ティム・バートンの世界 | penのフランス語日記

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「虎と小鳥のフランス日記」でフランス語を学習中のpenの日記。独学です。トリュフォーの映画を字幕なしで楽しむのが目標。フランス語とフランス全般の情報を楽しくご紹介。初心者むけの文法、語彙、ディクテなどの学習法、フランス映画、フレンチポップスの話題もあり。

練習のために読んでいる子ども新聞の記事の和訳
2012年4月4日に書いたものを書きかえ。
文中に出てくる展示会はすでに終わっています。



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元記事 → L'exposition sur Tim Burton expliquée aux enfants | 1jour1actu - Les clés de l'actualité junior 04/04/2012


「チャーリーとチョコレート工場(Charlie et la chocolaterie)」「不思議の国のアリス(Alice au pays des merveilles)」「シザーハンド(Edward aux mains d’argent)」こんな映画の話をしたことがあるでしょう。

でも、その映画を作った人を知っていますか?それは、ティム・バートン(Tim Burton)という名前の監督で、驚くべきイマジネーションの持ち主です。ある人にとっては、ちょっとおかしな人、でも、別のある人にとっては、本当の天才なのです。

なぜこれが今日の話題なのでしょうか?
8月の5日まで、パリのシネマテーク・フランセーズ(Cinémathèque française)で、ティム・バートンの作品の展示会が行われているからです。

幻覚を起こさせるような絵、驚くべき写真、唖然とするような彫刻、印象的なビデオ、映画の小道具、奇妙な衣装・・ティム・バートンの魔術の世界にようこそ。

ティム・バートンとは誰でしょうか?
ぼさぼさの髪に、紫色のレンズのメガネ、ティム・バートンは普通の人には見えません。とてもオリジナリティーにあふれた人です。

このユニークで偉大な監督は、アメリカのカリフォルニア州の小さな、とても退屈な街で育ちました。人見知りで、一人でいることを好んだ彼は、ホラー映画を見てすごすのが好きでした。

怪物がいっぱい出てくる恐ろしい話を生み出す彼の尽きることのない想像力は、たぶん、このとき、はぐくまれたのでしょう。

ティム・バートンの特技とは?
怪物の絵を描くことです。鉄線のような長い生き物、大きなあごを持った怪物、風船のようにまんまるに育っていく子どもたち。恐ろしい怪物ではなく、みんなの友達のような存在であり、監督の創作した絵や映画の中で見ることができます。

なぜティム・バートンは有名なのでしょうか?
ティム・バートンは特にイマジネーションにあふれたストーリーと不思議な登場人物の出てくる映画で知られています。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマスのジャックの冒険話や、クリスマスの魔法の世界に入り込むハロウインの怪物たちの話を作ったのは彼です。

アメリカのスター、ジョニー・デップはよく監督の作品に出演します。ロアルド・ダール原作の「チャーリーとチョコレート工場」に出演しているのを知っているかもしれませんね。

彼はウィリー・ウォンカというチョコレート工場の持ち主の役でした。ウォンカはチョコレートがいっぱいの工場の中を見学できる賞が当たるコンテンストを企画した工場主です。

ティム・バートンの次のアニメ映画はこれまた期待できるフランケンウィニー(Frankenweenie)です。

この名前を聞いて何か思い出しませんか?これは、ティム・バートンの好きな映画「フランケンシュタイン」のリメイクなのです。怪物を生き返らせたマッドサイエンティストの話です。この話からインスピレーションを受けて、バートン監督は、ある少年がペットの犬が死んでしまった悲しみのあまり、実験室でその犬を生き返らせる話を思いついたのです。


◆きょうの単語

fantastique 空想上の、想像による、架空の
イマジネーションという意味のギリシャ語 « phantastikos »が語源。 これは、空想が生み出した現実にはないすべてのことを意味します。

また何か特別なことや、ふだん見ることができないもののことも指します。19世紀から、現実にはいない生き物や、超常現象がテーマの映画のことをfantastique と呼ぶようになりました。

films fantastiques の例
films d'épouvante スリラー
films de magie 魔法物(ハリーポッターなどでしょうか)
films de science-fiction SF


◆ティム・バートンの作品を説明するのに似たような形容詞がいっぱいでてきたところは辞書をひきました。
Des dessins hallucinants, des photographies surprenantes, des sculptures stupéfiantes, des vidéos étonnantes, des accessoires de films et des costumes farfelus

hallucinant 幻覚を起こさせる。substance hallucinante 幻覚剤
surprenant 驚くべき nouvelle surprenante 驚くべき知らせ
stupéfiant 唖然とさせる évènement stupéfiant 肝をつぶすようなできごと
étonnant 驚くべき
farfelu (話)風変わりな(人)、奇抜な(人)


◆fou という単語が三箇所でてきました。
Pour certains, c’est un fou, pour d’autres, un vrai génie.
de chapelier fou 「不思議の国のアリス」に出てくるマッドハッター。
un savant fou マッドサイエンティスト


◆関連ニュース 3分12秒
Expo Tim Burton à la Cinémathèque française : interview



◆新作Frankenweenieのフランス語版予告編 2分
Frankenweenie Bande annonce VF en français au Cinéma le 31 Octobre 2012