さて、前回のエントリに続いてトランス脂肪酸のお話。
アメリカではすでにトランス脂肪酸の危険性に関していろんな勧告がなされているということでした。
では他の国での状況は一体どうなっているのでしょう。
ヨーロッパのデンマークでは、すべての食品の油脂中のトランス脂肪酸の含有率を2%までにするという基準が設けられています。
カナダとアメリカではすべての加工食品にトランス脂肪酸の含有量を表示する義務をメーカーに課しています。
さらに、ニューヨークでは2006年、ニューヨーク市内すべての飲食店、24,600店に対してトランス脂肪酸の使用規制を課す法案が出されました。
欧米だけなのでは?と思われる方もいらっしゃるかもわかりませんが、お隣りの韓国ではどうなのでしょう。
実は韓国においても2007年に加工食品への表示を義務化。さらにレストランや小中学校の給食でトランス脂肪酸の含有量を規制しているのです。
さあ、では我が国日本ではどのような対策がとられているのでしょうか。
もうお気づきの方も多いかもわかりませんが、日本での規制や基準は皆無です。
政府はトランス脂肪酸に対して何も対策を行っておりません。
一部の企業が自主努力でトランス脂肪酸を含まないような製品作りをしているところもあるそうですが、国レベルでは取り組んでいないのです。
ですから、私たち消費者が一人ひとり正しい知識を身につけて自分で自分の食生活を守っていくしかありません。
食生活からトランス脂肪酸を完全に除去するのは難しいですが、摂取量を減らすことはできます。
そういったことを一切知らないで好きでよく食べていたものが実はトランス脂肪酸たっぷりだったというのでは冗談じゃないですよね。
早く国レベルでの対策が行われることが望まれますが、それを待っていては遅いので、まず私たちが知識を得ることで自分で対策をしていきましょう。
5回に渡ってお送りしてきた油シリーズは以上です。
また次回、テーマを変えて皆さんの健康度をUPさせる、カラダヨロコブ記事を書いていきたいと思います。
いつもお読みいただき、ありがとうございます(^^)/
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