つ
そして、その人はたなびく香りを忘れることはないだろう

☆~☆ 繰り返し二回


☆単語メモ
lit 寝床 川床という意味もあります。
s'agrandir 大きくする
souffrir (痛みに)苦しむ
douloureux 痛い、苦しい
sur le banc d'une classe 学校で、在学中に
=sur les bancs (de l'école)
foudroie < foudroyer 雷で打つ



曲のクレジットはJacques Revaux / Michel Sardou / Yves Desscaとなっています。

ジャック・ルボー Jacques Revauxはクロード・フランソワの Comme d'habitude (=シナトラの My Way)も作った作曲家です。両方とも、歌手と共作になってるのですが、実際のところはどうなんでしょうね? ルボーがだいたい作って、歌うほうが、ちょっと意見を言う感じなのかな?


この曲はこのアルバムに入っています。サルドゥの代表作です。



レビューはこちらで⇒La Maladie D'Amour




最後までお付き合いありがとうございました。
次回の「今週の物」の記事でまたお会いしましょう。

pen


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