「低インスリンダイエット」が注目されているようです。
アメリカではすでにかなりの人気であり、今後日本でも一層注目されるのではないかと思います。
アメリカのスーパーなどには、いまやカロリー値よりもGI値が表示されるほうが一般的だそうです。
低インスリンダイエット・・・それは、先日ご説明した「糖化(とうか)について 」と、また食品のGI値など
と密接にかかわっています。
今回、簡単に、低インスリンダイエットについて書かせていただきたいと思います。
◆低インスリンダイエットとは?
食事をした後、私たちの血糖値は上昇します。
血糖値上昇に伴って膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリン*によって糖質がエネルギー(グリコーゲン)
として体内に取り込まれます。
*インスリン:すい臓で生成されるペプチドホルモン(ホルモンの一種)
この時に、摂取された糖分は、肝臓や筋肉での貯蔵可能量を超えると「体脂肪」として
蓄えられてしまいます。これが肥って(ふとって)いく大きな一因となります。
つまり、必要以上の血糖値の上昇とインスリンの過度な分泌を抑え、体脂肪として蓄えられる
量を減らし、結果として体重の減量を図っていく、というのが「低インスリンダイエット」です。
この際に大切なことが、糖化を起こしにくい、GI値の低い食品の選択です。
では、「GI値」とはなんでしょうか。
◆GI値とは?
GI値は「じーあいち」と読みますが、略さずに言いますと「グリセミック指数値」です。
グリセミック指数(glycemic index)とは、
炭水化物が消化されて糖に変化する速さを相対的に表す数値
です。
食品の炭水化物50グラムを摂取した際の血糖値上昇の度合いを、ブドウ糖を100とした場合の相対値で
表します。
<GI値の落とし穴?>
面積によって決まる数値のため(面積というのは、いわゆる線グラフを想像していただき、血糖値上昇
によって波線を動くその面積全体のことだとご理解いただければわかりやすいと思います。)、
グラフ、上昇速度やピーク値は低くても長時間血糖値が上がる食品はGI値が高くなります。
また、砂糖のように急激に高い血糖値へ上昇し、その後速やかに下降するような食品も、面積さえ
少なければGI値は低くなります。
※急激に血糖値を上昇させる食品は健康に心配のある方は要注意です。
つまりGI値は、血糖値の急上昇によるインスリンの過剰分泌と急降下、及びピーク値の影響度合を
正確に表現できない値と言えるのです。
当然ながら健常者で測定しているデータは糖尿病患者には参考になりません。
またなにより皆さんに知っていただきたいことは、GI値の測定は、一食分あたりではなく炭水化物50gあたり
の食品で比較するため、比較食品の重量にも気を付けるべきことにあります。
おうどんととおそばではその炭水化物の含有量が異なるために、GI値の比較重量が違います。
つまり、同じ量を食べた場合の一律したGI値ではないのです。
炭水化物の非常に少ない肉類などは実質的に測定不可能です。例えば豚モモ肉は100gあたり
炭水化物量が0.2gのため、およそ25kg摂取しなければ測定できません。
実は、ブルークレールとしては、ここを強く申し上げたいのです。
単純にGI値という数字にだけ影響されるのはよろしくないと思います。
だいたいの傾向を知識として持ち、懸念のある場合は都度確認し、ですが食事は食べ合わせ、
バランスですので、数字に踊らされずに食品の選択、料理・食事をしていただきたいと思います。
GI値は、一覧表がインターネットで検索しますとたくさん紹介されています。
カロリーとの同時比較がされているケースもあります。
カロリーとGI値の同時比較 http://club.panasonic.jp/diet/calorie_control/gi/foodlist.html
GI値一覧表 http://www.kenkodiet.jp/food_insulin.html
だいたいの傾向・特徴として、火気を参考にしていただければと思います。
<低GI 55以下>
ほとんどの果物及び野菜、豆類、全粒穀物, ナッツ、フルクトース及び低炭水化物製品
<中GI 56–69>
全粒粉製品、バスマティ、サツマイモ、スクロース
<高GI 70以上>
ジャガイモ、スイカ, 白パン、白米、コーンフレーク、シリアル、グルコース、マルトース
炭水化物を摂取すると小腸でグルコースに分解され、大量のグルコースが体内に吸収されます。
体内でのグルコースは、エネルギー源として重要である反面、過分な糖分(グルコース)は、
「メイラード反応」を起こし、生体内のタンパク質と反応して生体に有害な作用をもたらすため、
それをおこさないよう、ヒトの体はインスリンの分泌することにより体内の血糖濃度を常に一定範囲に
保たれるように対応していきます。
この唯一の血糖値調整機構ともいえるインスリンの分泌が限度にくると(もしくは正常に働かないと)、
高血糖による生体組織とのメイラード反応により糖尿病関係、そして肥満などの原因になりえるという
メカニズムになります。
このように、GI値、インスリン、血糖値、肥満、糖尿病はそれぞれ密接な関係にあります。
18-20歳の女子学生を対象に食事の調査を行ったところ、食事のGI値が高い群ほどBMI(肥満の程度を
表す値)が高くなり、食物繊維の摂取が多い群ほどBMIの値が低い結果が得られたとの報告があります。
ここでもう一度「糖化」について復習してきましょう。
◆糖化とは?
食事などで過剰に糖分をとると、急激に血糖が上がります。
身体はインスリンを出して血糖を下げようとしますが、高すぎると処理できなくなります。
糖分は、たんぱく質と結合しやすいため、処理できなかった糖はたんぱく質と結合し、さまざまな反応を
経て「AGEs(最終糖化産物)」と呼ばれる老廃物の一種に変わります。
この反応のことを糖化(メイラード反応)と言います。
糖化したたんぱく質であるAGEsは、イメージでいえば砂糖を鍋で熱を加え焦がしたカラメルに似ています。
カラメルは香ばしくおいしいイメージですが、この場合、「体がこげる」という意味です。お肌がくすむイメージと
重ねていただいても良いと思います。
これは糖尿病をはじめとする様々な病気、そして老化を引き起こす原因になると考えられています。
例えば、コラーゲンやDNAなどのたんぱく質はもともとが寿命が長いため、AGEs(最終糖化産物)が
長時間蓄積されることにより、長く存在するコラーゲンやDNAも、ダメージを受けやすくなります。
コラーゲンが糖化しますと、肌が黄ばんでくすんだり、たるんだりします。
最後にひとつ付け加えさせていただきたいのですが、ダイエット本に
「運動しなくてもやせる低インスリンダイエット」とあるのがあるかもしれませんが、
運動しなくてもいいケースは、対象者が太りすぎなどでひざや腰などに負担が
かかりすぎる場合、すでにいためている場合です。
そのほかの場合は、歩く、ゆっくりしたペースでジョギングする、立つ、その他の有酸素運動が
やはり非常に有効であり、必要だといえると思います。
低インスリンダイエットやGI値を調べるほど、誤解が生まれやすい部分があると思い、
今回少々ですが書かせていただきました。ご参考にしていただければ幸いです。
今日も皆さまにとって素敵な水曜日となりますように。
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