続いてアーセナルvsスウォンジー。


ひとことで言ってアーセナルは壊れている。


新加入のアルテタが目立つ。
そのアルテタとファン・ペルシーはパス交換ができるのだが、他のところではボールが停滞して、ひとりひとりがボールを持つ時間が長くなる。


後半途中に交代で入ったベナユンは簡単にプレーしてスピードアップを図ろうとするのだが、アルテタ以外の周囲と呼吸があわない。

去年からアーセナルにいる選手たちの方が各駅停車のプレーをしていて、新加入の選手の方が昔からいるかのようなワンタッチプレーをしている。

そんなのおかしいよね。


どれだけセスクやナスリに依存していたかがわかるが、思い起こせばナスリもセスクも去年はよくボールをこねていた。


アーセナルはアルシャビン、ウォルコット、ナスリと両サイドにドリブラーを集め始めた頃からどこかおかしくなったのではないか…
以前はアンリだけがボールを長く持っていたが、今ではあちらこちらでボールが停滞する。


アーセナルの試合を見終わって眠ろうかと思ったいたら、マンUの試合が始まって、解説が川本さん。
うーーーん、見ておかないと話のネタが、というわけでもないが(笑)見ることにする。


マンUの相手はボルトン。
結果はマンU5-0ボルトンでマンUの圧勝
ボルトンのサポは涙目になっていて可哀想。


マンUはここ数年でメンバーが世代交代していく中でも、常に優勝争いを繰り広げて、実際に優勝もしている。
今年のマンUは攻撃面で破壊力十分。
両センターバックがベテランで怪我も多いので不安を抱えているが、去年もそれで乗り切った。
ファーガソン監督の手腕だと思う。


アーセナルも優勝争いに加わるのだが、終わってみれば毎年のように3位もしくは4位が定位置。

理由ははっきりしている。イングランドの新聞でも同じことが言われているから誰でも考えることは同じ。

守備ラインとGKが安定しない。
加えてチームのセンターラインが安定しない。

攻撃の選手ばかりを育てたり、とってきているのではと錯覚するような流れになっている。


昔、昔にアシュリー・コールとアンリを放出したころからチームの流れは好転していない。


このままでは健全経営はできても、長期に安定した強いチームは作れないと見るのは普通のことだろう。


今年、センターバックにメルテザッカーをとった。
センターバックに大金を投じるのはベンゲルとしては異例のことだが、前節マンUに0-8の大敗を喫して、それでようやくチーム作りの方針を変えたというところか。
それでもマンU、チェルシー、レアルあたりのバックライン、GKとは大きな差がある。


さらにセンターハーフ2枚が若い。
マンUがベテランと若手を組み合わせて若手の成長を促すのとは大きな違い。


ついでに言えば若手が育っても給与を上げないし、30歳を過ぎたら1年契約しかしないという方針のようだから、選手は20代後半になると出ていくことを考え出す。
チームは健全経営でも優勝は望めないというサイクルから抜け出せない。


サッカーが面白かったのが救いだったのだが、プレイメーカーが2枚抜けて、とうとう面白くなくなった。

少しだけ面白いシーンができるのは新加入のアルテタやベナユンのおかげという試合を見せられてはアーセナルファンとしてはとても悲しいことだ。

どうにかして欲しいね。