レストラン:ル・トラン・ブルー | penのフランス語日記

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「虎と小鳥のフランス日記」でフランス語を学習中のpenの日記。独学です。トリュフォーの映画を字幕なしで楽しむのが目標。フランス語とフランス全般の情報を楽しくご紹介。初心者むけの文法、語彙、ディクテなどの学習法、フランス映画、フレンチポップスの話題もあり。

こんにちは。penです。

「虎と小鳥のフランス日記」第64話。

「今週の場所」はパリのリヨン駅にあるル・トラン・ブルーというレストランをとりあげます。

ル・トラン・ブルー

リヨン駅構内の2階にある、美しい内装で有名な老舗レストランです。

1901年にオープンし、1992年に改装。インテリアとして飾られているフレスコ画や、天井や柱のデザインで有名です。


ビジュアルの美しいホームページ

 ↓↓↓

→ RESTAURANT LE TRAIN BLEU PARIS - OFFICIAL WEB SITE - RESTAURANT GASTRONOMIQUE PARIS 12 - LE TRAIN BLEU





このホームページのトップに書いてある紹介文を読んでみました。

Véritable initiation au voyage

本物の旅の始まり

C'est à l'occasion de l'Exposition Universelle de 1900 que la Compagnie Paris-Lyon-Méditerranée (PLM) a fait construire le restaurant. A l’origine, s’il s'appelait le Buffet de la Gare de Lyon.

PLM(パリ-リヨン-地中海会社)がこのレストランを建設したのは1900年の万国博覧会の時です。はじめはle Buffet de la Gare de Lyon(リヨン駅の食堂)という名前でした。

Il a été renommé Train Bleu en 1963, en hommage au mythique « Paris-Vintimille », puis classé à l'Inventaire des Monuments Historiques en 1972 par André Malraux.

1963年にル・トラン・ブルーという名前に変わりましたが、有名なパリ-ヴォンティミル間の列車*をたたえてつけた名前です。その後1972年にアンドレ・マルロー(文化大臣)によって歴史的建造物に指定されました。

On doit aussi la renommée de l’établissement aux 41 peintures présentes sur ses murs et plafonds : les plus célèbres représentent les paysages traversés par les trains du réseau PLM.

このレストランは壁と天井に絵画が41あることでも有名です。一番有名な絵はPLMの列車が走る景色を描いたものです。

renommée 名声、評判
établir 備える

Ajoutons à cela parquets cirés, boiseries, cuir patiné sur les longues banquettes, nappes blanches et vaisselle logotypée.

また、ワックスをひいた床と、内装の板張り、古い趣のある色あいの皮製の長い座席、白いテーブルクロス、ロゴの入ったお皿でも有名です。

parquet 寄せ木張り、(フローリングの)床
boiseries (おもに複数形で)内装などの板張り
patiner(彫刻、家具などに)古色をつける - この単語は第62話のレペットの回にも出てきました。そのときは靴の底にぬる「すべり止め」という意味でした。

Depuis son inauguration, par le Président de la République Emile Loubet, le 7 avril 1901, la clientèle n'a cessé d'affluer. Parmi les fidèles, citons Coco Chanel, Brigitte Bardot, Jean Cocteau ou encore Dali et Jean Gabin.

エミール・ルベ大統領によって、1901年の4月7日に落成されて以来、お客さんの訪れがとだえることはありませんでした。常連客の中には、ココ・シャネル、ブリジット・バルドー、ジャン・コクトー、ダリ、そしてジャン・ギャバンもいました。

affluer 殺到する、押しかける
citer 名前をあげる

Plus proche de nous : Luc Besson a immortalisé le lieu dans son film « Nikita ». Aujourd'hui, le succès est toujours au rendez-vous : quelque 500 couverts sont servis chaque jour au Train Bleu.


もっと最近では、リュック・ベッソンが「ニキータ」という映画で、この場所をとりあげ、不滅のものとしました。今日でも、このレストランはいつも流行っており、ル・トラン・ブルーでは毎日500セットのディナーが供されています。

couvert  食器一式


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*この店の名前のもととなった列車は1886年から2007年まで走っていたパリや、北部フランスのカレーとリビエラ間の高級夜行列車です。寝台車が青い色だったのでこういう名前がつきました。

ヴォンティミル⇒イタリアのヴェンティミーリア(フランスのマントンに接する国境にある街)の駅

レストランの中の絵画はベル・エポック様式です。Belle Epoque パリを中心に新しい文化・芸術が栄えた19世紀末から20世紀初頭にかけての時代。


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この店はいろいろな映画のロケーションに使われています。

◆有名な『ニキータ』の1シーン 3分30秒
豪華なレストランをとても効果的に使ってますね。




◆『Mr.ビーン(ミスター・ビーン) カンヌで大迷惑?!』 Mr. Bean’s Holiday という映画にもリヨン駅とこのレストランがたっぷり出てきます。教会のくじ引きで一週間のカンヌ旅行と、ビデオカメラが当たってフランスで珍道中を繰り広げるMr.ビーンの話です。

こちらは予告編 2分13秒




予告編にもちらりとこのレストランが出てきますが、こちらでたっぷり見られます。
埋め込みできないので、興味のある方はYouTubeでごらんください。

http://youtu.be/AU34fNJfNBk



それでは次回の「今週の場所」でお会いしましょう。





amazon.jp


楽天ではMr.ビーンの映画は売り切れでした。
が、彼のテディベアが売っていたので少しこころひかれました。