シーズンの幕開けはスーパーカップ。

少し前はイタリアのスーペル・コパやイングランドのチャリティシールドを見られたことを考えると、最近の放送の現状は少し寂しい。やはり、経済の影響をもろにかぶっているのだろうね。

この試合は審判5人制、モウリーニョがいなくなったインテルをベニテスがどうするのか、スペイン人監督対決など話題が多い。インテルのベンチにはフィーゴがいて貴賓席付近にはレオナルドがいるのをカメラがとらえている。こういうところに日本人が入れるようになれば代表監督選びもすんなりいくのだろうにね。

立ち上がりからインテルが押し込んでシュートを連発。大方の予想通りか。今日はパンデフはベンチだが、その影響を感じさせない。

開始5分ぐらいにアトレティコが初めてインテルのペナに入り込んでチャンスを作る。
アトレティコの攻撃陣はアグエロ、フォルラン、レジェス、シモン、ラウル・ガルシアと強力だ。守備がインテルの攻撃に耐えられるかどうか、たぶん難しいだろうというのが試合前の大方の予想。

その後もインテルが押し込んで、時折アトレティコの攻撃という展開。アトレティコも早いカウンターができるというわけではないので苦しい。

シモンがマイコンに股抜きされて後ろから追いかけてファウル。こういうの日本でやれば報復行為でイエローは確実。おまけに大変な騒ぎだろうが、ここでは昔からの雰囲気。しばし、険悪になるがあとは何事もなかったかのように試合は流れる。互いにわかっているわけだ。

25分、小気味いいパス回しからアスンソンがシュート。インテルの守備が遅れている。

30分過ぎてどちらも守備の寄せが甘くなるシーンが多いが、アトレティコのボール支配が多くなる。41分にはポゼッションからアグエロがきれいに抜け出すがシュートを浮かしてしまった。

そのまま前半終了で、ハーフタイムの交代はなし。

後半は一進一退という感じ。

61分、アグエロ→レジェス→アグエロ→レジェスとつながってアトレティコが先制点。

前線の守備が甘いので、ハーフが引きずり出されてバイタルエリアが空いて、そこから加速されるという典型的な崩されパターン。

67分、インテルはスタンコビッチに代えてパンデフ。

68分、アトレティコはレジェスに代えてフラン・メリダ。

ここからインテルが前がかりになってチャンスを作るがアトレティコは巧みなラインコントロールで応酬する。

インテルはスナイデルに代えてコウチーニョ。今年唯一の新戦力と言ってもいい選手。ベニテスはバランスを崩してまで攻撃をする気はないようだ。
左サイドにコウチーニョ、ツートップにしたようだ。モウリーニョであれば4-2-4の4FWで攻撃的にしたと言うところか。

82分、アトレティコはフォルランに代えてフラド。

その直後にアトレティコのシモンが左サイドをドリブルで破ってクロスをアグエロが押し込んで追加点。マイコンがヘディングの競り合いで倒れてしまい空いたスペースにシモンがフリーでボールを受けて、対応に出たルシオが甘くてクロスをあげられた。
去年はソリッドだったインテルの守備がぼろついた印象。

まあ、しかし、両チームの選手ともコンディションができていないように思われるし、インテルのシュートがしっかりしていれば結果は違ったものになっていただろう。

最後にインテルがPKで1点を返すかと思われたが、ミリートが失敗。完全に読まれていた。

これで今週末からヨーロッパサッカーが本格的に開幕だが、去年と同じくセリエAが今のところは見られない。そして、この後も見られるかどうかわからない。

イタリア、ドイツと日本人選手が大勢移籍したので見たいという気がしないでもないが、若いころと違って全部追いかけるエネルギーはない。ぼとぼちとつきあっていこうかなという感じだからどうでもいいけれど経済状態には好転して欲しいね。

最後に付け足せば、勝ったから言うわけでなく、チームとして参考にしたいのはアトレティコのビルドアップ。
よくあるパターンだが、何か策がないとつないでサッカーをやると言っても簡単ではないわけだが、これをその一例として頭に入れておきたい。