平成22年度行政書士試験全体講評 | 横溝慎一郎行政書士合格ブログ  

平成22年度行政書士試験全体講評

昨日の本試験、おつかれさまでした。

問題冊子は予想通り58ページという過去最多のページ数になっていました。3時間で解くという状況を考えるとやはり厳しい試験であったといわざるをえません。

基礎法学・憲法・行政法までは昨年よりも難易度は上がっているとはいえ、標準的な内容でした。
問題17や25はわからなかったという方も少なくないでしょう。

民法は相変わらずな難易度が高い問題が多かったように思います。
問題31、33は出来なくても仕方がないでしょう。
問題35は「紳士協定」が破られたような内容が含まれていました。
ただ、失踪宣告に関する基礎知識と、「無権代理と相続」の知識で解答できたので
出題側は「紳士協定」を破ったという認識がなかったのかもしれません。
いずれにしても基礎知識を聞いてきた問題をいかに間違えなかったか、がポイントになっていたと思います。

商法会社法は例年通りです。2~3問できればよいといった内容です。

多肢選択は問題43以外は標準的。問題41は易しい内容でした。

記述は問題45以外は標準的。問題45は他資格受験生(司法書士や法科大学院生など)であればできるかもしれませんが、一般の受験生には厳しい内容でした。

一般知識は、「外観」がずいぶんと変わりました。特に政治経済社会分野の出題内容が、これまでにみなかったようなもので占められていたことが、受験生の戸惑いを呼んだ可能性は高いです。
ただ、問題47~50および52から2問正解を獲得することは決して不可能ではありません。
一方で、問題51、53は出来なくて仕方がない内容です。問題53は「業務に関する」内容という感覚で出題されているのでしょうが、実際に業務をされている行政書士の方でも分かる方は少ないのではないでしょうか。

一方問題54以下は例年通り。この7問をいかに正解したかが、基準点割れを回避できたかどうかのポイントです。

今後順次詳細な講評もアップしていく予定です。

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