おはようございます。
水野です。

いつものメルマガの前に、お知らせを。

コーチ・コンサル・士業での独立を目指す方で、セミナーを
ご自身のビジネスに取り込んで行くことに興味のある方向けの
セミナーを開催します。

最初の事業に失敗し、全くのゼロから、セミナー一本で
立ち上がってきた、私自身の経験をベースに、セミナーを
活用して、着実に自身のビジネスを成長させる方法について
お伝えいたします。

将来、プロの講師になりたい、という方も含め、セミナー開催に
関心ある方は、是非いらして下さい。

 → http://sp.m-stn.com/seminar/sembegin/index.php

  ※ 6月17日分、キャンセルが出て残席2席です!


さて今日は、週末恒例のアンコール版として、2008年7月25日の
メールマガジンをご紹介しましょう。
では、早速参りましょう!
 
 


  ● ○○サイコー!! って……


最近増えてきた映画CMのパターンに、見終わったお客さんの
感想を見せる、というものがありますよね。

あのCM、皆さんどう思いますか?

私ね、アレ、嫌いなんですよ。


  「○○サイコー!!」
  「○○かっこいい!!」
  「シリーズ最高傑作!!」


と叫んでいるお客さんを見て、すっかりその映画を見る気が
無くなってしまう、ということも少なくありません。

でも、あの形が出始めの頃は、

「おお、新しいパターンのCMだな」

と思って、好意的に見ていたんですよね。

で、実際、最初の頃のCMは、お客様の声も
何となく説得力があったんですよ。

だけど、いつしか、このパターンのCMが、
非常に嘘くさくなってしまったんですよね。

今では、ネット上でも、あの形のCMに対して
批判的な意見や感想が沢山出てきており、もうあの手法は
CM業界的にも使えなくなって来つつあるんじゃないかな、
と私は見ています。


なんてこと言っておきながら、実は私も、お客様の声を
映像にして、ネットで流していたりするんですね。

こんなやつです。

 → http://www.youtube.com/watch?v=uywBjDkw0MM


  「水野サイコー!!」
  「水野かっこいい!!」
  「シリーズ最高傑作!!」(どんなシリーズやねん!)


という声は、一切入っていませんし、べた褒めって程
褒めてもらってはいませんが、こちらの方の感想と、
昨今の映画CMの感想では、たぶんこっちの方が、この教材を
必要とする人には響くモノになっていると思うんですよねぇ。


少なくとも、お客さんは嘘をついて褒めちぎっているようには
見えないと思うんで、心証は良いんじゃないかと思うんですよ。

では、なんで最近の映画CMでの感想が嘘くさく感じて、
こちらの感想が嘘を感じないのでしょうか。
 
 


  ● お客様の声が出来るまで


もしあなたが、映画を見て、とても気に入ったとします。

見終わったあと、あなたが

「この映画の感想は?」

と聞かれたとしたら、
いったいどう答えるでしょうか。
この質問に対して、


  「○○サイコー!!」
  「○○かっこいい!!」
  「シリーズ最高傑作!!」


という言葉が、いきなり出てくるでしょうか?

……たぶん出て来ないんじゃないかと思うんですよ。


おそらく、開口一番出てくる言葉は、最上級の褒め言葉だとしても、

  「いやあ、もう最高でしたねぇ」

みたいな感じになるじゃないかと思うんです。

じゃあ、いったいどんな質問をしたら、


  「○○サイコー!!」
  「○○かっこいい!!」
  「シリーズ最高傑作!!」


とあなたは答えますか?

たぶん、どんな質問をされても、こういった言葉は
出て来ないと思うんですよ。

あり得るとしたら、質問ではなく、依頼です。


「今日の映画、いかがでしたか?」
「いやあ、もう最高でしたねぇ」
「そうですか、では、『○○サイコー!!』っていってもらえますか?」


こんなやりとりでもない限り、こういった回答は出て来ないと思います。

特に「シリーズ最高傑作!!」なんてコメント、どう質問を工夫したって、
絶対にお客さん、こんなコメントしないですもの。もうありえない。

この部分に、依頼を超えた、嘘くささを感じますよね。

つまり、


 ■ お客さんの側に立って聞くべき立場の人が、
   売る側の立場に回って、コメントをねつ造している、


と思われても仕方ない状況を作ってしまっているんです。

これが、感想型映画CMで犯している、第一の誤りです。



さらに、お客さんの感想をさらに嘘くさくさせている、
もう一つの大きな誤りがあります。それは、


 ■ 感想を、カメラ目線で言わせている


ということ。

CMが流れていて、それをあなたが見ているとしましょう。

すると、カメラに映し出されている状況は、視聴者である
あなたの視線なんですね。


そんな状態でいるときに、この手のCMが流れてくると、
突然あなたに向かって、見ず知らずの人間が


  「○○サイコー!!」
  「○○かっこいい!!」
  「シリーズ最高傑作!!」


と語りかけてくるんです。

果たして、あなたはその見ず知らずのコメントを信じますか?
心情的には、

「なんだいきなり現れて訳解らんことをいいおって!」

と思うのが普通じゃないかと思うんですよ。

かえって逆効果だと思いませんか?

