先週の土曜日に高校サッカー部のOB会&OB戦があった。


最初に書いておけば、アジアカップ決勝の当日。これだけでもちょっと日が悪かった。

加えるに、集まった世代の卒業生の半分近くを占める大学生は試験期間の真っ最中。
それにいちはしが気づいたのはその週に入って、職場の若いものたちが試験だ、試験だという声を聞いてから。
せっかくのOB会なのにもう少し早い時期か、もう少し遅い時期か、今回は最初に打診されたときは1月始めの3連休と言われたのだが、その時期を避けたいいちはし自身の要望で1月末になってしまった。

ごめん。
次回はそのあたりを考えて集まるようにしたい。

それにしても試験期間中なのに出席してくれた大学生も含めて、みな元気そうで何より。
ありがとう。楽しかった。


さて、と言っても、高校に集まったのではなく、横浜の外れにグラウンドを借りて、そこにOBのひとりが知り合いのチームを呼んできての試合形式という形。

OBチームは25名ほどで2チーム、相手チームが1チームで3チームでの巴戦20分セットが延々と続いた。

セッティングはすべて若いOB任せ。いちはしは参加しただけ。

13時から16時まで好天にも恵まれて良好な芝生のグラウンドでサッカーを楽しめた。
と言っても、いちはしは観戦していただけ。


実を言うと、スパイクもユニフォームも持って行っていたのだが、相手チームの面子を見たときに、これはかなりハイレベルのメンバーが揃っているということが一目で分かり、年寄りが歯が立つ相手ではないと判断できたので、着替えないまま。
後から思うと主審ぐらいやればよかったかなと考えたりするのだが、大顧問も来ていたから、まあ、あんなものか。

グラウンドの端で大顧問とともに3時間。試合を見ながらだべりながら過ごした。大顧問も言っていたが、時間の経つのがとても早くて、見ている方にも楽しい試合だった。


ひとつは、こうやって集まってくるだけあって、こちらのOBもほとんどの選手がそこそこボールを蹴れる状態。一時期、メタボになったなと思っていた面々もそれなりにしまって(もうひとしまりして欲しいひともいたが(笑))、あるいはきっちりとしまって参加していた。
加うるに、やりたいことは高校時代から互いに分かっている近い世代のチームなのでチームとしてのまとまりがある。


一方の相手チームは、どうみてもそこらの素人とは思えないレベル。彼らのユース時代の経験値はかなり高いと思われる選手が何人かいだようだ。細かくパスをつないで、バルセロナよろしくこちらを翻弄してくる。


その相手チームのレベルの高さもあって、見ていると自分が高校時代に指導していたときに、この世代の何がよかったのか、何が足りなかったのかとてもよくわかる試合となって、大顧問とふたりで昔話に花が咲いた。


書いておけば、何がよくて何が足りないなどということは、その当時からもちろん分かっていたわけで、しかし、チームとして勝ち上がっていくためにはこれしかないと考えて指導していたわけではあることはわかっていることとは思う。


ちなみに試合中に大顧問と話をしていると、最新刊のサッカー雑誌やスポーツ雑誌をよく読んでいることがわかる。仕事に少々時間ができたこともあるのだろうが、やっぱり好きなんだなと感心した。
サッカー部の顧問はそうでなくてはいけないと信じているのだが、そうでないひとも多いのが現状。どうにかならないのかね。


大顧問が今の現役に話が及ぶと少々表情が曇りがちになったのが寂しかった。ことに中学の方。


いちはしはもうなにかを言う立場ではないわけだが、大顧問の話を聞いていてひとつだけ言えるのは良いサッカーとかそうでないサッカーとか語る前に自分がサッカーを指導している子供たちの表情が試合中に明るくなければ、なにかがおかしいと感じなければ指導者失格だろう。


そういう意味では今日集まってくれたOBたちの現役時代はいちはしの厳しい指導できつかったかもしれないけれど、常に前向きに部活に取り組んでいてくれていたと感じている。そのことに今更ながら感謝したい。

それに中には大学の部活はあんなものじゃないなんて話も出ていたから、みんなそれなりに経験を積んで振り替えれるようになってくれて嬉しかった。


で、サッカー的に今日はどうだったのと言えば、飲み会で言ったように、あの相手に長所が出せていた選手は少なく、OB戦としてはかなりシビアな試合だったと思う。


そんななかでわかることは、サッカー選手というのは「三つ子の魂百まで。」で、高校時代と同じプレーが随所に出てくるということ。で、そのプレーがあの相手に通じていたかどうかが目立っていたかどうかの分かれ目になったと思う。


話したように何人かの選手は通じていて、素晴らしいなと思った。

残りの選手たちがどうだったかといえば、通じないのは現役時代に比べて、フィジカルが落ちているのでプレーの精度、たとえば得意のミドルレンジ以上のパスが通せるかどうか、こちらのスタイルを出していくとすれば、そういうところに大きな理由がある。


それで小さな局地戦であの相手に立ち向かってしまえば、かなうはずもない。
まあ、しかし、小さな局地戦でないような試合の流れに持って行っても、あのレベルの相手ならさらっと対応されただろうけれどね。


で、その彼らにボール扱い、パス回し、守備力などで立ち向かえた選手が少数名。
そうではなくて、ボールを引き出す動きや縦に早いドリブルなどで、観戦しているこちらの目を引き付けて、驚きを与えてくれた選手がひとりふたり。そういう試合だったと思う。


OBでサッカーをやるのはいつでもどんな場所でも楽しいけれど、ああいうレベルの高い相手と試合ができたので、見ているだけでも楽しかった。

その後の飲み会も2次会まで話が尽きないで時間の経つのを忘れるほどに楽しかった。

最後は終電に間に合わせるために挨拶もそこそこに慌てて駅まで走っていってしまって、きちんと挨拶できなかった。申し訳ない。


アジアカップ決勝に間に合わせるために、必死に駅まで走ったのだけれど、帰宅して試合を見はじめたら途中で眠ってしまった。
こんなことなら、横浜でみんなと見ればよかったかもしれないなんて思ったりもしたけれど、まあ、この歳でそこまでつきあうのはちょっとつらいかな。


幹事をしてくれた会長。ありがとう。
また、企画してください。楽しみにしています。


集まってくれたみんな、ありがとう。厳しいスケジュールの中時間を作ってくれて感謝します。そして、次の機会を楽しみにしています。


そして、なによりも結婚おめでとう! また、その時期になったら嫁さんになった彼女を紹介してください。

これからみんな順番に続くんだろうなあ…


いつか、集まってくれたみんながいちはしぐらいの歳になったときに、変わらずにサッカーの話をして楽しく酒を飲める、そういう仲間であり続けられたらいいなと思います。


高校のサッカー部での生活を通じて、そういう仲間をみんなが作ることができた。本当に大切なのはそのことだと思っています。


では、また、次の機会に。