おはようございます。
水野です。
さて今日は、ある会社が誕生したときのお話を
ご紹介したいと思います。
では、早速参りましょう!
● ゴミを売って大儲け!
昨日に引き続き、アニメ・コミック・ゲーム関連精進の
販売チェーン店のアニメイトのお話をします。
創業者の高橋社長は、アニメ会社の下請け会社で、
アニメファミリーカレンダーを制作していました。
当時のカレンダーはタダで配るものであり、アニメを
作る際に描かれた原画やセル画は、産業廃棄物として
処分されていました。
しかし、作っていたカレンダーが、ことのほか評判が
良いため、カレンダーを作る元となった、原画やセル画は
ひょっとして売れるのではないか。
そう思った高橋さんは、百貨店の催事場を借り切って
これらを販売することにしました。
仲間内からは、
「確かにこういうの自分たちは好きだけど、
こんな物にお金を払って買う人などいるのか?」
といぶかしがられましたが、高橋さんはそんな彼らを説得し、
販売に協力させました。
さて、売り場作りも終わり、いよいよ明日から販売開始、
というところで、なんと百貨店の責任者からクレームが。
曰く、
「あなたは、うちの百貨店でゴミを売るつもりか!」
とのこと。
高橋さんは、必死に説得しますが、けんもほろろ。
売り場を変えないと、催事は中止にする、といわれ、
泣く泣く、レイアウト変更。
セル画や原画の代わりに、ぬいぐるみやキャラクターグッズ
といった、ちゃんとした商品を並べました。
しかし、あきらめきれない高橋さんは、売り場の隅っこの方に
セル画や原画のスペースを作って、そこに陳列したそうです。
さて、すったもんだの上、当日を迎えたこの催事。
なんと、開店前からその百貨店に長蛇の列が出来たそうです。
その列は、その百貨店が始まって以来の長さ。
みな、高橋さんの催事場目当ての人たちでした。
そして、列を成した彼らが目指したのは、仲間がいぶかしがり、
百貨店の責任者がゴミと断言した、原画やセル画のコーナー。
これらが飛ぶように売れたそうで、その後百貨店の責任者は
高橋さんに頭を下げ、そして、その後あちこちの百貨店で、
この原画・セル画販売の催事は引っ張りだこになったそうです。
● 価値を決める人は誰か
今回のお話は、ビジネスをやっている人たちにとっては、
非常に興味深いお話だと思うんですよね。
アニメの作り手側に近い人たちにとっては、原画やセル画は
作品ができあがってしまったら、タダのゴミでしかありません。
彼らは、アニメを作ることが目的で、その過程で生じたものに
価値を感じてはいなかったわけです。
1秒間に30コマ、単純計算でいえば、30分のアニメを作るのに
5万4千枚も作られるセル画。
(実際はコマ抜きや使い回し等ありますのでこれだけの
数にはなりませんが)
そんなものが、日々作られ続け、作品ができあがると用無しに
なってしまう膨大な産業廃棄物。
そんなものに、値段をつけて売ろうという発想すらもてなかった
訳ですよね。
また、今回の催事場の責任者のように、売る側の人にとっては、
過去の販売実績がないものなど、怖くて売れないわけです。
しかも、今回の場合は、一度も売られることもなく、捨てられて
しまうものである、という既成概念があったため、ゴミを売る
とは何事か、という考え方に縛られてしまったわけです。
そんな中で、唯一高橋さんだけが、
★ 買う人の立場からものを考えた
訳です。
そして、ゴミでしかないものに、価値がある事を見いだせた。
それが、のちに国内最大手のチェーン店を作る事が出来た
大きなポイントだったわけです。
作り手の立場、売り手の立場、それぞれの立場で、いかに
価値のあるものを作って売るか、という努力は必要になります。
しかし、結局最後に、それらの価値を決めるのは、
お客さんなんですよね。
そのためにも、最終的に価値の判断をする場合は、
完全にお客さんの立場に立ちきる必要がある訳です。
当たり前の話ではあるんですが、ついつい忘れがちなこのこと。
私も肝に銘じていきたいと常々思っています。
今日のトーク術・まとめ
最終的にものの価値を決めるのはお客様である
とはいえ、売り手や作り手がお客様の立場に立って考えるのは、
非常に難しいんですよね。
なぜなら、人間というものは、一度何らかの立場に立ってしまうと、
そこから離れてものを考えることが出来なくなってしまうから。
だから、ビジネスがうまくいかない人が、世の中にはたくさん
いて、成功できる人がごく一握りになってしまうわけです。
では、いったいどうしたらいいか。
私の考えるひとつの方法は、
★ 言葉遣いをお客様の立場で使うものに変えていく
というもの。
具体的な考え方ややり方については、以前Biz.IDで
詳しく書いた記事がありますので、是非そちらも併せて
読んでみて下さいね。
【ドン・キホーテの新任店長を驚かせた、“業績を上げる”言葉遣い】
→ http://bit.ly/1Z329c
今日のメルマガはいかがでしたか?
