環太平洋連携協定(TPP)交渉について、米通商代表部(USTR)の高官が、
日本の参加を認めるには米政府・議会の非公式な事前協議が必要で、
参加決定に時間がかかるため「受け入れが困難になりつつある」
との認識を示していたことが、日本政府の内部文書で分かった。
正式協議を合わせると米議会の参加承認を得るのには
半年間程度が必要な見込みで、早期参加表明しても来夏にまとまる予定の
ルール策定作業に実質的に加われない可能性も出てきた。
>>11月2日:東京新聞
$瑞希@時事ネタのブログ-野田+米倉

やっぱり!
日米政府間での擦り合わせが、どうも交渉以前レベルのような気がしていた。

アメリカ側は・・・
議会に修正なしで通商協定の早期一括承認を求めることができる
大統領通商促進権限(TPA)が、2007年7月に失効したまま。」
>>http://ameblo.jp/mizki-yonakuni/entry-11064406571.html
つまりオバマ大統領(≒米政府)は議会からTPP交渉の
委任を受けていない
ことになる。

一方、日本政府・・・
きのうアップした『菅直人を問い質せ』にも書いたように
TPPがアメリカ主導になる直前(既に参加はしていた?)に飛び出した
菅直人による唐突なTPP加盟検討の表明
(さらに一年前の2009年11月、オバマ大統領が訪日の際にTPPへの交渉参加を表明している。)

しかも、藤村官房長官によれば「交渉入りは協定締結ではないので、
閣議決定はいらないし、国会での議論もいらない
」という。
>>http://ameblo.jp/mizki-yonakuni/entry-11058465465.html

オバマと菅~野田(&前原)で
『TPP出来レース』の話は着いていたけど
アメリカ議会が待ったを掛けた?


今回の「参加しても交渉できない」という件も内部文書によってバレた訳だが
APECでの参加表明はアメリカが最も評価するタイミング(10月30日のブログ)
という“TPPはアメリカへのお土産”という事も同じく内部文書によって明らかになった。

そして、こんなニュースが・・・
「民主TPP事務局次長が、自らが作成した“交渉に参加した場合の利点”
などを記した文書が外部に流出した責任を取りたいとして、
事務局次長を辞任した。」
11月1日:NHKニュース