東大流 麻雀実戦名手 ‐神品‐ (マイナビ麻雀BOOKS)
著者: 須田良規
単行本: 224ページ
出版社: マイナビ
発売日: 2014年6月13日
価格: 1,609円(税込)
■ 内容紹介
東大卒プロが語る麻雀ストーリー&戦術解説
「雀荘には、雀荘でしか味わえない空気と戦いがある」(まえがきより)
本書は近代麻雀(竹書房)で連載していた須田プロのコラム「東大を出たけれど」から、実戦で役立つ物語を取り上げて、詳しい解説と共に紹介したものです。
東京大学工学部卒で雀荘メンバーという異色の経歴を持つ筆者が書き留めた生きた麻雀には、画一化されたデジタル戦術では語りつくせない名手があります。
そんな考え抜かれた名手の数々を
「プロの名手」
「名手何を切る」
「手牌読みの名手」
「手牌変化の名手」
「受けの名手」
「仕掛けの名手」
「技巧の名手」
以上7章に分けて語っていきます。
東大を出て、十年以上牌に埋もれながら過ごしてきた須田プロが考える名手とは?
日本プロ麻雀協会のトッププレイヤーとしての須田プロの戦術から学べる部分はもちろん多くありますが、日々の麻雀の一打一打に対する姿勢を、改めて見直したくなる一冊です。ぜひ手にとって読んでみてください。
■目次
第1章 プロの名手
第2章 名手何を切る
第3章 手牌読みの名手
第4章 手牌変化の名手
第5章 受けの名手
第6章 仕掛けの名手
第7章 技巧の名手
購入はこちら → amazon.co.jp
[Kindle版]
■ 管理人の感想
近代麻雀に連載されていたコラム『東大を出たけれど』に解説を加えた形の戦術本。
麻雀小説には、『 麻雀放浪記 (阿佐田哲也)』『 病葉流れて (白川道)』等、いくつかオススメ作品もあるが、『東大を出たけれど』以上に実戦に応用できる作品はないだろう。
コラムの出来の良さは、誰もが認めるところなので、ここでは「既に漫画版やコラム集を持っている人でも購入すべきかどうか?」を軸にブログ記事を書くこととする。
なお、『東大を出たけれど』を全く読んだことのない人は、無条件で買いだ!
コラム集 東大を出たけれど (2013/11/21発売)
漫画版 東大を出たけれど [漫画:井田ヒロト] 1巻 (2007/10発売) 2巻 (2008/10/4発売) 3巻 (2009/6/5発売) |
以降、2013年に発売された”東大を出たけれど”を『コラム集』、今回の本は『戦術本』、漫画は『漫画版』と呼ぶ。
コラム集には46本の作品(コラム)が収録されていました。 今回の戦術本はそれを超える48作品。
ただし、今回の本はあくまでも戦術本のため、戦術としても使える作品のみ収録されている。
そのため、あの 「今、辞めました--。麻雀、打ちたくて」 の名シーン(?)ですら出てきません。
一部かぶる作品もあるのだが、コラム集を持っている人でも納得の出来る仕上がりになっています。
今回の戦術本は4ページ1セットの作り、3ページがお馴染みのコラム、残りの1ページが解説となっている。
第1章以外は、4ページ1セットでまとまっているので、どこのページからでも、何度でも、楽しみながら勉強することが出来る。
この「楽しみながら」がポイントで、物語と麻雀を上手く絡(から)めてあるので、頭に残りやすいですよね。
タブレットやスマートフォンなら、ちょっとした空き時間でも読めるので、[Kindle版] の購入をオススメします(*´ω`*)
中~上級者向き
赤対応: 有り
総合評価 97点
(※コラム集『東大を出たけれど』を持っている方は、少し点数を引いて下さい。)
購入はこちら → amazon.co.jp [Kindle版]
何も持っていない → 即買い!
漫画版を持っている → 買い
漫画版・コラム集を持っている → お得感は下がるがやはり買い
■誤植とツッコミ (※特に読む必要はありません)
・P75の捨て牌 誤植というほどではないが、リーチ宣言牌は左端に合わせないとおかしい。まあ麻雀知らない編集者のせいだと思うけど(´・ω・`)
・P119一番下の牌姿 文章とのつながりをみると、4萬を一枚切った状態にしないとおかしい。
・P145 P163 P179 P189 どれも『第○章第○話』と書いてあるが、本では『第○章第○打』となっているので微妙ではある(´・ω・`)
・途中から太字のサブタイトルが全く機能していないwww ただこの太字サブタイトルのおかげで読み直しすごい楽なので助かる。
・難しい漢字にはカナをふりましょう(´・ω・`)
・コラム集を買った人間がバカを見る作りになっていたら、けちょんけちょんに貶(けな)そうと思っていたのだが、未収録作品が沢山あって良かった。 気付いたら最高得点つけてたわ(´・ω・`)
・前回のコラム集を読んだ時は、やはり漫画版に比べると「間が悪い」と思っていたのだが、今回の本では気にならなかった。 文章を削ったり、行間をなくしたりしたからかな? 横書きなのも良かった。
・実は『東大流』とつくのがすごい嫌だった。麻雀本で東大というと 井出洋介 の『東大式』なわけだが、過去に『東大流』と使って本を出したこともあるのですね(今は本屋では見当たらない)・・・でもこれ本棚に並べた時に『東大流』とついてるとやっぱ目立つんですね。まあ商売だから仕方ないな(´・ω・`)
■関連リンク
・東大を出たけれど 麻雀に憑かれた男 - Wikipedia
・オープン地獄待ち [東大を出たけれど] - NicoGame