超人予備校「エリマキトカゲ心中」観劇。追記完了 | 日々幸進(ひびこうしん)

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11月2日(土)

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超人予備校「エリマキトカゲ心中」
19:30
インディペンデントシアター1st

【作・演出】 魔人ハンターミツルギ

【振付】 ニランジャン

【出演】 上別府学、日枝美香L、尾松由紀、三月、魔人ハンターミツルギ、
       ニランジャン、スネークギャルズ、中川律、畑景、
       上原日呂(月曜劇団)、林遊眠(劇団ショウダウン)、信平エステベス、
       徳永健治、エル・ニンジャ、
       月亭文都(Wキャスト)、田口哲(Wキャスト)



【感想】


やはり 【林遊眠】 さんは凶悪可愛いかった!

林(りん)さんの可愛い部分をきちんと抽出していて、この愛らしさを観に行くんだという、

決意表示をしてしまうくらいに可愛かった。
また林さんの可愛さには 「健気」 というソースがあるので更に 

『倍返しだ!』

となる(?)

いや、更に可愛くなると書きたかっただけです。(笑)

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写真を撮ったら、後ろにミツルギさんがフレームインするという奇跡!!(笑)



そして今回の戯曲の完成度が高いだけでなく、

客演キャストの大人の力で更に上に押し上げているコトが作品の質を高度なものにしている。

この作品に秘められたテーマは「再生」だ。

いや、ミツルギさんの作品は常に前向きな「再生」を描いている。

だからこんなに観た後の切なさは格別に胸に迫るのだ。



自分に重ねた 【上原日呂】 さんにマジ涙した!
今まで色んな上原さんを目にしてきたが、上原さんは自分の出し方を熟知していると感じる。

どのシーンを見ても、自分を解放するタイミングが完璧。

静かなシーンも、ハイテンションなシーンも、

全て上原さんが持っている上質な部分が出せている。

だから物語のキーマンともなり得るシーンで涙が出たのだ。

この作品は僕にとっての 『上原日呂ベスト』 な作品だと言い切れます!


【徳永健治】 さんの存在感は、やはり圧巻!

その力技に全てを許してしまう。

台詞はミツルギさんが考えたものだが、

徳永さんの口から出る言葉は全て徳永節となり、

僕らの脳髄を刺激する。

たまらない。

あのミノムシ節が頭から離れない。


【エル・ニンジャ】 さん最高!

もうね、これは会場に行かないと駄目。

伝わらない。

馬鹿馬鹿しいほどの熱量が観客席に叩きつけられ、

僕らの心は悶絶してしまう。

舞台の上での空中殺法で右肘に出来た擦り傷さえ美しく、

もう・・・・・力任せの爆笑を生み出す勇者!


【信平エステベス】 さん。

声が素敵。

全力で舞台に立つ信平さんは完璧に作品の中で生きている。

血が、脈動しているのが分かるのである。

それがミツルギ作品であるなら間違いない。

嗚呼!


【月亭文都】 さん。

落語の世界では上の位の方である。

それがミツルギさんならと、

足を伸ばし出演をされている。

物語を回す重要な役どころであるが、

とにかく上手い!

いつもは正座で話を展開する文都さんが、

くるりと回転しながら大見得を切るなど大活躍!

それが本当にぴたりと決まり!、また上手く外したりと、

まさに神がかっていた。素敵だなぁ!


【畑景】 さん。

10年ほどのブランクでいきなり超人予備校。

正直、荷が重いかと考えていたが、

ミツルギさんの采配は絶妙すぎて、

きちんと畑景の厭らしさが作品へのアクセントとなっている。

そればかりでなく、

輝いていたのに・・・・驚く。


【中川律】 さん。

紅茶男子の一人。

上手い。

力が入ってウザったい筈なのに、

可愛い。

それはもう彼が持つ力を劇団が許容しているのだと感じた。



【スネークギャルズ】

こうしたダンサーさんが超人予備校に出ているのは、

作品の質を底上げしているだけでなく、

一般のお客さんが完璧のダンスで酔い痴れてしまうという利点がある。

上手いというだけではなく、

素敵ないい気持ちになるというのが最高。

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【ニランジャン】 様!

暗黒街のボス役!

神!

本当に素晴らしい。

僕にとってニランジャンさんは神に等しい。

しなやかな筋肉の束が身体中に走っている。

脈動する「生」。

振り上げられる腕と、蹴り上げられた脚に集約される「生」。

スポットライトに照らされた「生」は、ボクラ観客に生きる事の大切さを教えてくれる。

その一振り、一蹴りが、

命を賭けたものであると感じる。

だから目をそらせられない。

一挙手一投足を絶対に見逃さないようにしている。

僕はこれから先、どれくらいニランジャンさんの舞台を観れるのだろうか?

