宇治川堤防 天ケ瀬ダム再開発 | 水谷修・京都府議会議員(宇治・久御山)です。

宇治川堤防 天ケ瀬ダム再開発

宇治川の堤防は危険な状態にある。


■宇治川の危険
国土交通省の「河川整備計画「平成21年3月31日)」においても「計画高水位に達しない洪水であっても、浸透や浸食により決壊するおそれがある箇所がある」としている。
このたび、堤防工事を実施するのだが、「通常の作用に対して安全な構造とする」としかされておらず、「これらの対策により、堤防の強度が全体として増すことから、決壊による氾濫が生じる場合でも避難時間の確保に寄与することが期待できる」とされているにすぎない。
淀川河川整備計画(国土交通省HP)
http://www.biwakokasen.go.jp/seibi/final/pdf/betten3.pdf

■危険な天ケ瀬ダム再開発
こうした状態で、宇治川に1500トン/毎秒の水を流すことは危険である。
この1500トンの水を流すために、天ケ瀬ダムの流下能力を拡大するため、ダムの横っ腹に直径10~26メーターの巨大トンネルをあける大工事をやろうというのだ。

■巨大トンネルの予定地に活断層の可能性
このトンネルは「F-0断層」という活断層の可能性もある断層を横断して掘られるものだ。

■天ケ瀬ダムの直近に活断層
現在確認されている活断層(黄檗断層・井手断層)が天ケ瀬ダムの3キロ以内に存在することを、私の議会質問(9月10日)への答弁で、宇治市当局は認めた。
ところが「(半径3キロに)ダムに向かう活断層はない」と答えた。活断層とダムと交差しないことを理由に安全宣言を言おうとしているのだろうか。国からそう聞いているようだ。
3キロ以内という直近に活断層があることが危険なのだ。

こんな危険なムダ遣いは、中止すべきだ。

■工事用道路、残土捨て場の協議もしていない宇治市と国土交通省
さらに巨大トンネル工事には大量の残土が発生し、その土砂を埋める場所をつくること、その土砂を運搬する工事用道路の建設が必要になる。
ところが宇治市は、この「残土捨場」と「工事用道路」について、国と協議できていない、ことを明らかにした。
宇治川ラインでは大量の大型ダンプは通行できない。志津川方面も無理である。宇治川左岸(天ケ瀬ダムの下)の道路も無理だ。
工事ヤードやトンネル堀口も協議を受けていないようだ。
まともな地元対策ではない。


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