良かったと思ったらクリックしてください。
→ http://clap.mag2.com/maedroutri?20100519
※コメントも書けるようです。
なかなかお返事ができませんが、
もし良かったら一言声かけて下さいね。
● 編集後記
しばらく話にあがってこなかった、ダイエットの挑戦。
5キロほどやせたところから、ぴたっと体重が下がらなくなり、
半月ほど行ったり来たりを繰り返していました。
まあ、確かに私の方も、カロリー摂取量は1日2400kcalを
超えないように気をつけたものの、ラーメンやカレーなんかも
たまには食べたりしていたんで……
でも、ここに来て、また数字に動きが出てきて、徐々に
下がり始めました。
もうすぐ、80kgの大台を割り込みそうです。
目標体重は69kgですから、道のりはまだ長いのですが、
まずは目の前の70kg台を目指して、頑張ります!
さて、昨日の我が家のネコブログ。
なんか、おかあちゃん、楽しそうでいいなあ……
→ http://ameblo.jp/keisukeatumi/day-20100518.html
水野です。
さて今日は、ある会社が誕生したときのお話を
ご紹介したいと思います。
では、早速参りましょう!
● ゴミを売って大儲け!
昨日に引き続き、アニメ・コミック・ゲーム関連精進の
販売チェーン店のアニメイトのお話をします。
創業者の高橋社長は、アニメ会社の下請け会社で、
アニメファミリーカレンダーを制作していました。
当時のカレンダーはタダで配るものであり、アニメを
作る際に描かれた原画やセル画は、産業廃棄物として
処分されていました。
しかし、作っていたカレンダーが、ことのほか評判が
良いため、カレンダーを作る元となった、原画やセル画は
ひょっとして売れるのではないか。
そう思った高橋さんは、百貨店の催事場を借り切って
これらを販売することにしました。
仲間内からは、
「確かにこういうの自分たちは好きだけど、
こんな物にお金を払って買う人などいるのか?」
といぶかしがられましたが、高橋さんはそんな彼らを説得し、
販売に協力させました。
さて、売り場作りも終わり、いよいよ明日から販売開始、
というところで、なんと百貨店の責任者からクレームが。
曰く、
「あなたは、うちの百貨店でゴミを売るつもりか!」
とのこと。
高橋さんは、必死に説得しますが、けんもほろろ。
売り場を変えないと、催事は中止にする、といわれ、
泣く泣く、レイアウト変更。
セル画や原画の代わりに、ぬいぐるみやキャラクターグッズ
といった、ちゃんとした商品を並べました。
しかし、あきらめきれない高橋さんは、売り場の隅っこの方に
セル画や原画のスペースを作って、そこに陳列したそうです。
さて、すったもんだの上、当日を迎えたこの催事。
なんと、開店前からその百貨店に長蛇の列が出来たそうです。
その列は、その百貨店が始まって以来の長さ。
みな、高橋さんの催事場目当ての人たちでした。
そして、列を成した彼らが目指したのは、仲間がいぶかしがり、
百貨店の責任者がゴミと断言した、原画やセル画のコーナー。
これらが飛ぶように売れたそうで、その後百貨店の責任者は
高橋さんに頭を下げ、そして、その後あちこちの百貨店で、
この原画・セル画販売の催事は引っ張りだこになったそうです。
● 価値を決める人は誰か
今回のお話は、ビジネスをやっている人たちにとっては、
非常に興味深いお話だと思うんですよね。
アニメの作り手側に近い人たちにとっては、原画やセル画は
作品ができあがってしまったら、タダのゴミでしかありません。
