演劇ユニット彗星 第1回公演
「ボレロ」
http://blog.livedoor.jp/bollero/
ウイングフィールド
15;00
作 澄谷朝海
演出 渡瀬剛
キャスト陣
・角谷 麻衣 ・千葉 悠平 ・中窪 貴文 ・田村 麻衣 ・扇 つかさ ・大山 茜 ・小牧 竜大 ・槌谷 龍太 ・藤岡 静奈
以下リズム隊
奥田 夏実/国木田 志保/長谷川 桂太/森 静香
【感想】
19歳の激情が放出されていた芝居だった。
身勝手な、愛を知らぬ自己中心的な、一方的な愛。
それが内に入り込めば入り込むほど、病的に精神状態を追い込む。
そしてその解放が破滅へ向かう事など、あらかじめ想定された破滅といっていい。
物語に彩られしは 【哀】。
それも悲劇的なものだ。
マスターベーション的な 【哀】。
キャスト。
個々にまとまっている。
全体的に一方向へ流れているように見えるが、補うべきポイントは見える。
それはやはり完璧に世界へ埋没している者と、少し戸惑っているものとの温度差だ。
これだけの大人数、しかも旗揚げユニット、それはもう仕方がない。
だがそれを消し去る風も見えている。
演出
ベールを使った境界線はなかなか。
炎を布で覆う演出もいい。
後は場面転換をもう少しスムーズにすればなおよし。
さてさて、
いかなユニットに育つのか楽しみだ。