在位60年を迎えたエリザベス2世 | penのフランス語日記

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「虎と小鳥のフランス日記」でフランス語を学習中のpenの日記。独学です。トリュフォーの映画を字幕なしで楽しむのが目標。フランス語とフランス全般の情報を楽しくご紹介。初心者むけの文法、語彙、ディクテなどの学習法、フランス映画、フレンチポップスの話題もあり。

こわれたブログに2012年2月8日に書いた記事
子ども新聞の和訳


元記事 → La reine d'Angleterre expliquée aux enfants | 1jour1actu - Les clés de l'actualité junior 7 février 2012

penのフランス語日記 Ameba出張所-Queen Elizabeth 2007
2007年 NASAが撮影 パブリックドメイン
NASAの写真は通常パブリックドメインだそうです。



フランスでは5年ごとに国家元首が選ばれていることは知っていることでしょう。イギリスでは、エリザベス2世が60年も国家元首をやっています。2月6日は彼女の在位60年のお祝いがありました。

エリザベス2世はイギリスの女王であると同時に、イギリス連邦の元首でもあります。ですから彼女の肖像が英国のお札やコイン、カナダのコインについています。

penのフランス語日記 Ameba出張所-Queen Elizabeth 1929
1929年4月 TIMEにのった写真。パブリックドメイン。
エリザベス2世の誕生日は1926年4月21日なので3歳になるぐらいの頃


エリザベスはどうやって女王になったのでしょうか?

エリザベス2世は選挙で選ばれたわけではありません。イギリスに長く続くウィンザーというロイヤルファミリーに生まれたのです。

1952年の2月6日にエリザベス・アレクサンドラ・メアリー・ウインザーからエリザベス2世になりました。当時、25歳で、王様である父親のジョージ六世が亡くなったので、あとを継いだのです。

王位は世襲制なので、チャールズ王太子がエリザベス2世のあとを継ぐことになっています。

エリザベス2世は、イギリス国民に好かれ、世界中の人からイギリスの歴史の一部だと思われています。昨年、ウイリアム王子が結婚したとき、エリザベス2世の地位はますます強固になりました。

エリザベス2世の権力とは?

エリザベス2世は尊敬されていますが、国を統治する権利はありません。それは大統領の仕事です。大統領は選挙で選ばれ、女王に任命されますが、女王に政治的決定への影響力はありません。

女王はあくまで国の象徴なのです。女王は国を代表し、公式行事を行います。また外国からきた元首をロンドンのバッキンガム宮殿で、ご主人のフィリップ公爵と歓待します。

女王は12人のアメリカの大統領と6人の法王と8人のフランスの大統領を知っているのです。

世界にはどれだけ君主制があるのでしょうか?

ヨーロッパにある10の君主制を含み、世界には40以上の君主制があります。英国、ノルウエー、デンマーク、スエーデン、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、リヒテンシュタイン、モナコ、スペインには王様がいますが、英国同様、権力は持たず、政治をするのは首相です。

フランスは君主制ではないですが、1789年のフランス革命まで、1300年、王政が続きました。ヨーロッパで最も長く王位についていたのは、フランスのルイ16世で、在位72年でした。たった5歳のときに王位についたのです。

エリザベス2世は2016年には89歳となり、ヴィクトリア女王の在位63年の記録を破ろうとしています。ヴィクトリア女王はエリザベス2世の曾祖母にあたります。


◆きょうの単語
monarchie 君主制


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