麻雀 神の視点 最強プロが教える勝ち方の極意
著者: 荒 正義
文庫: 320ページ
出版社: KKベストセラーズ
発売日: 2013年10月19日
価格: 950円(税込)
■ 内容紹介
現在“最強”といわれる荒 正義プロによる「麻雀の勝ち方の書」。攻め方、守り方、読み方に加え、著者の勝負哲学、ツキに対する考え方、裏プロとしての戦いの場面なども随所に。
●麻雀のセオリーは教科書のように丸暗記できない微妙なものが多い。だから局面ごとに自分の頭で考えるしかないである。身につけるべきはセオリーというよりは「ものの考え方」だ。
●私の若い頃のように、原点あればよという時代ではなくなった。皆がトップを目指してシノギを削るので、攻撃麻雀、大きなアガリをする麻雀が有利になっているのである。だからトップに立ったら「逃げる」ことよりも「叩き潰す」ことを考えるべきなのだ。
――本書は単なる麻雀の戦術書ではない。30年間トップに立ち続ける“現役最強”荒正義プロの麻雀哲学の書、否、勝負哲学、人生哲学の書でもあるのだ!
■目次
第1章 赤入りオープン戦での戦い方
第2章 赤入りでトップをもぎ取る戦い方
第3章 鳳凰の視点
第4章 手牌の視点
第5章 荒 正義名言集
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■ 管理人の感想
全5章構成。 第1章・第2章は、天空麻雀の実戦譜を解説。
本の大部分を占めるのは第3章で、荒プロが優勝した第28期・鳳凰戦の解説になります。
これは、日本麻雀プロ連盟ホームページに掲載されているコラム、そのまんま・・・
いや、そのまんまというか、劣化版ですね。
・・・と言うのは、ホームページから移しただけで、『図○参照』等の文字を追加するなどの、書籍向けの手直し等は一切ありません。
本の行数の関係か、文章と牌図(ロン2の牌譜ビューアの立体図)がズレズレ。
・・・にも関わらず、本来牌図が入るべき場所は、改行もスペースも無く、行が詰められています。
さらに悪いことに、文章自体は普通につなげて読めてしまうことも多いため、牌図の本来の位置を探し出す作業は結構大変(´・ω・`)
(※あまりに読みづらいので、管理人は日本麻雀プロ連盟のホームページのものを読みました。)
これおそらく、機械的にホームページから切り取って貼り付けただけですね(´・ω・`)
その際に、改行等が全部消えてしまったにも関わらず、確認ゼロで印刷・出版まで流してしまったのでしょう。
印刷されたものを一度でも読めば、すぐにおかしいと気付くはずのレベルなので、編集者も荒プロ自身も確認ゼロなのは間違いない。
ハッキリ言って、ひどすぎます・・・これは「金返せ」レベルですね(-公- )
第4章は、自分の手牌だけの平面何切る。
本文中に『これらの問題はすべて明確な答えがあるものではない。』(P208)と書かれている通り、あくまで荒プロの回答(見解)です。
実はこれ、出題のほとんどは、『 定本 何を切る? 』から。
『定本 何を切る?』は、ひとつの平面図に対し、プロや雀鬼会・著名人等から回答を集めた近代麻雀の人気連載を本にしたもの・・・この『定本 何を切る?』があれば2倍楽しめるはず(*´ω`*)
しかし、もともと明確な答えの無い何切るばかりなので、荒プロの回答にこだわらなければ、『定本 何を切る?』だけあれば事足りるかも?
『定本 何を切る?』の方が沢山の意見も読めるし、片山まさゆき先生の漫画もあるしねぇ(´・ω・`)
第5章は、荒正義名言集。
ベスト麻雀文庫編集部が本書の中からセレクトし、ひとつの章としたとのこと。
これはこれでアリだと思うが、引用ページまで書いてくれれば読み直しも出来るのにね?(´・ω・`)
なんともお粗末な一冊(´・ω・`)
本の大部分を占める鳳凰戦のコラムは日本麻雀プロ連盟のホームページを見た方が良いし、後半の何切る部分は”『定本 何を切る!?』を買った方が得”というのは悲しすぎる(´・ω・`)
まあ、『金返せレベル』の手抜き本なので、いくらなんでもこれは買わなくて良いでしょう(´・ω・`)
中~上級者向き
赤対応: 一部有り
総合評価 32点
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