「後期高齢医療制度」創設を要求したのは民主党だった? | 水谷修・京都府議会議員(宇治・久御山)です。

「後期高齢医療制度」創設を要求したのは民主党だった?

「後期高齢医療制度」を最初に要求したのは民主党だった。
最近、そのことがよく議論される。
それは、2000(平成12)年11月30日のことだ。
参議院國民福祉委員会で、「健康保険法等の一部を改正する法律案及び医療法等の一部を改正する法律案」の採択のあと、付帯決議をつけるべし、とした。
自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党、社会民主党・護憲連合、無所属の会及び二院クラブ・自由連合の各派共同提案による附帯決議案を提案し、多数で可決したのだ。
共産党は提案にも、賛成にも加わらなかった。つまり、共産党以外の賛成で付帯決議が通ったのだ。
内容は「抜本改革の重要な柱である老人保健制度に代わる新たな高齢者医療制度等の創設については、早急に検討し、平成十四年度に必ず実施すること。」というものだ。
「後期高齢医療制度」創設を要求するものだった。
この付帯決議の提案説明をしたのが、柳田稔さんという民主党の参議院議員(広島)だった。結局、後期高齢医療制度を早期に作れ、と主張した代表者が民主党だったのだ。

民主党は最近、後期高齢医療制度に反対しているが、自民党から、過去の経緯を指摘されている。
日本海新聞に、「全会一致で可決」といったかとは間違いだったと、お詫びの弁を載せている自民党議員もおられる。
資料のアドレスをのせておいた。
みなさんの澄んだ目で、経緯と事実を見つめてほしいものだ。


厚生労働省HP
健康保険法等の一部を改正する法律案及び医療法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議
(平成十二年十一月三十日)
(第150回国会参議院国民福祉委員会)

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/shikarinsyo/gaiyou/kanren/futai150.html


参議院の会議録
第150回国会 国民福祉委員会 第7号
平成十二年十一月三十日(木曜日)

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/150/0008/15011300008007a.html


柳田稔議員とは
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho2/profile/232.htm

柳田稔議員のHP


日本海新聞(7・22)での赤沢亮正議員のお詫び記事(コラム)
日本海新聞7・22コラム
『日本海新聞7・22コラム』