SW大学の試合が午後から横浜の外れであった。


書いておけば7チームのリーグ戦
今日の試合前の時点で4戦全勝のチームがひとつ。
3戦全敗のチームがひとつ。


全勝中のチームが優勝する可能性はかなり大きいが、まだわからない状況。
2位のチームは入れ替え戦に出られるのだが、その2位争いは混沌としている。


一方で、降格争いは3敗はかなりの痛手だが、数字上はまだわからない。


SW大学は1勝1敗2引き分けで混戦の2位争いに辛うじて残っている。
ここで勝てば2位の望みが出るが、負ければ降格を心配しないとならないという試合。

DK大学は1勝1敗1引き分けで相手もほぼ同じだが、4戦全勝のチームにこちらが2-0で負けたのに対して、2-1と善戦している。得点する力を持っているチームは常に強敵だと思わないとならない。


14時45分キックオフ予定が午前中の試合のキックオフが遅れたとかで、15時20分キックオフに変更。

雨降りの予報が何とか曇りで保っていたのだが、降り始めた小雨は試合直前には本降りになり始めた。


どちらかと言えば、全体のサッカー経験値は相手の方が高そう。
なのでグラウンドコンディションが不良になればこちらが有利と思っていたものの、キックオフ時点ではさして影響もない。


前半立ち上がりは押しこまれて、その後のカウンターからチャンスをつくって、以降は全体的には相手がやや優勢だが、こちらのカウンターも通用しているという流れ。


こちらのシュートがバーを叩けば、相手のシュートがバーを叩く。
予想通りの実力拮抗で、先制点が鍵を握ると感じた。


相手のトップのひとりは予想通りに力があってなかなかボールを奪えない。
もうひとりも予想以上に力があって、何回か際どいシュートを打たれた。


しかし、時間の経過とともにグラウンドがどろどろになっていき、蹴り合いの場面が増え始めたところで相手のラインの裏に落ちてバウンドしたボールを追いかけたトップがGKの頭を越すシュート。ラッキーな先制点が入った。

で、相手のサイドのドリブル突破からチャンスを作られることが数回あったものの、そのシュートは入らず、こちらの2点目が入った。


ここのところ言い続けているように、決定力が大事。

それは誰でもわかっていることだが、だとしてそれをどうやって身につけるか。


そこでジーコジャパンのようにシュート練習をすればどうにかなるのか?

まあ、それはそれでやらないよりもやった方がいいだろう。


ジーコがやったように簡単なシュート練習から色々なアプローチプレー、コンビネーションプレーからのシュートまで、やらないよりはやった方がましだ。
ゆっくりしたスピードから簡単なシュートを決められない選手はスピードアップして難しいシュートを決めることはできない。


だが、もっと直接の解決策はフィジカルの強化だと信じる。


で、今日の試合はその典型例だと感じた。


雨が降りしきる中で、グラウンドはあっという間に泥田のようになっていく、その試合中にぶつかって転ぶのは相手の選手ばかり。しかも、起き上がれない選手が多数。


この道はいつか来た道。


いちはしが教えていた高校でも、昔々に同じことが起きた。


最初の頃の世代は1回戦2回戦でも相手とぶつかると転んでしまう選手多数。
フィジカルの強い数人の選手に頼って試合を進めた。


そこから強化を初めて、3年目ぐらいからはぶつかると相手が転ぶようになった。


いちはしが辞める頃には4回戦、5回戦レベルでも転ぶ選手はほとんどいなくなった。


まあ、神奈川では転んだもん勝ちで笛が吹かれることもあるので、最初の頃はマイボールの笛が吹かれる度にファウルをしたのはこっちなのにとゲラゲラ笑ってしまったのだが、最後は1,2回戦レベルだと相手が倒れる度に相手ボールで笛が吹かれるので、如何にファウルを取られないように見せるかというのは重要な課題となった。


今日の試合は途中からそれに近いことになった。

ファウルの笛だけではない。

時間とともにこちらがインターセプトをする回数が増え始めて、相手の選手はボールに触るのも難しくなった。
おそらくはあまりフィジカルトレーニングをやっていないのだと感じた。
そして、フィジカルがそのレベルに応じて十分でなければ、いくらサッカー経験値が高くともそれを活かすことはできないのだ。


一方で、こちらの選手はぶつかってあまり倒れないだけでなく、自ら身を投げ出してタックルに入って地面に倒れても、すぐに起き上がる。


もちろん、それぞれの選手の持って生まれた能力もあるのだが、しかし、それ以上にあいまに長いオフがあるとは言え、昨年から地道に取り組んできたフィジカルトレーニングが効いてきたのだと考える。


そして、ゴールそのものにそういったことはあらわれる。


相手はSW大学のゴールに迫りながらゴールエリア内でシュートのおさえが効かずにゴールマウスを外してしまうこと数回。


こちらもそういうことがこの試合でも起きたし、そういうことが起きた試合もあった。
なので、まだまだであることを認めないとならない。


それなので書いたようにGKと1対1になるか抜くぐらいの気持ちでドリブルを仕掛けて、最後は自分かフォローに来た選手が体ごとゴールに押しこむような泥臭いゴールを狙うことを強調している。


しかし、4点目のゴールでは3人の選手が70m近いロングランをしてコレクティブカウンターを成功させた。このシーンではフィジカルが強化された証しをみることができる。

また、少ないシュート数でゴールを奪えることもその証しかもしれないと感じている。
試合をこなすごとにシュートが浮かないようになってきた。

まだまだではあるが、個人の力は少しずつ進歩をしている。