この試合がCSでしかもフジテレビというのはどうかと思うような好カード。

いや、フジテレビが頑張ってくれるのは良いのだけれどね…


ブラジルペースで試合は流れたが、91分ロスタイムにメッシのドリブルシュートでこの試合唯一のゴールが生まれてアルゼンチン1-0の勝利。


色々と解説がされたが、両チームの違いはふたつ。


ブラジルの方が前線からの守備が良い。
評判のネイマールだけでなく、ロナウジーニョ、ロビーニョも積極的に守備をする。結果、パスコースが絞られてアルゼンチンの前線に入ってくるボールに対するチャレンジが球際で相当に厳しい。アルゼンチンの選手は小兵が多いから、こうなると苦しい。

うちのかみさんも「ブラジルの方が守備が厳しいじゃん」と言っているくらいに違う。


後方の選手が前の選手を追い越していく回数が圧倒的にブラジルの方が多い。
前線にボールが収まるからというのもあるが、アルゼンチンの方はメッシが前を向いてボールを持ってもその前方に選手がひとりふたり、主にはイグアインだが、彼がアクションを起こさない。だからと思うが後半にラベッシに交代。しかし、似たような状況。ラベッシはアクションを起こすのだが、まあ、ひとりがアクションを起こしたところで、そこにボールが出せることはたまにしかないのは仕方がない。

一方のブラジルはハーフのひとりは必ずと言って良いほどFWのラインまで出ていくし、両サイドバックが上がる伝統は健在。結果、トップにボールが収まって誰かが前を向ければパスコースが多くあるので攻撃に変化が起きる。


両チームの選手とも無理をしているようには見えないので、全体に試合はまったりしていたが、1-0アルゼンチン勝ちの試合ながら、ブラジルの判定勝ちと言っていいような内容だった。

バランスをあまり崩さずにポジションチェンジをする。そこを見習いたい。FWにボールが収まればそういうことも可能になるわけだ。