勉強方法 ・ Anki|あるフランス人の日本語練習ノート
このソフト、日本語学習者には評判がいいのです。よく知りませんがひらがな、カタカナ、漢字の切り替えや表示がスムーズにできるのだと思います。
この記事を拝見して、現在故障中のブログに、自分もフラッシュカード系のソフトについて記事を書いたことを思い出しました。ちょっと長いのですが、こちらに転記しておきます。
今年の3月22日に書いた記事なので、お試し期間や料金など情報が古くなっているかもしれません。リンクがおかしかったり、不具合があったらお知らせいただけると大変助かります。また、みなさまが単語を覚えるためにしている工夫などがありましたら、コメントなどでシェアしていただけるとうれしいです。
ちなみに、Memrise.comは最近はほとんどやっていません。庭の花はすべて枯れていると思います。
フラッシュカード系のサイトとは、欧米の学生が暗記に使うフラッシュカード(インデックスカード)の表に単語をかき、裏に意味を書いて、めくっては覚え、めくっては覚える、という昔ながらの暗記作業をデジタル化したものです。
最近、そういうサイトの一つ、Memrise.comに登録してみました。このサイトを中心に、私の利用したことのあるフラッシュカード系のサイト三つとソフトを二つご紹介します。
2009年の夏に、フランス語の単語を覚えるために、なんとなくsmart.fmに登録しました。smart.fmは、日本のフラッシュカード系のサイトで、iKnow!という学習アプリケーションを擁しており特に英語学習者に人気があったようです。
去年の春、このサイトが有料化され、iKnow!というサイトになりました。既存ユーザーは優待料金で継続できたので、一年分の契約をし、またぼちぼちやっていました。この3月末でそれも終わります。iKnow!はすぐれたアプリケーションです。
しかし本当に単語を覚えたいのであれば、べつに辞書か単語集が一冊あればすむことなのでお金を払うのは気が進みません。それに、フランス語は今のところサポート外です(今後多言語展開される可能性もあり)。
4月からは、たまたま見つけた Memrise.comを使うことにしました。
今のところ、インターフェースは英語だけです(そのうち多言語展開すると説明にありました)が、学習するターゲット言語は50カ国以上だそうです。5つぐらいの単語をお試し(smart.fm と似ていていて、単語を確認し、選択から選んだり、スペルをタイプする)したら、「無料登録して続けましょう」と出たので、登録しました。
登録すると、こんな感じの自分のダッシュボードができ、そこで学習状況を管理します。フラッシュカードのセットは全部ユーザーが作っているのだろうと思います。このサイトのユニークなところは、単語の確認画面に、ユーザーが覚えるヒント(語呂合わせ)や、例文、その他の備考をどんどん書いていけるところです。
単語を一つ学び始めると種を植えたことになり、学習状況に応じて、こんなふうに花が咲いていきます。あまりかわいい花ではないですが、まあ励みにはなるでしょうか。
*花に水をやれ、とか収穫しろ、というメールが来て、ちょっとうるさいです。Facebookの農場ゲームのノリです。もちろん、そういうメールの配信を止める設定もあります。温室で成長しきると庭に行くようです。
<私がよいと思ったところ>
*一応SNSなのですが、何か目立つこと(たくさんセットを作ったり、学習したり、ヒントを投稿してランキングにのるといったこと)をしなければ、誰にも見つからずに、一人で静かに学習できると思います。語学系のSNSは多いですが、出会い系サイト度が高いと学習の妨げになりますので、私はSNS度が低い所を好みます。
登録はひじょうに簡単でメールアドレスとパスワードを入れるだけ。Facebookのアカウントがある人はそれを使えます。
たとえば、動詞の活用などは、こういうアプリで覚えるのは難しいと思いますが、ゲーム仕様ですから、何も学習する気がおきない時の気分転換にはなるでしょう。なお、Memrise.comはBeta版です。このようなサイトは始めは無料でも、半年後に有料になったり、サービス停止になる可能性も高いです。
以下は、私が利用しているフラッシュカード系のサイトです。世間にはたくさんあると思いますので、ほんのひとにぎりです。
iKnow! 無料ならば一押しですが、有料なので、圏外へ。しかし、最近できたBrainSpeedというゲームは隣に無料と書いてあるので、それはできるみたいです。日本のサイト。今のところ学習できるのは、英語、中国語(外国人むけに)日本語。
quizelet アメリカの学生が始めたサイト。データ量と、フラッシュカードの作りやすさはここが一番。日本語を含めた9ヶ国語ぐらいのインターフェースがある。カードを学習するだけなら登録不要。ふつうにカードを作って学習するだけなら無料でどれだけでも学習可能。語学のほか、いろんな科目のセットがある。
FRENCH-FRASHCARDS.COM 単語に例文がついているのがいいところです。しかし、音声がほしかったら、月6.99ドル(年払で4.99ドル)必要。ゲームのおもしろみはないのですが、例文はなかなかいいと思います。私は毎日単語と例文をメールで送ってもらっています(ちらっと見るだけ)。インターフェースは英語。
以下はソフトウエアです。二つとも、もう使っていないのですが、一応書いときます。
Byki Express 私が毎日チェックしている単語を配信しているTransparent Languageというアメリカの会社のソフトです。無料でダウンロードでき、お試しで学習できるリストが12個ついてきます(私がDLした2009年の夏の話)。
仕様はiKnow!に似ています。約70ドル払うと、もっとたくさんのリストを勉強できたり、自分でリストを作れたりといった機能がふえます(ソフトウエア自体は同じものを使用)。軽くて、字が大きくて、(お試しのリストの)音声は人間の声だし、使いやすいソフトで、学習履歴なども残ります。仏語以外にもいろいろあり、全部で70ヶ国語ぐらいでしょうか。ちなみに、Bykiは Before you know it の頭文字。
私は、仏語の勉強を始めたころ、使っていました。お試しリストは入門者むけのものですが、全く文法を知らなかったのと、綴りが読めなかったので難しかったです。動物の名前のリストは写真がついていて楽しかったですが・・。
Anki その名も「暗記」から作られたソフト。もともと開発者が日本語を学習するために作ったらしく、日本語を学んでいる外国の人に利用者が多い。基本的にソフトをダウンロードして使うのですが、ネット上のサイトや、モバイルなどと連携できる。プラットフォームや機能は多いですが、ゲーム性にとぼしい。
FRENCH-FRASHCARDS.COMもそうですが、自分の覚えたいセット(Ankiではデッキと言いますが)の中の、この単語は5分後に、この単語は一週間後に、この単語はもう覚えたから出てこなくていい、と細かく指示が出せます。私は、ずぼらなので、そもそもそういうことを考えるのが面倒です。iKnowのようにむこうが勝手に(一応脳科学に基づいているらしいけれど)出してきてくれるほうがいいのです。
というわけで、以前は使ってましたが、今は使っていません。エクセルなどで単語をシステマチックに管理するのが好きな人にむいている気がします。Ankiは英語のソフトですが、日本語化のマニュアルなどそろっています。