セットプレーで失点したことがまずは痛かった。

強いチームはセットプレーが強い。そこは詰めないとならない。

仕方がないというものもいるかもしれないが、しかし、それでは個々の選手もチームにも進歩はない。

まずは最初にヘディングで高いところで跳ね返せなかったことが問題。

あの場面では難しかったかという意見もあるかもしれないし、確かにそうだろ。

しかし、ヘディングの競り合いはその場で飛べばいいということではないことは教訓として覚えておきたい。

インテルのルシオなどはクロスに対して10m以上走って競り合いをすることがしばしばある。ルシオのように高く飛べないとしてもそれだけ走る選手がいればあの失点はなかったかもしれない。

GKのスキルももちろん問題。難しい処理とはいえ、このパターンであっさりやられるシーンはこのリーグの3部や4部ではよく見るシーンだ。だから、これを上手く処理できるようになればそのレベルを抜け出せると言えるわけだ。課題としたい。

加うるに最後に体に触れてシュートした(ボールのコースを変えた?)選手のマークは誰だったのかなどなど、考えるべき問題はあの場面だけでも山積み。他にも2回決定的な場面があったが、相手が下手で助かった。それぞれを反省しておきたい。

ことにセットプレーの対応を始めとした守備のスキルアップはもう一段高くしたい。

また攻撃でのセットプレーに工夫が欲しい。

どのような状況でも(1)直接シュートを狙うパターン、(2)ファーサイドを狙うパターン、(3)ニアサイドを狙うパターンを形にしておきたい。

特にこういう天候では直接シュートが常に第一選択肢。ニアサイドに詰める選手、GKの前に飛び込む選手ファーポストでこぼれ球を待つ選手などパターンを作っておきたい。

次に押し込んでしまったときの方策がない。その改善は時間がかかる。

どこかに書いたように、もっと相手に攻め込ませるという選択肢はあるが、このグラウンドでは意図的にそれをやるのは難しい。

押し込み続けてゴールを奪えれば力が違うということだが、そのためのタレントはいない。そのタレントがいないから仕方がないのかといえばそれで済ませて良いとは思えない。

ここで言っておきたいことは相手の選手はひ弱そうに見えるのが多かった。そのひ弱に見える選手とぶつかって倒れるのはこちらの選手の方が多かったという事実。

体幹の鍛え方が違うのだ。

ビデオで見た限り相手はしっかりと筋トレをしているように見えるが、結局はこちらの選手の方が勝てるだろうと考えていたのだが、そうでないマッチアップも多かった。

C・ロナウドはユースの頃から毎日20分の筋トレを欠かしていないそうだ。スポルティングのトップチームに上がったときも練習前に必ず20分間筋トレをしていたそうだ。別にプロになるわけではないから、そこまでやりたくないと言われればそれはそれ。

しかし、マッチアップして負けているのは同じような職業を目指して同じ時期に同じように受験勉強に精を出していた同じ大学生だ。選手集めをしているチームなどリーグのどこにもない。リーグ戦だから同じようなレベルのチームで同じようなレベルの選手がほとんどだ。

そのなかでトラップもさせてもらえないような時間帯が続いて、それもさっきまではできていたのに…本当に楽しいのかなというのがいちはしの率直な疑問。

もちろん、個人の能力には差があるから走り負けたり、競り負けたり、技術がなかったりということ自体を指弾するつもりはない。

こういうレベルだからもともと強い選手や上手い選手が少々いる。で、それはそれ。

しかし、あまり上手くない選手や見るからにひ弱そうな選手とぶつかって負けてしまう。これは問題。

ビデオを見ていて感じたとおり、走ればこちらの選手の方が脚が速いというマッチアップがほとんどだから、この相手に競り負けるのは普通にフィジカルトレーニングの質と量の差。

それもこのレベルの相手ならばたいした量はやっていないはず。

逆に言えば、この程度の相手ならば少し筋トレをすればあらゆる場面で勝てるようになるということが見えている。

いちはしの立場としては頑張れとしか言いようがないのだが、どうなんだろうね。