癌の障害年金について | がんも二度目なら・・・

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過去そして現在のがん闘病について、また日々思うこと

障害年金の話の前に体験談を・・・



数年前


その頃の状態は


ゆっくりなら歩けるけど


長く(10分以上)は立っていられない。


転びやすい。


転ぶと立ち上がれない。


という程度の状態で


すでに障害者手帳は所持していた。



障害年金に該当するかもと思い


相談のため年金事務所(当時は社会保険事務所)を訪れた。



受付番号札を取って待たされたあと


呼ばれたので


ヨッコラショと立ち上がり (立ち上がるのも一苦労)


ソロソロと歩いて窓口へ (ゆっくりしか歩けない)



そこで女性の担当者に開口一番言われた言葉が


「あなたの状態が障害年金に該当するのか


医師に確認してください」


というもの。



そのときの私にはこう聞こえた。


『あなた、歩けるんだから障害年金ってほどじゃないでしょ。


それで年金もらおうなんて甘いわよ』


あくまで私にとってはこう言われたような気がしただけだが・・・



というわけでその日は


障害年金の手続きがどのようなものか


どんな書類が必要なのか


何も説明を受けることなく


手ぶらで帰宅した。



そしてそのままあきらめて数年が経過した。



転倒して痛みが激しくなり入院したとき


その病院のケースワーカーの人に


「障害年金受けてますか?」と訊かれた。


「受けていません」と答えると


「じゃ手続きしましょう」と


そこからは事態がすすんで


比較的スムーズに申請まですることができた。



ただし私の場合は


子宮がんの放射線治療の後遺症による


末梢神経障害というのが障害の原因なので


10年以上さかのぼって初診日を特定しなくてはならなかった。



実は私はある理由により


その当時の病院の診療録のコピーを


法的手段により手に入れていた。


そのため初診日を証明することは簡単だったが


通常診療録は5年以上たてば


処分しても良いことになっているため


初診日がかなり前になる場合は注意が必要になる。




年金事務所の窓口は


相談レベルはあまり高くない。


というより低いと言えるかも・・・


好意的に見れば


いろいろなケースがあるので安易なことは言えない


ということだろうが


相談してもけっこうイライラが募ることが多い。



ねんきんダイヤルというコールセンターは


さらにダメ。



あくまでコールセンターであり


ちょっと踏み込むと全く答えられず


「お近くの年金事務所でお聞きください」と言うばかり。


その年金事務所でラチがあかないから問い合せているのに意味なし。



そうなると


じっくり相談にのってくれるのは


プロである社会保険労務士かもしれないが


それもスキルはさまざまで


どんなことを専門にしているかで違ってくるかも・・・



私は社会保険労務士には依頼していないので


よくわからないのだが


少なくとも自分で手続きをする場合は


障害年金については


こころして取り掛かるべしと言いたい。



肝心なことは美しい(見た目ではなく)書面を用意すること。


審査は全て書面なので


年金事務所にヨレヨレの姿で行って窮状を訴えても


それが書面に反映されていなければ


どうしようもないということになる。