彼らは、アニメを作ることが目的で、その過程で生じたものに
価値を感じてはいなかったわけです。
1秒間に30コマ、単純計算でいえば、30分のアニメを作るのに
5万4千枚も作られるセル画。
(実際はコマ抜きや使い回し等ありますのでこれだけの
数にはなりませんが)
そんなものが、日々作られ続け、作品ができあがると用無しに
なってしまう膨大な産業廃棄物。
そんなものに、値段をつけて売ろうという発想すらもてなかった
訳ですよね。
また、今回の催事場の責任者のように、売る側の人にとっては、
過去の販売実績がないものなど、怖くて売れないわけです。
しかも、今回の場合は、一度も売られることもなく、捨てられて
しまうものである、という既成概念があったため、ゴミを売る
とは何事か、という考え方に縛られてしまったわけです。
そんな中で、唯一高橋さんだけが、
★ 買う人の立場からものを考えた
訳です。
そして、ゴミでしかないものに、価値がある事を見いだせた。
それが、のちに国内最大手のチェーン店を作る事が出来た
大きなポイントだったわけです。
作り手の立場、売り手の立場、それぞれの立場で、いかに
価値のあるものを作って売るか、という努力は必要になります。
しかし、結局最後に、それらの価値を決めるのは、
お客さんなんですよね。
そのためにも、最終的に価値の判断をする場合は、
完全にお客さんの立場に立ちきる必要がある訳です。
当たり前の話ではあるんですが、ついつい忘れがちなこのこと。
私も肝に銘じていきたいと常々思っています。
今日のトーク術・まとめ
最終的にものの価値を決めるのはお客様である
とはいえ、売り手や作り手がお客様の立場に立って考えるのは、
非常に難しいんですよね。
なぜなら、人間というものは、一度何らかの立場に立ってしまうと、
そこから離れてものを考えることが出来なくなってしまうから。
だから、ビジネスがうまくいかない人が、世の中にはたくさん
いて、成功できる人がごく一握りになってしまうわけです。
では、いったいどうしたらいいか。
私の考えるひとつの方法は、
★ 言葉遣いをお客様の立場で使うものに変えていく
というもの。
具体的な考え方ややり方については、以前Biz.IDで
詳しく書いた記事がありますので、是非そちらも併せて
読んでみて下さいね。
【ドン・キホーテの新任店長を驚かせた、“業績を上げる”言葉遣い】
→ http://bit.ly/1Z329c
今日のメルマガはいかがでしたか?
良かったと思ったらクリックしてください。
→ http://clap.mag2.com/maedroutri?20100519
※コメントも書けるようです。
なかなかお返事ができませんが、
もし良かったら一言声かけて下さいね。
● 編集後記
しばらく話にあがってこなかった、ダイエットの挑戦。
5キロほどやせたところから、ぴたっと体重が下がらなくなり、
半月ほど行ったり来たりを繰り返していました。
まあ、確かに私の方も、カロリー摂取量は1日2400kcalを
超えないように気をつけたものの、ラーメンやカレーなんかも
たまには食べたりしていたんで……
でも、ここに来て、また数字に動きが出てきて、徐々に
下がり始めました。
もうすぐ、80kgの大台を割り込みそうです。
目標体重は69kgですから、道のりはまだ長いのですが、
まずは目の前の70kg台を目指して、頑張ります!
さて、昨日の我が家のネコブログ。
なんか、おかあちゃん、楽しそうでいいなあ……
→ http://ameblo.jp/keisukeatumi/day-20100518.html