早朝に都心を出発して前橋まで。


高速1000円は今週までと思い込んでいたら、来週までだったようで、まあ、どちらにしろ今週も来週も混むだろうと考えて早めの移動にした。


13時キックオフ。


敷島公園は陸上競技場を持ったスタジアムと、しっかりしたメイン観客席と芝生のバックスタンドを持ったサッカーラグビー場、クレーのテニスコートなどがあるという雰囲気の良い公園。
全体像はわからないのだが、道路の向こうに河川敷の野球場、川沿いの道を少し行くとグリーンドームという名の競輪場などが隣接していて、全体が緑に囲まれていて、都心に住むこちらから見ると羨ましいばかりの環境。

その小さなスタジアムの客席の5割以上を山雅サポが埋め尽くしていて、残りの席には高崎応援のひとたちがまばらにいるという状況。


前節の引き分けで監督を解任した山雅。
新監督はヴェルディOBの加藤善之前GM。
GMが表に出てきて、これで負けてしまったら今シーズンは後がないという状況のなか、今節は12位山雅vs13位高崎の対戦。


結果、5-1で山雅の圧勝。


こういう状況なので勝つことが大事だから、とにかく、よかった。
5得点の他にポストやバーを叩くシュートも多数で、結果から見て快勝とは書かれるだろう。


ただ、内容は誉められない。

セットプレーから高さでのゴール。
相手のミスからのゴール。
ツートップ木島兄弟のスピード頼みのゴール。

その3つだけ。

いちはしがみた震災後の2試合と変わっていない。
左に北村、右に木村で、木村起用の意味は松田の運動量の穴を埋めるためだろう。その考えはわかるのだが、しかし、しかし、しかし、という感じ。


チームとして守備がよくないのは以前に見たときと変わらないが、今日の相手はそこを崩すほどの力はないから目立たない。


逆に攻撃ではグラウンドを狭くしか使えないのも変わらない。
サイドにボールがいったところで詰まってしまっていたのだが、今日はサイドに行く前に止めてしまうからもっとひどい。

センターバックの飯田、須藤、センターハーフの渡辺、松田のところでボールをこねる。
4人でボールをもちたがって、そこからサイドに簡単につけることが少ない。
しかも、サイドはタッチライン一杯に広がらないから、つけても相手の守備陣は困らない。

失礼ながら、もしも、いちはしがこのチームを指導していたら、この怠惰なポゼッションを見て切れるだろう。


サイドをえぐるシーンもあったが、いつものこと、というかいちはしが見た試合のほとんどでそうだが、そこであわせられない。

柏の試合を見た後だけに余計に目につく。ここは相手も同じ。
JFLレベルでも、Jリーグレベルでもほとんどのチームがそういうディテールを選手任せにしているわけで、そこを大切にしている柏が勝っているのはとてもいいことだ。


チームを作るというのはこういうことなわけだ。


山雅はこの1年以上見ていて、そこでクロスがあってゴールが生まれたのは1回しかないと記憶している。


ここから強い相手に勝てるようになるのはたいへんだと感じた。