こちらの記事
で問題提起したモノの検証を始めます・・・
前回の記事を読んでない人はまずこちら
→ 『スリーヘッド最弱理論』検証 (問題提起)
【 牌理
】
A.打・・・ 7種22枚
B.打・・・ 7種24枚
メンゼン前提で『スリーヘッド最弱理論』を使った打牌はBですね。
受け入れ2枚差のリャンシャンテンです。 ← 重要
詳しくはこちら → 『 スリーヘッド最弱理論
』
A.打を『スリーヘッド最弱理論』否定。
B.打を『スリーヘッド最弱理論』肯定と考えます。
ここからは、『A』 『B』と表記し、2つを比べます。
上は牌姿をブロックに分けたモノ。 綺麗に5ブロック。余剰牌はありません。 ←重要
AとBの両方において、シャンテンが進む有効牌と裏目を数える。
(※なお、ここで言う「裏目」とは、「AかBのどちらかでシャンテンが進む牌」と言い換えても良い。)
マンズブロック・・・2枚、4枚、4枚、2枚、
ピンズブロック・・・4枚、2枚
ソーズブロック・・・4枚、4枚
合計・・・ 8種26枚
マンズブロック(、)を検証・・・
まず、解りやすい部分から・・・
■(4枚)ツモ (※(2枚)ツモも同じ扱い。)
A. 【 牌理 】
打で、 5種16枚
B. 【 牌理 】
打で、 3種12枚
受け入れ枚数が逆転しています。
「リャンシャンテンの受け入れを2枚増やして、イーシャンテンの受け入れを4枚減らしている」という考え方自体は正しい。
(※Bは以外を打つスタイルもあるが、解りやすいように切りとした。)
■(2枚)ツモ
A. 【 牌理
】
打で、 5種16枚
B. 【 牌理
】
打で、 3種12枚
ここでも、受け入れ枚数が逆転しています。
■(4枚)ツモ
A.完全裏目 【 牌理
】
B. 【 牌理
】
打で、 3種12枚
Aは完全裏目、リャンシャンテンのまま。
(※フリテンに受ける人もいるかも知れませんが、ツモ切りを前提にします。)
ここで少し確認しておきたい・・・
●Bは、ツモのときに余剰牌こそ出るが、イーシャンテンになり確実に前進している点。
●に関しては、Aにおいては完全に裏目。
つまり、余剰牌が出るのは、の4種だが、BがAに対し、実際に劣っているのは、の3種で、逆にに関しては完全にBが有利である。
ピンズブロック()を検証・・・
■(4枚)ツモ
A. 【 牌理
】
打で、 5種16枚
B. 【 牌理
】
打で、 5種16枚
打で、 5種16枚
Bが打なら、Aと同じ形であるし、打・打は受け入れ枚数は同じなので一見同条件だが、選択出来るという点が違う。
実は、これは地味に差が出る。他家の捨て牌や動向で捨て牌を選択出来る為。 ←地味だが重要
(※極端な話だと、がカンされたとすればが不要となる。 結果として、打と、打で最大4枚の差が出る。)
■(2枚)ツモ
A. 【 牌理
】
打で、 5種16枚
B. 完全裏目 【 牌理
】
Bは完全裏目、リャンシャンテンのまま。
ソーズブロック()を検証・・・
■(4枚)ツモ (※(4枚)ツモも同じ扱い。)
A. 【 牌理
】
打で、 4種12枚
B. 【 牌理
】
打で、 4種12枚
同じ形になり、ほぼ同条件。
(※正確には、どちらも打牌選択出来るが。上のように打牌する場合が多いと思われる。 また、『どちらも打牌選択出来る』という点を踏まえ、ここでは『ほぼ同条件』とした。)
ここまでで、分かること・・・
● Bは、ツモのときに余剰牌こそ出るが、イーシャンテンになり確実に前進している。
● 完全裏目の枚数は、Aがの4枚。Bがの2枚。
● のように、打牌選択出来るという点で、地味に差が出るモノもある。
● を引いた場合に受け入れ枚数は逆転する。 「リャンシャンテンの受け入れを2枚増やして、イーシャンテンの受け入れを4枚減らしている」の考え方自体は正しい。
ただし、「シャンテンが進む有効牌と裏目」を分母とした場合、のどれかを引ける確率は、26分の8。
つまり、「リャンシャンテンで2枚損だが、イーシャンテンで4枚得」と言える効果は、30.8%ほどでしか発生しない。
3種8枚 (分子)
――――――――――――――
8種26枚 (分母)
(※「シャンテンが進む有効牌と裏目」を分母とした場合) ←重要
・・・と、ここまで書いたが、ここまでの考え方には、実は大きな見落としがある。
それは、牌姿が変化しないことが前提になっているためだ。
コンピュータに計算させると、多くの場合で牌姿の変化を考慮しない。
もちろん計算が難しいと言うのが主な理由である。
人間が手動で変化を見ていくと、さらに大変である・・・(´・ω・`)
だが、それでも次回は、牌姿の変化を詳しく見て行くことにする・・・
・・・続く
・・・
ちなみに、書いててもう嫌になってきてるだが、読んでる方は嫌になってないかね? ちゃんと、着いて来てる?(´・ω・`)