模試を受ける前に知っておくべき5つのこと
「行政書士試験見るだけ過去問行政法の訂正個所について」
←第1刷を購入された方は必ず確認してください。まもなく出る第2刷では上記訂正個所はすべて修正されています。
公開模試第2回の解説講義の収録が終わりました。
今週末は到達度確認模試ですし、模試を受けるに当たって意識しておくことをいくつか書いておきます。
①練習は本番のように
模試を受けている人の中には、明らかに緊張感のない状態の人がいる。
まず本試験では開始30分前から参考書などを
見ることはできません。
もちろん飲み物を飲んだり飴やガムを食べることもできません。
だったら模試の段階で同じように行動しておきましょう。
②シミュレーションは柔軟に
解く順番や時間配分、マークシートを塗るタイミングなど、本試験に向けて試しておくべきことは山ほどあります。
受ける前に今回はどうするかを考えて、終わった後に検証する。そして次の模試につなげる。
模試は本試験のシミュレーションができる貴重な機会です。
③「ふく習」ではなく「ふか習」
模試を受けるとその見直しに時間をかけ過ぎる人がいます。
その結果、模試の見直しが学習の中心になってしまう。
これでは本末転倒です。
まず「あなたの学習計画」があり、それに受けた模試の見直しも付け加える。だから「ふか(付加)習」なのです。
まず受けている時に、あいまいな肢には三角でもつけておく。
模試が終わったら、「あいまい肢」と「まちがえ肢」がどこの論点だったのかを解説で確認して、テキストの該当個所にメモしておく。
LECの模試の場合、重要度がABCで示されていますから、法令科目はABについて、一般知識はAのみについて、上記メモ書きをやっておくとよいでしょう。
あとは、「あなたの学習計画」に合わせて、一緒に見ればよいのです。
記述は解説と問題をコピーして一カ所にまとめておく。そして10月に「答案構成トレーニング(構トレ)」をするときに使う。
多肢選択も同じです。一カ所にまとめておいて、10月にまとめて解き直す。
それで十分です。
④模試の点数は健康診断結果と考える
例えば健康診断で内蔵の数値が悪かった場合、落ち込むこともあるでしょうけど、それよりも数値改善のためにどうすべきかをお医者さんと考えることが大切ですね。
緊急性が高ければ強制的に生活を見直し、そこまででなければやれる範囲で見直す。
これは模試の結果を受けてあなたがとるべき行動と同じです。
出来がよくなかった場合、落ち込むなとはいいません。
でも落ち込みすぎてはダメですね。
11月12日に同じ結果にならないようにする事だけを考えて、「あなたの学習計画」を粛々とこなしていく。
⑤あくまでも11月12日を見据えて模試を受けよう
模試を受け出すと、「次の模試でよい点が取りたい」という意識になる。
それは悪いことではないですが、それだけになってしまうと本末転倒です。
模試は本試験のための準備体操の一環でしかありません。
目的と手段を取り違えてはいけない。
「本試験合格のために、今の自分にたりないものはなにか」
あなたが追求すべきことはこちらです。
あと試験の合格の先を考えようなんて言いますよね。
でもこの時期から先は、「合格だけ考えろ」が正解です。
特にあなたが行政書士業務に就きたいと思っているのであれば、いまは「合格だけ」を考えてください。
だってあなたがやりたいことは、合格しなかったらできないんですよ。
中途半端に勉強して、「実務の話を聞いてモチベーションがあがりましたー」とか舐めたこといってんじゃねーよ、ということ。
モチベーションあげてる暇があるなら勉強してください。
モチベーションがあがらないと勉強できないなんて、あなたの錯覚です。
呼吸するのにモチベーションあげますか?
ご飯食べるのにモチベーションあげますか?
勉強も同じです。
夏はタコライスに限ります。
講師業もフリーランス(雇用契約の場合もあるようですが)ですから、「自己責任」で動かないといけません。わかりやすくいえば、休んだらその分収入が減るということです(笑)。
そして住民税も国民健康保険も介護保険も国民年金も自己負担。確定拠出年金も始めれば、さらに支出が増えます。
それがフリーになるということ。
会社に勤めていて、行政書士で独立しようと考えている人は、意識の持ち方という点で友人のザビエルカトーさんの今日のブログ(こちら)を見ておくといいかもしれません。
大変だけど楽しい日々が待ってますよ。