ポータブルシアター 【室内】考Ⅰ (石田1967) | 日々幸進(ひびこうしん)

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4月15日(金)

4月16日(土)

4月17日(日)


「LINX'S∞VIBE'S」


トリイホール





ポータブルシアター
「室内」
【原作】モーリス・メーテルリンク
【脚色、演出】 枡井智英
【キャスト】
三浦求、山本純子、西野裕子(BTW), 和田ちさと(CHISATO座)



【解説】
『室内』は、19世紀後半に『青い鳥』で有名なメーテルリンクが人形劇として書いた3部作の一つである。しかし、現代演劇における演技術にもっとも影響を与えたと言われるロシアのコンスタンティン・スタニスラフスキーをはじめ多くの演劇人がこれら3部作を演劇作品として上演を試みてきた。

【内容】
ある村で、1人の少女の遺体が発見された。第一発見者は村人ではない通りすがりの男性だった。まず彼とともに村を代表して1人の老婆が亡くなった少女の家を目指す。他の村人たちは遺体とともにゆっくり家に向かうのだった。
時はすでに夜、この不幸を知らせる前に二人は裏庭から窓の奥に見える少女の家族を観察する。しかし、あまりにも幸せそうな家族の様子に、家を訪問する勇気がなくなっていく…。しかし、他の村人たちも近づいてくる。タイムリミットは刻々と迫ってきた。そこでの老婆の決断は・・・



LINX'S

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LINX'S

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LINX'S

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【感想】

4作品中、もっとも静かで、もっとも悲しい芝居。

僕はこの作品を読んだ事も、触れた事もない。

そればかりか、『青い鳥』すらもアニメでしか観た記憶がないくらいモーリス・メーテルリンクには無知だ。

だがその概念をモチーフにした『銀河鉄道999』には、その意志が脈々と流れているのではないか?

と、勝手に解釈している。

(だって主人公が憧れる女性の名前がメーテルですもんね!)


おっと、話が逸れました。

この『室内』についてです。


この作品は不幸を告げにやってくる人達の葛藤を描いた作品です。

正直、

この作品の原作が人形劇だと聞いて驚きを隠せませんでした。

人形劇という事は、子供向けの作品だという事ですよね?(誤解があったらごめんなさい)

なのにこの淡々とした言葉のやり取りはどうゆうことだろうか?

これは今回のような舞台でこそ栄える作品であって人形劇というチョイスはあり得ないと思っている。


ああ、また話が逸れました!

この『室内』についてです。


劇中の前半は、山本純子さん、三浦求さんの二人ガッツリ芝居。

そこの空気感は本当に絶妙で、すり合わせが完璧にできている事がよく分かる。

台本をキャラクターに、身体に沁み込ませてから何度も通し稽古を重ねたからこそ生まれる新しい価値観が示した到達点でもあった。

しかも、そこをマイムで木の陰に隠れるのだが・・・・上手い。

三浦さんは、いいむろなおきカンパニーにも出演しており、その世界最高峰といわれるパントマイムの魔術師、いいむろなおきさんを師事する事もあり、高水準のマイムを駆使している。

稽古場でもシーンが切れて少し後へ下がる時にさえ自然にムーンウォークをしてしまう。

そんな三浦さんである!



(途中です。Ⅱに続く