この試合の監督がネルシーニョだったら勝てているかと問われれば、その可能性は大きかっただろうが、まあ、そんなこといっても仕方がない。

2枚替えしていたらどうかといえばそれもわからない。


ネルシーニョの交代も今年の前半あたりまではパターン化されていた。

去年からの流れで、選手層を広げることと、選手に学習させることが目的だったのではと感じている。

そうして、控えの選手共々レベルが上がったところで様々な交代策が繰り出せるようになったとみている。
だから、一朝一夕でどうにかなるものではない。


山雅の場合は選手層が厚くなってからも交代がパターン化されていると感じる。


さらに、ここのところは前半の攻勢の形も毎試合同じ。

まるで、常勝軍団の戦い方のようで、まあ、JFLレベルではそれだけの選手が揃っているから、それはそれだが、ペースダウンの起き方もここ数試合同じ。それでは相手も読みやすいだろう。


それで勝てるのであればどうということもなく、そしてジェフ戦の場合はそれで勝てそうな試合ではあったから、内容は悪くないと言われれば、どうということもない。


ただ、90分の試合内容で面白かっただろうかと問われれば、少なくとも最初の20分はさほど面白いゲームではない。


試合終了に向かっての得点の推移と終盤の一瞬のオープンな打ち合い、そして最後のパワープレーを中心としたペナルティエリア近くでのせめぎ合いがあったから、試合後は面白かったと感じるかもしれない。

そういうひとは試合終了間際には攻め続けられてアップアップの試合も多いから、そういうときには不満に感じてしまうだろう。


悪い試合とは思えない、だが、こんなものかと問われればどこかもの足りないものを感じる。


前半の途中からできるトップとセンターハーフの間のスペースを誰がどう埋めるのか。
今のチームの大きな課題。


北村選手も大橋選手もオーバーワーク。
といって、他にその役をこなせる選手もいそうにない。


トップの選手は不本意ながらもダウンしている?
そして、彼らもオーバーワークになってしまう。


幾つか思い浮かぶことはあるのだが、このあたりの解決策が選手任せのように見える現状について、どこかでインタビューしてみたい気はする。