一人整体業をずっとやっているとコミュニケ-ションをとりたがっているお客様と、そうではないお客様のタイプを感覚でわかるようになります。ダメな方の「以心伝心」というやつですね。顔を見なくても身体の動きや放っているオーラのようなもので、すぐに察しがつきます。

 

これがわかりすぎるようになると「喋りたがっていないオーラ」の人とは口をきくのが本当に面倒くさくなってきます。しかしサービス業種としてコミュニケーション不足というのは致命的なので相手の興味を引いて言葉を引き出す工夫をしないといけないわけです。

 

そうは言っても、私は本来、引き篭もって一人でごそごそと本を読んだり、瞑想したり、絵を描いたりするのが大好きな「コミュ障」寄りタイプなので、「SNSでの積極的な人脈作り」やら「週末の夜から朝まで飲み会サークル」やら、ましてや「カリスマ教祖を囲んでのお茶会」とか、「右や左の政治活動やら」に夢中になっている人間の事は「金失いのギャンブル好き人間」と同様に「人生時間の無駄遣い」をしているだけだと思って冷ややかに見ています。

 

彼ら、「無駄に群れて騒ぎたがり系人間」から見れば私のような「独り大好き人間」は全く理解し難い「寂しい人生の見本」だと思っているのではないでしょうか?

 

余計な邪魔者もいない孤独大好きの一番良い処は「対人ストレスがほぼゼロ状態」という事です。将来的にボケと身体不自由さえ発症しなければ現状、全く無問題です。

 

そんな理由ですから自分から積極的にコミュニケーションをとろうという行動は私にとって結構なプレッシャーです。気のせいでなければおそらく前世からそんな性格だったと思います。しかし今生はこの「コミュニケーション問題」を自然体でクリアすることが、とても重要な人生課題の様です。

 

さて、そんなこんなでジタバタと無理やり行動しているうちに気付いたのですが、どうやらこの「面倒くさいけどコミュニケーションをとろう」という意識が一部の植物の持つ意識とシンクロするらしい事に最近、気付きました。

 

植物に意識があるというのは大昔から度々、研究されている事が話題になります。つい最近では殺人現場に置いてあった観葉植物が殺人犯人を判別して臆病な人間のように過剰反応するという実証実験が行われたという話を聞きました。「家政婦は見ていた」ならぬ「植物は見ていた」という事です。

 

そして一部と言いましたが植物にも動物と同様に、より進化した種と、そうでないものがあります。試しに「進化の樹」と言うものを思い浮かべてみてください。動物と植物は進化の途中で幹の途中から二分した+と-の様な対極の生き物です。そして進化の樹において植物側でもっとも進化した種は「霊性」が高く、「大樹系」を除けば、案外と環境に応じた奇妙な形をしています。

 

大樹系は「霊性」を越えて「神性」に達しているものもあり、大昔の日本人は特に檜 (ヒノキ)→火の樹 ・ 杉 (スギ)→水の樹で火水(神)の樹として両者を神殿の建築材等に使用しているのは、これら大樹が内に持つ「神性」に気付いていたのだろうと思います。

 

そんな「面倒くさいけどコミュニケーションをとろう」という植物の「霊性」ですが最初に気付いたのは「靈無くん客人帳第四話・妖怪ヒナコボシ」の霊夢時です。↓

ヨレヨレで沢山の変な尻尾が付いた稲荷神の様なヒナコボシと呼ばれる妖怪は目覚めてから検索してみると、すぐにその正体と意味がわかりました。

 

それは「ヒメコブシ」或いは「シデコブシ」というモクレンに似た植物の事で、夢で見た彼らの尻尾の部分が実際の花びら画像とそっくりそのままでした。

 

それよりもいちばん驚いたのは「シデコブシ」のシデは神社の払い棒や神聖な結界に欠かせない稲妻を象った「紙垂」のことであり、おそらく昔の人はこの植物に強い「霊性」を感じていたのではないでしょうか?多分、前述のヒノキやスギと同様に昔の日本人の付けた植物の名には「神性」や「霊性」が言霊として表現されているのかもしれません。調べれば他にもたくさんありそうです。

 

さて、そこで一番冒頭の画像の植物の話となります。

この植物は欧州、トルコ原産のユーフォルビア・マカリィです。

変な花を仕入れるのが大好きな近所の花屋で購入しました。

 

ここの花屋の親父はおそらく私と美醜に関する感覚が似通っているのかもしれません。なんだかんだと言ってここの花屋で仕入れた変な花につい目が行ってしまい、しょっちゅう購入してしまいます。前回は「苧環(オダマキ)」↓を購入しました。

 

一般的な花から見れば見事に奇妙な形をしていますが元々が高山植物という説明で納得しました。高山で数少ない昆虫を呼ぶために「面倒くさいけどコミュニケーションをとろう」臭が強い造形とオーラを放っていて、私がそれに気を引かれるのです。

 

 

今回、購入したユーフォルビア・マカリィも実に変な形をしています。うまく説明ができない変さでしたが、上から覗き込んでなぜそう感じるのかに納得しました。

 

とてもきれいに「二択分岐」の選択肢みたいな成長をしています。本体はワサビみたいな形をしていてネットで調べたらユーフォルビア種は意外にもサボテンの仲間でした。

 

サボテンは過酷な環境に耐えるために体内へ水を蓄える多肉植物ですが、もしかしてこの空へ向かって全方位的な成長の形は光合成と日除け傘の役割を兼ねているのかもしれません。

 

これは「コミュニケーションをとろう」タイプとは真逆で、全身を目立たないように隠したいという「コミュ障」の意志が実体化したタイプなのかもしれません。これはこれで「霊性」が高いように感じます。実際にサボテン種は人と心が通じて、環境に応じ進化する高等植物だと以前、聞いた事があります。

 

そういう事で、今の時期は沢山の花が咲き頃です。近所の花屋さんの前に行ったら是非、ちょっと気になる植物を覗いてみてください。心が通じて意外な癒やし効果をもらえるかもしれません。

 

いつもお読みくださりありがとうございます。