しかも、そのコメントは、売り手側の都合の良いように
加工されたものである訳です。

これはもう、


 ■ 売り手の思惑を視聴者に無理矢理押しつけている


という行為以外の何者でもないんですよ。

実は、初期の頃の感想型CMは、こんな押しつけ系じゃなく、
ちゃんとお客さんの素直な感想を聞かせていたんですよね。

それがいつしか、売り手の意思が介入し、お客さんの素直な気持ちを
ねじ曲げ、改ざんし、伝わらないモノしてしまったんです。


CMの作り手側も、見るたびにその映画を見る気が失せてしまうような
愚かな作り方をしていることに早く気づいて、もっと映画を見たくなる
ような感想型CMを作って欲しいものです。
 
 


           今日のトーク術・まとめ

   お客様の感想のフリをして、売り手の都合を押しつけるな!



では、私自身は、あの映像の中で、どうやっているでしょうか。

あの映像とはこちらのことです。上と読み合わせながら是非見てください。

 → http://www.youtube.com/watch?v=uywBjDkw0MM


まずひとつは、


 ★ 今この人にどんな質問をしているかテロップで見せる


ということをやりました。

今話しているこの人は、いったいどういった質問をされているのかを
明確にした上で、その答を、この映像を見ている人に聞いてもらって
いるんですね。

そうすることにより、質問者の存在と、その質問の意図を
明確にしている訳です。

こうすることによって、売り手側のねつ造は起こりにくくなります。


さらに、その質問をするインタビュアーには


 ★ 深掘りする質問をぶつけろ


とお願いしておきました。


普通の人たちは、感想は? と聞かれてたら、単に「良かったです」
くらいしか言えないんですよね。

そこで、ああそうですか、と終わらせてしまったら、何も
伝わらないので、具体的にどの辺が良かったのか、とか、
なんでそう思ったのか、といったように、「深掘り質問」
をするようにお願いしておいたんです。

そういう風に聞いていけば、その人なりに感じたところを話して
くれるようになり、そこに、


 ★ 受講してくれた人の本当の考えや気持ち


がでてくると思うんですよね。

これに加えてカメラ目線にもならないように注意をして作ったものが、
あの映像になる訳です。


ただ、ここで一番強調しておきたいことは、あの映像をなんのために
作ったのか、という私の意図の部分です。

私は、あの映像を、


 ■ より多くの人に教材を売りつけるために作った訳ではない


ということなんです。

またまたきれい事を、と思うかもしれませんが、これは私の本音です。

というのも、こういった、その人の個人的満足を満たすようなモノを
無理矢理売ったら、絶対にあとでひずみが出るんですよ。

なんか、良い感じでそそのかされて買っちゃったけど、
実際見てみたら自分の求めるモノじゃなかった、なんてことが
起きたら、きっとその人は私を信用しなくなるでしょうし。

だから、より多くの人に売りつけるために作ったのではないんです。



では、なぜ作ったのか、といえば、


 ★ 教材の情報をより多く伝え、適切な購買判断をしてもらうため


に、あの映像を作ったんですよね。

あの映像に映っている人たちが、どこまで本気でコメントしているのか、
具体的に良かったところが、本当にあったのかどうか、見ている皆さん
には、必ず伝わるはずなんです。


だから


  「水野サイコー!」
  「水野かっこいい!」
  「シリーズ最高傑作!」


といったような、嘘くさいコメントは排除し(まあ元々、そんなコメント
ありませんでしたけど)教材を購入しようか検討している人に対して
役に立つような情報をより多く見せるためにあの映像を作ったんです。


自分の商品にそれなりの自信があるのであれば、
変に小細工を労して、嘘偽りのお客さんの声を
作ることなど、しない方が良いでしょう。

まっすぐに、お客さんが感じたことをきちんと聞き出し、
それを伝える。ただそれだけ。


「でも、それじゃ売れないんじゃないか!」


という人もいるかもしれません。

でも、商品が売れないことを恐れるよりも、お客さんの感想を
ねつ造して売るような、消費者を愚弄するようなことを続ける
ことで、消費者から見限られることの方を恐れましょうよ。

そして、お客さんの感想をしっかり聞き取り、そしてそれを
伝えるだけで売れてしまうレベルまで、しっかり品質上げて
いきましょうよ。

それが、お客さんも、そして自分自身も幸せになれる、
ビジネスだと、私は想えてならないのです。



今日のメルマガはいかがでしたか?
良かったと思ったらクリックしてください。

   → http://clap.mag2.com/maedroutri?20100613


  ※コメントも書けるようです。
   なかなかお返事ができませんが、
   もし良かったら一言声かけて下さいね。
 
 


  ● 編集後記


関心ある人とそうでない人と別れるかもしれませんが……

私は、adobeのツールを使っているんですが、その中でも一番有名な
画像編集ソフト、Photoshopが、今年で発売20周年になりました。

ちょうど先日、新バージョンの発売もあり、そのイベントのため、
Photoshop開発者のトーマス・ノールさんが来日して、今までの
20年を振り返る講演会が,昨日行われました。

そのときに、初代Photoshopのデモをやっていたんですが、
驚いたことに、現在使われているオペレーションや基本機能が、
現在とほとんど同じなんですよね。

もちろん、機能強化は、この20年でかなりされているのですが、
相当進化しているにもかかわらず、コアな部分は一切ぶれてない。

これはすごいことだなあ、と感心しました。

頭がいい人って、本当にすごいと思いました。

興味ある人は、ustreamで動画が公開されているので、
見て下さい。

 → http://www.ustream.tv/recorded/7601663


さて、昨日の我が家の猫ブログ。
啓介、お疲れ様でした。
 → http://ameblo.jp/keisukeatumi/day-20100612.html


ペタしてね