最近の流れというのは最初の押しこんでいる時間帯は山雅の守備は機能し、ラインが高く維持されている。

攻撃ではハーフ、おもには大橋選手が前線の選手とのスペースを埋めて左右に自由に動くことで全体が上手くパス回しに絡める状況ができている。


相手の力にもよるがポゼッションをメインとして、ロングも狙うという非常に良いサッカーができている。


それが、センターハーフのうちのひとりの動きが落ちることをきっかけだと感じているのだが、まずはハーフの守備が機能しなくなる。


下がりはじめる理由は前に書いたことがほぼ当たっているようで、今日もほぼ同じ。
ほぼというのは相手がどうでも、つまりは前に指摘したサイドバックの裏を狙われるの狙われないということではなくて、要は15分から20分でひとりの動きが止まるので、もうひとりがカバーに下がり始めるということのようだ。


このあたりビデオがあれば色々とわかるのだが、ここで詮索してもどうこうなるものでもないし、個人攻撃をする意図もないので、これ以上突っ込まない。


そうなると大橋選手とセンターハーフとの距離感が保てなくなり、トップがアップダウンしてスペースを埋めようとするのだが、個々が孤立する感じになり、次第にグループとしての連動性を失う。


ただ、押しこんで良いリズムのときにゴールが生まれることもあるのだが、それよりもリズムが悪くなって、押しこまれた状況の方がカウンターからのチャンスが生まれるということが多いのがサッカーだから、そこらでベンチが何を意図しているのかわからない。


センターハーフの動きが止まる選手についていえば、別にその選手がサボっているとは書いていない。
サボっているかもしれないのだが、そもそもスタミナのない選手をハーフの芯に使っていることが問題なのかもしれないし、他の理由があるのかもしれない。


さらに指摘すれば、試合終盤では敵味方が互いのゴール前を往復するような時間帯が一瞬あったが、そのときにその選手はハーフライン付近でひとりたたずんでいた。
それだけ見ていれば怪我をしているとしか思えない。
そういう状態の選手を交代させずに、他の選手を替えるのだから、まあ、何かあることは間違いないが、なんだかわからない。

これ以上突っ込んでも仕方がないからここまで。


そして、いずれにせよ大橋選手の脚が止まると、あとは縦一本か、相手にミスが起きるか、あるいは左サイドバックの攻撃参加しか狙い目がなくなる。


まあ、得点というのはそうやって相手に攻撃を受けたときの方が生まれやすいから、押しこんでいた時間帯にゴールが生まれなくともそれはそれで勝てればいいわけだ。


この日はGKからのロングで一発勝負を本気で狙っているように見えるシーンが何回かあり、あるいは起点を作ろうとするシーンがあった。

ハーフラインの付け根付近にGKからのロングで起点を作ろうとすることは今までもおそらくは狙っていたはずなのだが、何度も形がはっきりと見えてきたのははじめて。
これにトライすることは悪い話しではない。
が、今日の場合は相手のラインは数が揃っていて1対3、1対4、2対4、2対5のところへのロングだから良いとも思えない。

他に何か工夫はというところで何も見えないから、これが今日のトピックか。


で、まあ、ベンチがそういう流れを由としているとしても、相手に攻め気をほとんど感じない状況なので、さあ、勝ちに出るのであれば後半15分頃にはリズムを変えるための交代を考えるべき試合と見えた。


が、しかし、交代は27分、久富から今井。
イメージ的には脚力のある選手から脚力のある選手への交代で、リズムを変えるというよりは動きが落ちたので補強したという感じか。


それで間に合わないと見たのか…、高さ勝負に出た?
33分、木島兄から塩沢。
とりあえずはパワープレーの意図に見えたが、なんだかごちゃつくばかりでボールの流れがすっきりしないから、お世辞にも効果があったとは見えない。


さらに42分、船山から片山。


はっきりとパワープレーに出てきたということだろうが、そうだとして遅い。


まあ、色々意見はあるのだろうが、パワープレーをするのであれば自分ならば飯田をあげるという前監督が多用していたパターンか、あるいはここのところはほとんど目にしないが、須藤をあげた方が効果的と思うのだがどうなんだろうね。


で、そういう考えで見ていたが、片山が交代直後にCKから相手のオウンゴールを誘って先制。
ここは素直にベンチと片山を誉める。
あまりこの言葉使いたくないけれど「持っている」ということか。


そのまま逃げきりかと思われたが、相手CKから44分に同点。
「ここでやられちゃったりして」とかみさんに話していたので、ああ、やっぱりという感じ。
で、タイムアップ。ひどく残念な結果になった。