劇298 劇団6番シード 【ザ・ボイスアクター】(アニメ編) | 日々幸進(ひびこうしん)

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12月9日(土)

劇団6番シード 【ザ・ボイスアクター】

http://voiceactor-6c.com/anime.html


芸術創造館

13:00



【作・演出】

松本陽一



【出演】

宇田川美樹.小沢和之.妹尾伸一.椎名亜音.矢口愛奈.原裕香.樋口靖洋.藤堂瞬/茶風林.嘉陽愛子.松田信行.しまさきまちこ.手塚美南子.小川大悟.川田恵三.栗生みな/寺島拓篤(声の出演)]



【あらすじ】
「アフレコってなんですか?」
とある中年俳優が訪れたのは人気アニメのアフレコ現場だった。そこで男が目の当たりにしたのは、厳しい慣習とマイク取り、点と線しかないコンテに合わせてアフレコする高等テクニック、ひとり何役もこなしていく声優陣など、奇妙で愉快な声優業界の裏側だった。そして男は人気絶頂のカリスマ声優と対立、ついにはアフレコスタジオから追放されることとなるのだが・・・。



【感想】

かなりの台詞量であった。

アフレコ。

つまり声優さんのテリトリー。

様々な業界用語、業界仕様、そしてその細かな決め事。

それらを観客に納得させられるものを台詞で提示しながら、話を展開させていく。


ローリング。


基本、

個性が際立つおかしな人物達だけが乱立し、

誰もが自分を、自分を押し通そうとする。

それゆえに転び、ほつれ、しっちゃかめっちゃかになるワンシチュエーションコメディ。


今回の主役は、あのバンタムクラスステージの短編集にて好演されていた、小沢和之さんが出られているので観させて頂いた。

いやぁびっくりした。

バンタムで演技されていた小沢さんとは真逆な小沢さんがそこに居たからだ。(笑)
走る、叫ぶ、ちょける!

観た事のない、『動』 の小沢さん!

素晴らしい。

あれだけさ叫んだら声がトンでも仕方がないのだが、それでも声が届く。

いいな。



また他の演者たちも達者な方ばかりであり、

色んなことに対応出来るスキルを持っているのも素晴らしい。


あれだけの大人数が大挙してやって来て、6日間の公演を行う。

凄い力である。

馬力がある。



嗚呼、

とにかくどのキャラも立っている。

これは脚本の妙もあるのだが、それをちゃんと演じられる役者陣が素晴らしい。

宇田川さんの荒くれっぽいのも素敵だし、

藤堂さんの初々しさがたまらんし、茶風林さんの存在感が圧倒的だし、樋口靖洋さんも必死で可愛いし、小川大悟さんのきりりとした存在感もおもろおかしー、栗生みな さんの途中から小沢さんをフォローする姿が輝いているのは栗生さんの素直さだろう。

椎名亜音.さんの突っ込み芸は秀逸だし、妹尾伸一さんがケンコバに見えて仕方が無かったし(すみません!褒めてます!)、矢口愛奈さんは髪型で見せつつ とにかく言葉が綺麗に届くし、手塚美南子さんの原作者のウザさ100%が素晴らしいし、嘉陽愛子さんの凛!とした演技には目を奪われるし、.松田信行さんのラクダっぷりは秀逸だったし、.しまさきまちこ さんの荒くれアラフォーっぷりがいいし、川田恵三さんの金切り声は爪跡を残すし、寺島拓篤(声の出演)さんのイケメン声はかなりそれっぽかった!



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で、この日、ゲストだった湯浅崇さん!
いやぁ日替わりゲストでされる時は必ず1回は観劇をしてから本番に臨むという逸話を聞いていたので、
何かを仕掛けると思っていました!
いやいや、流石です!
弁当屋という設定を生かした中身の説明をするのだが、
色んなおかしな中身を言っていくのだが、その中でも素晴らしい逸品の説明を書こうと思う。
劇中に出てきた らくだを使い らくだの臓物をイメージした 『ニラレバ炒めない』 !
ネーミングセンスも秀逸だが、そこにたどり着く流れが最高!上手いなー!
まさに爪跡を残すアクトだったです!
お疲れ様でした!!

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最後に、アニメ編のカーテンコール。
挨拶をとふられた宇田川美樹(最後の写真の真ん中の方)さんが、何を喋ろうか・・・と、一瞬逡巡した後に言い放った言葉が強烈だった!


『オンライン編の方が面白いです!』


ざわ・・・・・

共演者もお客もどよめき拍手喝さい!

前向きでありますよね!いいぜ!