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2014-09-06 12:56:09

スカウトされない側の人生

テーマ:ブログ
先日、ジョン・ラセターの話を書きましたが

日本にも僕が大尊敬している映画のプロデューサーがいます。

それが「パッチギ!」などを手掛けた李鳳宇さんなのですが、

ちなみに僕は「パッチギ!」を見終わったあと、あまりの感動で一人部屋でスタンディングオベーションを送ったほどで(DVDで観ました)

その後「フラガール」を見たのですが、監督が違うのに映画の「笑いと涙」のテイストがかなり近いので

(もしかしたらこれはプロデューサーが秘密の鍵を握っているのではないか)

と調べ始めたら、プロデューサーの李さんが映画を教える学校があるというのを見つけまして「これは絶対に行かねばならん!」と鼻息荒くしながら募集要項を見ていたのですが、生徒募集の期日が過ぎていました。

しかし、どうしてもあきらめきれなかった僕は李さんに手紙を書くことにしたのです。

その手紙は便箋10枚くらいの膨大な量なので割愛しますが、内容をざっくり書きますと



「一般人を育てても意味がないので僕を育てましょう。日本のために」



という内容で、後から李さんかに聞いたら

「かなりイタいやつだと思った」

とこのとでした。

ラブレターと同じで熱くなった勢いで書く手紙には危険が潜んでいるものです。


ただ手紙を送った直後に(これは本当に幸運だったのですが)、たまたま「KING」という雑誌の取材でお会いすることになり、

取材時間は1時間程度だったのですが、取材が終わってからも映画の質問をひたすらしまくって気づいたら2時間くらい経ってたのですが、当時は夢をかなえるゾウを出したばかりのころでライターとしてもほとんど知られていなかったのですが李さんも僕のことを面白がってくれたみたいで

いつか一緒に仕事をしたいですねという話になりました。

その後も色々お話しする機会はあったのですが、

2年ほど前に李さんから連絡があり


「映画の脚本書かない?」


と言われました。そしてそのとき李さんは「スーツアクター(特撮番組などでヒーローや怪獣の中に入ってアクションする人の総称)」を映画にしたいと
言っていてその話はすごく面白くなりそうだと思ったのですが、それ以上に李さんと仕事をするチャンスを手放すわけにはいかず、他の仕事の予定をすべて止める勢いで、OKの返事をしたのです。


こうして始まった企画が、本日公開の映画「イン・ザ・ヒーロー」です。


ポスター



最近までこの映画関連で取材を受けてきたのですが、
そのとき必ず質問されるのが

「どうして映画のオリジナルで脚本を書こうと思ったのか」

なのですがそもそも僕は李さんの手がけた映画に感動してこの仕事に関わっているのでオリジナル脚本にならざるを得ないわけです。


李さんと脚本づくりで過ごした半年間は本当に刺激的でした。彼が映画における「笑いと感動」をどうやって構築しているのかを、実際に脚本を書き合うという、まさに生の作業の中で学ぶことができ、その感覚を一言で表すとしたら


「仕事って、楽しいなぁ」


でした。
たとえば世の中には「上司と飲みに行くのが嫌だ」という人がいると聞きますが、李さんから「水野くん、一杯行こうか」なんて言われた日には尻尾振りまくって、うれしょんしながらついていきますからね。

飲み始めても速攻で仕事の話ですね。「あの映画のあのシーンってどうしてああなってるんですか」みたいな質問をするのですが李さんは「見てない映画がない」くらい映画に詳しい人なので、

「水野くん、あのシーンはね……」

と必ず答えてくれるという、映画理論のジュークボックスみたいな人なので、いくら話しても話が尽きないんですよ。

あの会話を僕だけで独占したのは本当にもったいないし、正直、情熱大陸とかプロフェッショナルとか、絶対ここ撮っとくべきだろと思いましたよね。


そういえば、イン・ザ・ヒーローに出演してる福士蒼汰さんの情熱大陸見てたら俺の書いたセリフ完全にアドリブで直されてて、しかもそのシーンがめっちゃ良くなってましたからね。


それ見てなんか悔しくなって、なぜか俺、福士蒼汰さんがスカウトされた渋谷のスポーツショップの前に立ってみたからね。福士蒼汰と同じポーズで立ってみたからね。

番組の中で福士さん「ここから人生が変わりました」言うてましたけど、

俺、立ってみて思ったのが



ここに立ってても俺の人生1mmも変わらんわ



でしたからね。

ここに飲まず食わずで立ち続けてもスカウトされるどころか変質者扱いされるからね。芸能事務所の人じゃなくて警官来るからね。

というわけで、水野は改めて、立ってるだけじゃだめなんだと、がむしゃらに、しゃかりきに生きなきゃいけない星の下に生まれてるんだってこと再確認したのですが実はイン・ザ・ヒーローでもまさに「立ってるだけじゃスカウトされない側の人間」が主人公になっています。

いつか顔と名前をスクリーンに映したいと考えてきたスーツアクター25年のベテラン本城渉(唐沢寿明さん)が、イケメンアイドルの一ノ瀬リョウ(福士蒼汰さん)と出会って……ってもうストーリーはもう見てからのお楽しみということで、

ただ、先日、新聞の企画で伊坂幸太郎さんと対談させていただいてイン・ザ・ヒーローの話をしたのですが、伊坂さんはこのブログを見ていただいてるということだったのですが(ありがとうございます(TT))

「ファミリーレストランでクレーマーと本城が対決するシーンを見てウケる日記思い出しました」

と言ってくださったのでこのシーンはブログ読者には必見だと言わせていただきます。

というわけで、映画「イン・ザ・ヒーロー」ぜひぜひよろしくお願いします。福士さんめちゃめちゃカッコイイんでね。唐沢さんの演技とアクション、とんでもないことになってますんでね。映画の中で最低4回泣きますんで。僕は6回泣きましたんで。

そして、映画館に足を運んでいただける方は、ぜひ、パンフレットを見ていただけたらうれしいです。


今回の脚本は、あくまで「映画」という枠組みで最善を尽くしましたが、僕は


「実用知識をできるだけ多くの人に伝えて、人の『現実』を変える」


を使命に生きています。

そこでなんとか、映画という枠組の中でお客さんに実用知識を入れられないかと考えてパンフレットを作らせて欲しいと申し出ました。

東映の方からしたら「水野はなんでこんなにパンフレットにモチベーション高めてきてんだ」ということなのですが、


僕としては、やはり、「立っていても人生が変わらない側」の人間として、どうしても、実用知識を人に伝えなければならない、そこで映画というジャンルの中で、パンフレットは、唯一「文字」を扱う部分なんで、ここに情熱を注がないわけにはいかなかったのです。

ちなみにパンフレットを開くと中に↓の小冊子が入っているのですが



小冊子




これは僕が書き下ろしているのですが、映画という枠組みの中における自己啓発知識の可能性を追求した小冊子になっております。
映画館に足を運んでいただけた際は、ぜひパンフレットもよろしくお願いします!

というわけで「イン・ザ・ヒーロー」本日公開です!

本当に素晴らしい映画です。この映画がうまくいけばさらに新しい挑戦が可能になります!

水野を男にしてやってください!!!よろしくお願い致します!!!<(_ _)>


「イン・ザ・ヒーロー」全国映画館で絶賛上映中です!
http://theaters.toei.co.jp/TheaterList/?PROCID=02444
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