前半立ち上がりに続けざまにアーセナルがゴール。

さらに追加点で前半のうちに4-0。

これでニューキャッスルは手も足も出ないかと思いきや、後半の早い時間にディアビが退場。

解説もアナも面白がっているだけだから、どうかと思うので書いておく。

ニューキャッスルの7番バートンはディアビが激高した原因になったファウルもそうだが、まるでアイスホッケーのボディアタックのような体ごと突っ込むスライディングタックルを繰り返す。
しかし、不思議なことにそれはお咎め無しで、再三のことに怒ったディアビが暴力をふるって一発退場。

何があっても暴力はいけないが、アイスホッケーのようなボディアタックを何度も繰り返しても笛も鳴らないようではサッカーにならない。

処分されるべきなのはこの選手だし、この主審だ。

が、解説もアナも何も言わないどころかディアビのレッドカードが愚か者のやることだと話す。
テレビを見ているひとたちの大多数はテレビででるひとたちの言うことを真に受ける。
ディアビの行為はそうかもしれないが、あのタックルはそのままで本当にいいのか?
何でもないプレート言うが、それはディアビ最初からバートンの意図に気づいて避けていたから、その前のウイルシャーやアルシャビンへのタックル、ことにアルシャビンへのタックルは悪意がなければできないと感じる。
いい人の顔をして誤れば済むとか、技術に劣るから頑張ればいいとか、そういう問題ではない。

このあとにアーセナルはPKをとられて失点。4-1。

PK後のボールをニューキャッスルの選手がGKから奪い取ろうとしたのを渡さなかったところでアーセナルのGKに遅延行為でイエロー。

ここは解説も言っているが、アーセナルボールのキックオフだから、必要以上に時間をかけなければなんの問題もないのが普通。
どうもこの主審は一連の流れから見方が偏っていると感じるのだが、気のせいか。

まあ、イエローはイエローで勝手に出したらいいのだが、この際にGKのクビを掴んでひねり倒した選手(ノーラン?)にはなんのお咎めも無し。
ひどい暴力行為なのに、解説はそのシーンのリプレイを見て「うーーーん」と唸っているだけ。
試合後のハイライトで流されても全く触れようとしない。

気持ち的にニューキャッスルが盛り返したら面白いという気分で試合を見て面白がっているというのがよく分かる。
どうでもいいのだが、こいつはサッカー評論家を肩書きにしているはずでは?

まあ、よくある話だが、番組で判定批判をすると審判部やその周辺からディレクターに圧力があるから、そのためかもしれない。
もちろん、圧力なんて言うはずもなく、「判定について色々言うのはどうなんですかねえ」みたいなことを世間話のついでに語るという形で来るらしいのだが。

それにしても、この主審の判定はあまりにひどい。

82分、またもPK。
100%あり得ない判定に解説とアナもさすがに不思議がるが、それよりも楽しそうと言うか嬉しそうというか。
さらに、試合後にはロシツキの手の位置が主審に勘違いをさせても仕方がなかったと審判擁護の発言。
まあ、ずいぶんと主審の立場に立った発言を繰り返すのはどうしたなんだろうね。

いちはしの考えを書いておけば、いつか必ずニューキャッスルの7番バートンのタックルで大怪我をする選手が出るだろう。こういうことをやってはいけないと明確にすべきだ。
この試合だけでもアルシャビン、ウイルシャー、ディアビとひとつ間違えば大怪我をしていたはずだが、笛がなったのはディアビのときだけ。

解説は試合終了近くに「主審のジャッジは的確」だと言明したが、そう言う前にもう一度見直すべきだ。

アルシャビンへのタックルはアルシャビンの体が浮いていたので怪我をしなかった。
うちのかみさんは「ああっ」と叫び声を上げて、その後にアルシャビンが立ち上がったのを見て、「怪我してないんだ」とほっとひと言。一瞬、大怪我をしたかと思うのが普通の感覚だと思う。
ウイルシャーへのタックルはウイルシャーが見えていたから避けられた。
もしもバートンのあのタックルがノーファウルであるのなら、サッカーのタックルの概念は全く変わってしまう。
相手の両脚めがけて地面に倒れこみながら脚からではなくて、自分の腰や肩の辺りからぶつけるように相手の体を弾き飛ばそうと突っ込んで行く。あまりに危険。

ファウルには仕方がないファウルと、意図的でやらないで済むものとがある。そこを切り分けるのが主審の仕事のはず。
最近のプレミアは急激にパスサッカーへのムーブメントが起きつつあると感じるわけだが、このような判定が続けば、その流れに棹さすことになるのはとても残念なことだ。