土曜日はSW大学の試合がないので、高校の練習試合を見に横浜の外れまで行った。


もちろん、高校のサッカー部とは縁が切れているのだが、最近いちはしがブログに書いたことをきっかけだかなんだかで、顧問が替わったとか辞めたとか増えたとかの話を聞いた。

まあ、そこらで言いたいことはあるのだが、毎度のことながら言ってどうこうなるものでもないので、今となってはそこは置いておく。


H高校は弱い。調べてみると秋からの公式戦であまり勝てていない。


母校の練習試合の記事でも書いたが、それがわかっていてどういうように練習試合を消化するのか。そこが問題のはず。

たとえばメンバーを落とすというやり方もあるが、その辺は何も知らないので見ただけでは今日のメンバー云々はわからない。もしかして、そのようにやって戦っていたのかもしれない。
が、あと少しで最後の大会が始まることを考えるとそういう時期でもないだろう。


H高校のベンチ裏で見ていて、Y学院のベンチ近くに行くつもりもないので、そこはわからないのだが、しかし、まあ、試合を見ているとやはり明らかな実力差がある。

そのなかでラインから組み立てながら攻撃を進めるのだが、ひとことで言えば面白みがない。

相手チームに比べて明らかにどの選手も上手いし、パスも良くつながる。


前半10分過ぎぐらいから見たのだが、最初は面白いと思ってみていたのだが、しかし、時間とともにやることが見えてきてつまらなく感じるようになった。


象徴的なシーンは後半にハーフがボールを持って、前を向いたときにトップに3人選手が横一線に並んでいて、一斉に走り出して裏へのボールを受けようとしたシーンがあったこと。


裏へのボールを狙い続けること自体は悪くない。むしろ、いいことだ。


けれども、3人同時にスタートを切ったことに象徴されるように、縦パスのタイミングがひとつしかない。コースは3つあるが、どれも似たようなもの。それが問題。


大昔からお経のように唱えているのだが、ダイアゴナルラン、縦コーススルーパス、それがもっとも大事。
そのスルーパスが縦コースというよりも何となくふわっとバックの裏というのが多い。
悪くはないが、相手との力関係を考えると、もっと形にこだわってもいいと感じた。


そして最初のランナーが空けたスペースにセカンドランナーが走り込む。
それでパスコースとタイミングがふたつできるというのが、いいサッカーへの第一歩。そこは全く見えてこなかった。


さらにいちはし流にいえば、早いパス交換、あるいは何はなくともダイレクトというリズムの変化もない。

ダイレクト落としはあるが、前を向いている選手が余裕があるために狙ってしまう。それでパスが通るから悪くはないが、相手にも読まれていて、力の差で通っているのでいいとも思えない。


ダイレクトダイレクトダイレクトというリズムがあってもいいのだが、そういう発想があるのかないのか、ダイレクトをつなぐときはボールはあまり前に進まない。


いちはしがそういうことにこだわって教えていたのは「ラインの突破」であるのだが、突破のシーンでそういうアイデアが見られたことはなかった。

突破はなんだかんだと言ってもふわっとした縦パスか、あるいは外から単独もしくはふたりぐらいのコンビでかわしてクロス。


パスが上手いから通るし、ゲームは支配しているのだが、しかし、いちはしの目からは相手が弱いからそうなっているように見えた。


相手なりに試合をするのではなくて、このレベルの相手であればラインの突破の形にこだわって試合を進めていけば、チーム戦術のアップができたのにと感じた。


他にも色々あるが、ベンチに先生らしきひとがふたりいて、それが前からいた顧問か、新しい顧問かさえもわからなかったのだが、まあ、大人が見ているのだから色々と考えてはくれるのだろう。


最後の大会に向けて、心残りなくやれることを祈っています。