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本日は上野にある東京都美術館のボティチェリ展に行きました。  実はわたしはあまりボッティチェリのことに詳しくないのです。 宗教画とかビーナスの絵を描いたルネッサンス時代の画家という程度の知識です。 勿論 有名な絵は知っていますが知識が足りないわたしは興味もあったし勉強のために行ってきました。

今回の展覧会は彼の絵だけではなく、彼の師であるフィリッポ リッピという人とボッティチェリの弟子でフィリッポ リッピの息子のフィリッピーノ リッピという人の作品が展示されていました。 この三人の絵を比べて流れもわかるという展開です。

ちょっとした豆知識で面白いと思ったのが、ボッティチェリっていうのは本当の名前ではないそうで、ニックネームなんだそうです。彼は4人兄弟で兄が大食い、大酒飲みでボッテチェロ(小さな樽)と呼ばれていたそうで、弟のボッティチェリもそう呼ばれたそうです。 果たして彼も大食い、大酒飲みだったかは、、どうなんでしょうかね? なんとなくそうでなかったことを祈ってしまいますが、、、。

先ずほとんどの絵が板の上に描かれたテンペラ画です。 ここでテンペラ画というものはいったい15世紀の絵の具の無い時代にどうやって色を出していたかを調べると顔料と生卵を溶いて色をつけていたそうです。 彼らの絵のあざやかで美しい色はこうして作られていたのですね、そして時代を超えて今なおその美しさをキープしているテンペラ画ってすごいですね。 そしてこのテンペラ画とは対照的なフレスコ画もありました。 これはポンペイの壁などでも残っているものがありますが、ボッティチェリのフレスコ画の絵はわたしが知っているフレスコ画の中でも最も細かく美しく描かれているのには驚きました。 フレスコ画は濡れた漆喰に色をつけるので一度描いたらやり直しは効かないのは勿論だし、顔料に水を混ぜるのでテンペラとはまるで違います。 まったく違う技法の絵をそしてどちらも繊細かつ美しく仕上げる画家ってすごいです。

彼の作品はフランスのメディチ家からなどの注文も多かったそうです。 メディチ家は芸術品や古物収集に力を入れ、収集などを通してあるいはフィレンツェの芸術家を他都市に派遣して一族と年の国際的な交流をしたそうです。 

ひとつひとつの作品の説明を読んで、作品を熟視してみるとざっと2時間半はかかってしまい、本当に足が疲れました。 美術館って知らないうちにかなり歩いているし頭も目も集中しているからけっこう疲れるものなのです。 

そして最後のギフトショップではいろいろな本もあり、これが日本語だっていうのがとっても嬉しいのです。 でも あまり詳しい本はわたしには難しすぎると思ったので子供向けの本を買いました。 子供向けの本は意外にも簡単かつ簡潔に説明が書かれているのでわたしは時々 英語の本でも子供向けを買います。 あまりたくさんの知識は多すぎるけれどポイントを知りたいときには子供向けの本がかなり役にたつものです。 

これで今までメトロポリタン美術館を仕事でご案内するときに詳しくなかったルネッサンスの絵画の知識も少しついたし、もう少し勉強してニューヨークにもどったらさっそくメトロポリタン美術館のコレクションを確認してみます。