ディクテって何ですか? <補足>フランス語の句読点:前後のスペースについて追記あり。 | penのフランス語日記

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「虎と小鳥のフランス日記」でフランス語を学習中のpenの日記。独学です。トリュフォーの映画を字幕なしで楽しむのが目標。フランス語とフランス全般の情報を楽しくご紹介。初心者むけの文法、語彙、ディクテなどの学習法、フランス映画、フレンチポップスの話題もあり。

こんにちは。penです。

その1ではディクテの概要

その2では具体的なやり方を書きました。

penのフランス語日記 Ameba出張所-pen dictee


きょうは補足としてフランス語の句読点について簡単に書きます。

といいますのも、ディクテの試験やフランスの子どもが学校でやるようなディクテは句読点が読まれるので、聞いてそれを正しい記号にできないと困るからです。


具体的にいうと・・

ペン、おはよう。
きれいな目だね。

の読み上げは

「ぺん てん おはよう まる つぎのぎょう きれいなめだね まる」

フランス語ですと、

Bonjour, pen.
Tu as de beaux yeux.

Bonjour virgule pen point à la ligne tu as de beaux yeux point

と読み上げられます。

記号はアクサン(綴り字記号)と句読点の2種類に大別されます。下記にこれだけ知っていればとりあえず対応できるだろうというものを表にしました。アクサンはアクサンの名称としては読み上げられませんので、名前を無理に覚える必要はないです。学習がすすむと自然に覚えてしまいます。

仏検2級模試のディクテはpointやvirguleぐらいしか出て来なかった気がしますが、私は仏検のオーソリティではないので、定かではありません。



名称記号読み 例/備考
les signes orthographiques   
accent aigu ´アクサンテギュé
accent grave `アクサングラーヴà,è,ù
accent circonflexe ^アクサンシルコンフレックスâ,î,û,ê,ô
cédille ¸セデューユç (ça ço çu)
tréma ¨トレマï ,ü,ë
apostrophe 'アポストロフa,e,i の省略を意味する
trait d'union トレ・デュニオンl'arc-en-ciel
    
les signes de ponctuation   
point .ポワン 
virgule ,ヴィルギュル 
point-virgule;ポワン・ヴィルギュル並置された節の前
deux points:ドゥ・ポワン説明や列挙の前
point d'interogation!ポワン・ダンテロガスイオン 
point d'exclamation ?ポワン・デクスクラマスイオン 
points de suspension...ポワン・ドゥ・サスポンスィオン文の省略
tiret ティレ会話の前(話者の交換)
guillemets «»ギュメ引用符
parenthèses ()パランテーズ 
    
majuscule マジュスキュル大文字
minuscule ミニュスキュル小文字


トレデュニオンとティレはよく似ていますが、ティレのほうが長いです。

Trait d’union ( - ) · Tiret ( – ) ← Trait d'union - Wikipédiaからコピペしました。
このページの右側にはここにない句読点の名前も書いてあります。

トレデュニオンは連結符で、たとえば、qu'est-ce que に出てくるやつです。ティレは小説などの会話で、引用符がついてないのがこんな感じで並んでいるときに前についているやつです。
– Un quoi?
– Un champignon !  

ティレを使う場合であっても、トレデュニオンを代用して使うことも多いようですが、正式には使い分けたほうがいいらしいです。
たとえば
Le chou-fleur est comestible.
カリフラワーは食べられる。
二語で一語の名詞を作っているものは トレデュニオン

Le chou – fleur de la plante du même nom – est comestible.
カリフラワーは、それは同名の植物の花であるが、食べられる。
この場合は、ティレでかこまれている部分はLe chouの説明。                       


きょうは記号の読み方の確認なので、使い方の詳しい説明は書きませんでしたが、もしこれのここがわからないというようなことがありましたらまたコメントをお願いします。


では、発音が確認できるように動画を2つ紹介しておきます。

■それぞれの記号の読み方をさくっと教えてくれます。1分19秒



■ 記号の読み方、使い方の説明、最後に実際にディクテでどういうふうに読み上げられるのか例があげられていて、わかりやすいです。約3分





◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

コメントでcielさんにスペーシングのことを聞かれましたので、追記いたします。
質問、ありがとうございました。

■ point(.) と virgule(,)は前にスペースはなく後ろだけ。
Il a vu Pierre, Paul, Jacques et les autres. Tous allaient bien.

■ point-virgule(:), point d'interrogation(?), d'exclamation(!), deux points(;)
前と後ろにワンスペースずつあける
Qui sera là pour les accueillir ? Personne ; à moins que tu ne te déplaces !
*2つのパーツからできている句読点は前後にスペースをあける、と覚えるとよい。

■ parenthèses () :前のかっこの前にワンスペース、後ろのかっこの後ろにワンスペース
Il nous a écrit : "J'arriverai demain (ou après-demain) à Paris." Mais il n'est pas venu.

■ guillemets «» :それぞれのかっこの前後にワンスペース
Il nous a écrit : « J'arriverai demain (ou après-demain) à Paris. »

■ apostrophe(') と trait d'union(-)
スペースはなし。トレデュニオンは前後をあけるとティレだと誤解されると思います。
Nous l'avons vu à Saint-Tropez.

■ tiret ( – )
ティレは説明がなかったのですが、会話文で文頭にきているときは「星の王子さま」を見るとインデントしています。そして、うしろにワンスペース。
    – Que vous êtes belle !

■ points de suspension ...
前はスペースなし(文に直接つづけて)うしろにワンスペース
Ah ! je me réveille à peine... Je vous demande pardon... Je suis encore toute décoiffée...

■ 句読点が続けてでてくるときは前の句読点がうしろにスペースをあけなければいけないもので、その次の句読点が前にスペースを開けなければいけないものの場合は、ひとつのスペースを両方のスペースとして兼ねているようです(言ってる意味わかりますか?)
Mais, comme il disait : « On ne sait jamais ! »

このあたりはそんなに神経質にならなくてもいいと思います。

以上、Grammaire : Les espaces et la ponctuationを参考にしました。
例文はこのページからのものと、「星の王子さま」からとりました。


★同じ内容をメインブログのほうにまとめ直しました⇒フランス語のアクサンと句読点のまとめ