かなり前の話になるが、山雅の試合を見に、長野県伊那市陸上競技場まで。


開場3時間ほど前には駐車場は山雅のサポさんで一杯。
さらに入場待ちの待機列が炎天下なのに何十人かできている。いつものことながら凄いエネルギーだ。


今日はJFLはお休みで天皇杯の長野県地区予選準決勝vsアルティスタ東御戦。


大黒柱の松田を失って、さらに怪我人多数、飯尾を補強しての一戦。わざわざ伊那まで見に来たのだが拳東はスタメンにいない。


で、試合はひとことでつまらない。
どうしたらここまでつまらない試合ができるのか…


遙かに格下と思われる相手がラインを高く保ってきて、そうすると裏一本。
そのパスはさすがに相手が格下とはいえ、通りそうで通らない。

だから、それは脅しの縦一本で、どこかにスペースを作って何かをするかと思ってみているのだが、そういう約束事が何も見えてこない。
こちらの目が節穴なのかもしれないが、とても退屈。


高さから1点。セットプレーで1点。

雨が降り始めて、拳東も出場しないし、つまらないから試合会場をあとにしようと動き始めたところで、歓声が聞こえてきてもう1点入ったらしい。

で、3-0勝利。


アルティスタの選手には大変申し訳ないのだが、仮の話しだが、よくキッズがやる練習のようにハーフライン付近で攻撃側がボールを持って、ゴールライン付近から守備側が出てきて、それでドリブル勝負の1対1をやったとしたら、おそらくは山雅の選手が全部勝つだろうというような個々の力の差をはっきりと感じる。


そのなかで山雅の戦い方はラインで回してプレスが来たら、狙って狙って縦一本。だが、さすがにそれは通らない。そして時にはプレスに慌てて縦一本でごっつぁんボールを蹴ってしまう。

パスをつないで崩そうという意図はあるのだろうが、オートマティズムは見えない。


知っていることはこういうゲームを90分続けて、そのなかでメンバーの出入りがそれなりにあれば、チーム作りなんてできっこない。


新加入選手も含めて普段試合に出ていない選手を試合に出すことが狙いか?
仮にそうだとしても、このサッカーで試合に出ている選手は何を学べるのか?

考えたくないのだが、トーナメントの一発勝負で勝ちたいだけの試合なのか…
だとしても、これだけレベル差があれば他にやり様はあると思うし、この実力差を見れば、それ以上にやるべきことはあるはずだと感じてしまった。


負けたくないという指揮官の気持ちだけを感じる90分。
これが有料試合であれば「金返せ」だが、天皇杯県予選は無料試合らしいので、単に時間の無駄をさせられて不快になっただけ。
せっかく東京から見に来たのにね。


加藤善之はよみうり出身でサッカーについて色々わかっていると思っていたのだが、どうもそうではないかもしれないと疑い始めている。

まあ、JFLもこれからは下位のチームがほとんどだから負けることは少なくなるだろう。

下位相手に縦蹴りとトップの木島兄弟の力で勝って、中位の相手には勝ったり負けたり引き分けたり、上位の相手には勝ちきれないか負けてしまうか。
ここまで、監督交代の甲斐もなく現時点での順位にふさわしい戦いを続けている。


内容が評価できればともかく、後方でつないで、そこからビルドアップのアップというところで何のアイデアも見えてこない試合が続いている。
こんなので大丈夫なのか心配。


で、夏休みを利用して平日の練習を見に行ってみたのだが、フィジカルばかり。
まあ、練習の終わりの方しか見ていないので、何とも言えないのだけれど、どうも走りばかりだったようだ。


たしかに、天皇杯の予選があるとはいえ、リーグ戦だけを考えれば中断期間だからここでフィジカルの練習をやるのは理論としては正しい。
ただ、チームに戦術的方向性を植え付けなくていいのだろうかというのが率直な疑問。


しかも練習後のミーティングが炎天下の人工芝で20分以上も延々と続いていて、誰か熱中症で倒れないかととても心配になった。
自分だったらこの状況であればさっさと切り上げるか、長話があるのであれば日陰に入るか室内に移動するかだと考えるのだが、そういうことはなし?

こんなんで大丈夫なのかと感じた。

まあ、なるようにしかならないのでお手並み拝見だが、相手が弱いから勝つだけでは客としては楽しめないんだけどね…