モンマルトルの石畳 | penのフランス語日記

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「虎と小鳥のフランス日記」でフランス語を学習中のpenの日記。独学です。トリュフォーの映画を字幕なしで楽しむのが目標。フランス語とフランス全般の情報を楽しくご紹介。初心者むけの文法、語彙、ディクテなどの学習法、フランス映画、フレンチポップスの話題もあり。

こんにちは。penです。火曜日は「今週の場所」です。今週はみんなが音楽で盛り上がっていたMontmartre モンマルトルをとりあげます。

penのフランス語日記 Ameba出張所-montmartre
photo credit: Max Mayorov via photo pin cc

モンマルトル・・・フランスに詳しくない方でもきっと聞いたことがあるでしょう。私も子どもの頃から、パリやモンマルトルは耳にしていました。

モンマルトルはパリの北部にある丘、La butte Montmartreとその界隈です。モンマルトルの丘はパリで一番高い(標高約130メートル)そうです。


「虎と小鳥のフランス日記」でも、過去何度か出てきました。

私なりにこの界隈のキーワードを5つあげますと、

1.モンマルトルの丘 La butte Montmartre

2.その上にたってる サクレ・クール寺院 Le Sacré-Cœur

3.絵描きさんが集まるテアトル広場 La place de Tertre

4.石畳 les rues pavées

5.坂道 les chemins escarpés

ほかにもこの街で生まれた画家のユトリロ、お墓、ムーラン・ルージュなど、人によってさまざまなものを思い浮かべると思います。


十年ほど前、「アメリ(Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain)」という映画のロケ地としてさらに有名になりました。とはいえ、「フラ語入門」の清岡先生が、この映画はモンマルトルの実情を反映していない、とフランス人は言うとおっしゃっています。なぜか。出演しているのがほとんど白人だからです。
LA CLAIRIERE: Jamel Debbouze

このあたりは近年アフリカやアラブ系の移民がたくさん住んでいるそうです。「虎と小鳥のフランス日記」の今回のビデオでも、西インドのアンティル諸島(Antilles)の人達が集って歌を楽しんでいた店の様子が映し出されていました。アンティル諸島はフランス領ですが、カリブ海にありますので、そんな雰囲気の音楽です。ちなみにアンティル諸島の首都はマルチニークにあるフォール・ド・フランスです。

penのフランス語日記 Ameba出張所-Antilles



トリュフォーの「大人は判ってくれない(Les Quatre cent coups)」もモンマルトルが舞台です。この映画は今から50年以上前のものですから、黒人が出てこなくても不思議はありません。同じく古い映画の「地下鉄のザジ(Zazie dans le métro)」にもモンマルトルは出てきます。


今回の動画では、皆が思い思いに音楽を楽しんでおりました。スクリプトにもありましたが、パリは ville cosmopolite、国際都市なので、いろんな国の音楽、人びとが混ざりあい、自由気ままなのですね。とりわけ、モンマルトルはその傾向が強いでしょう。

そんなモンマルトルを一言で表す単語としてふさわしいのは、やはり bohême ボエームでしょうか。ボヘミアンという意味です。
自由奔放な暮らし、気ままな暮らし。



最後にモンマルトルの路上で歌っているうちに人気者になったZAZの歌をご紹介します。この方はモンマルトル出身ではないのですが、ストリートミュージシャンの持つ根無し草な雰囲気、あるいはいろんな音楽をとりこみ自分の個性にしているところなどが、モンマルトル的な気がします。

やはり昔は路上で歌っていたエディット・ピアフのその名も「Dans ma rue (あたしの通り)」を道端で歌っている動画を選びました。














それでは、また。À bientôt!