奥様はもう引退だと何度も口に出される。

しかし、もう一年、もう一年と唱えながら舞台に立っているとも言われている。

僕は詳しいお歳は存じ上げない。

恐らくそう言われるということは、かなりのお歳なのだろうと思う。

だからという訳ではないが、

僕はニランジャンさんの踊りを自分が目に焼き付けているのは本能なのだろうと感じた。

一回一回が命を削った舞台なのだ。

だからいつもニランジャンさんの踊りを観る時は神々しい気持ちになる。

感謝感謝で一杯である。


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【上別府学】 さん。

超人予備校では、「スター」 と呼ばれる異才の持ち主である。

その舌足らずさは神がかっており、

主宰、魔人ハンターミツルギさんと二分する異才ぶりだ。

また正直、演技が上手い・・・ではなく、

その普通でない異質がまさに際立つ方なのだ。

そしてその類稀なナチュラルが、

ミツルギさんが動かすと本当に神レベルへと昇華されるのである。

今回の人々に忘れ去られたエリマキトカゲ役も、

昭和の香りを残しながら走る愚鈍さは、

ベストなキャスティングだと感じた。素晴らしい。


【日枝美香L】 さん。

エリマキトカゲを追い、エリマキを広げて逃げさせてしまう蛇。

ツンデレなのに可愛く、

また何故か艶かしい美香Lさんにしか出せないものが舞台に弾けていた。

美香Lさんもご自分のポジションが分かられている。

だからこそ、

その顔に浮き上がる白に自然と桃色が灯るのが可愛い。

【尾松由紀】 さん。

声が、存在が、また別格。

どうしてあのトーンが出るのだろうか?

その存在というか、

舞台の上に存在するキャラクターがブレない。

言い方を律すればそのキャラの完成系がそこに在るという事実。


【流石鉄平】 さん。

前回、公演での「蛇足マン」の記憶に新しい。

なので今回は出演しないはずであったのに「紅茶男子(チャー・ボーイズ)」として出演。

相変わらずの暑苦しさで(褒めてます!)僕らを爆笑悶絶の嵐へと突き落とす!

流石です!!


【山名伸右】 さん。

同じく今回は出演しないはずであったのに「紅茶男子(チャー・ボーイズ)」として出演。

おまけに、

あの、たぬき役でも出演!

しかもラストシーン、百鬼夜行の如き列の先導をする山名さんの存在感は凄い。

腰が抜けそうなほど美しく切ない。


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【豊田圭】 さん。
今回は出演しないはずであったのに(こればっかりだな(笑))、
急遽出演であったはずなのに、
主役級に抜擢された役柄である。
豊田さんのポジションもかなり確立されたようで、
絶好のへたれっぷりをボクラに見せ付ける。
それがまた可愛い。
得な性格を見せられるので、愛されるキャラになり得ている。
豊田さんならではである。

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【三月】 さん。
元々、上手かった。
といえば語弊があるが、
その演技には僕の中で上の下位だった。
が、
この役柄の三月さんには本当に脱帽!
嫉妬深く、人を(?)道連れに朽ちていこうとする「チクロ」役を好演された。
素晴らしかった。
こんな三月さんは観た事がない。
一皮どころではなく、キレイに剥けた完成系が見えた。
この役柄を乗り越えた事は大きい。
これからどうなるのか期待したいところです。


【魔人ハンターミツルギ】 さん。
今回は、暗黒街のボス「声」役で出演!
一説によると、豊田さんのやられた役になっていた可能性があると聞いて、
更にびっくり!
いやぁ。
戯曲者としてもかなり優れているが、
個性派役者としても秀でている。

何とも何とも最高!全身タイツが似合う長身!



そんな訳で打上げの席にて、

あのエリマキトカゲのエリマキを付ける光栄に至る!

はっちゃける!アー楽しい!!


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という訳で、

以下、詳細です!!





エリマキトカゲ心中ちらし


超人予備校第9回本公演

『エリマキトカゲ心中』
http://www14.plala.or.jp/choyobi/contents/next/next.html

 【作・演出】 魔人ハンターミツルギ

 【振付】 ニランジャン

 【日時】 10月31日(木) 19:30☆(文)
       11月1日(金) 15:00★(文)/ 19:30(哲)
       11月2日(土) 15:00(哲)/ 19:30(文)
       11月3日(日) 11:00(文)/ 16:00(哲)
        ※ ダブルキャスト:(文)…月亭文都、(哲)…田口哲
        (受付開始は開演45分前、開場は開演30分前。)

 【出演】 上別府学、日枝美香L、尾松由紀、三月、魔人ハンターミツルギ、
       ニランジャン、スネークギャルズ、中川律、畑景、
       上原日呂(月曜劇団)、林遊眠(劇団ショウダウン)、信平エステベス、
       徳永健治、エル・ニンジャ、
       月亭文都(Wキャスト)、田口哲(Wキャスト)

 【会場】 in→dependent theatre 1st(http://itheatre.jp/

 【入場料】 前売 2500円 / 当日 2700円
        学割 1500(学割は高校生以下、要学生証提示)
         ※小学生以下は無料。
         注1)10/31(木)19:30(☆)、初日割引…前売2000円
         注2)11/1(金)15:00(★)、平日マチネ割引…前売2000円

 詳しくは超人予備校公式サイトにて
 (http://www14.plala.or.jp/choyobi/index.html

 こちらからもお申し込みいただけます。
 (http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=47698 )