オブリーク・アセンションでよく使うものの一つ、アセンダントのオブリークアセンションについてスターメディア通信第50号で書きました。 http://www.starmedia.ne.jp/mail50.html


私はこの中で、計算がわかりやすいように赤道上に天体がない場合について書いていますが、別に赤道上の天体が該当しないとは一言も書いていません。赤道上に重要な天体が通過するのは古代からあります。


オブリークアセンションは、ロバート・ゾラーのTools & Techniques of the Medieval Astrologerに出ています。初版本は30年ぐらい前に出版されていましたかね。改訂版はNew Libraryで出版していますが、どちらにも出ていたと思います。(初版本の方を狭い部屋を広くするために段ボールに入れて積んでいるので今出版年の確認ができません)。


昨日出版されたクリスチャンアストロロジー第3書(CA Book3の和訳)のp.490の注にオブリークアセンションが書かれていますが、アセンショナルディファレンスの意味が違うので、内容がどちらも意味が違います。


アセンショナルディファレンス: 予言占星学I(原書:The Primary DirectionsI)に図解あり。2015.6.12追記


http://www.starmedia.ne.jp/mail54.html に、初心者としては難しい本として私がCAと予言占星学を書き、その一つとしてアセンダントのオブリークアセンションを書きました。勉強の仕方についての言いたいことは通信に書いてあります。


今、ゾラーの本で別件で調べていたものがあったのですが、その中でイブンエズラのある本について複数の人が翻訳したものについてゾラーが触れています。読みながらこうやっていろんな時代や同じ時代に、複数の人が一つの本の翻訳をするのは良いことなのだと思いました。訳者が自分が一番乗りだから他の人は翻訳本を出版しないで、なんて、制限してはいけないとも思います。だいたいCAは10年ほど前からすでに数人が翻訳していたことを私自身知っています。その中にはネット上にその情報さえ出していない人もいます。彼らが時期が来たら出版したっていいわけです。


それにしても、ゾラーやハンド、シュミットなどは重要な古書を初めて英訳したものがいくつもありますが、第1段を出したこの3人の翻訳と注釈、編集や解説を超えるものを出せる人はなかなか現れないなと感じます。知らないところでもういるかもしれませんがね。